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ヤニクラとは?主な症状や原因、重度の場合どうなるのかなどを解説

タバコを吸ったときに起こる「ヤニクラ」について、聞いたことはあるものの以下の疑問を感じてはいませんか?

主な症状は?
何が原因で起きるの?
重症化することもあるの?

この記事ではヤニクラの概要や主な症状、原因について詳しく解説します。また、重症化した場合のリスクや起こりやすい状況についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

ヤニクラとは

ヤニクラとは、タバコの「ヤニ」とタバコを吸った際の「クラクラする」状態から来ている隠語・造語です。タバコを吸った直後に感じるめまいなどの症状を指します。

ヤニクラという言葉からは、クラクラする感覚だけを指しているように思われがちです。しかし実際には頭痛や吐き気など、タバコを吸うことで表れるさまざまな症状の総称です。

紙巻きタバコだけでなく、電子タバコやシーシャなどニコチンを含むものを吸った場合にも起こります。

特に初めての喫煙時や空腹時・体調不良時に起こりやすいです。喫煙者でも久しぶりに吸った場合や、普段と比べてタールの多いタバコを吸った際にも起こることがあります。

ヤニクラの主な症状

個人差がありますが、ヤニクラの症状は主に以下が挙げられます。

・めまい(クラクラ)する
・心拍数の増加
・血圧の上昇
・頭痛
・吐き気

タバコを吸ったからといって必ずしも症状が表れるわけではありません。また、過去にヤニクラを経験した人でも、その日の体調や環境によっては症状が出ないこともあります。

通常、ヤニクラは基本的に数分程度で収まる一時的なものを指します。症状も比較的軽い場合が多く、中にはヤニクラがクセになると感じる人もいるほどです。

ただし症状が長時間続いたり、日常生活に支障をきたしたりする場合は注意が必要です。ヤニクラではなく別の病気や症状の可能性があります。

ヤニクラが起こる原因

続いてヤニクラが起こる原因についてお伝えします。具体的には以下の3つです。

・一酸化炭素が原因で酸素の供給能力が低下
・煙に含まれる有害物質の影響
・タバコの成分が体質に合わない

一酸化炭素が原因で酸素の供給能力が低下

タバコの煙には約1〜3%の一酸化炭素が含まれています。ヤニクラの原因の一つは、この一酸化炭素が引き起こす酸素不足です。

体内では、ヘモグロビンという物質が酸素を取り込み、全身へ届ける役割を果たしています。しかしヘモグロビンは、一酸化炭素を酸素よりも優先して受け入れます。一酸化炭素の結合力が酸素を大きく上回るためです。

つまり喫煙すると酸素を運ぶ能力が低下し、体内で酸素不足が起こります。酸素不足が生じると、人体にはめまいや心拍数の増加などの症状が表れます。これがヤニクラとして感じられるのです。

煙に含まれる有害物質の影響

煙を通じて体内に取り込まれる有害な物質が影響を及ぼし、ヤニクラが起こることがあります。主な有害物質は以下の通りです。

・ニコチン
・一酸化炭素(CO)
・一酸化窒素(NO)
・シアン化水素(HCN)
・活性酸素(O2?)

中でもニコチンは特に強い影響を与えます。交感神経に影響が及んで心拍数が増加し、体全体の酸素消費量が高まります。加えて血管が収縮し血流が低下するため、全身に十分な酸素が行き渡りにくくなります。つまり体は酸素をたくさん必要としているのに、酸素が足りなくなる状況が生じるのです。

先ほど説明した通り、酸素不足がめまいや心拍数増加といった症状を引き起こします。

タバコの成分が体質に合わない

タバコの煙には非常に多くの成分が含まれています。体質に合わないものが含まれていても不思議ではありません。これがヤニクラを引き起こす原因の一つと考えられます。

例として、アリの殺虫剤に使われるヒ素、車のバッテリーに含まれるカドミウム、ペンキ除去剤に使われるアセトンなどがあります。本来、体に取り込むことを想定されていない成分です。体内に入ることで不快な症状や気分の悪さを感じることがあります。少なくとも体に何かしらの負担はかかるでしょう。この影響によりめまいや動悸が起こり、ヤニクラに繋がる場合があります。

なお、人によってはたった1本、ひと吸いでも不調をきたすことがあるので注意が必要です。

ヤニクラが重症化した場合のリスク

ヤニクラは一時的な症状に見えますが、背後には重症化リスクが潜んでいます。

タバコの煙は血管への影響が大きく、血流を悪化させます。血流の悪化は動脈硬化を進行させやすく、心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患を引き起こすリスクを高めることになります。実際、厚生労働省も喫煙が循環器系疾患を引き起こすリスクを報告しています。

ニコチンやタールが影響していると思われがちですが、一酸化炭素も重大な疾患を引き起こすリスクを高める成分です。先述の通り、一酸化炭素の摂取は体内の酸素不足を引き起こします。

継続的な喫煙は慢性的な酸素欠乏状態をもたらし、血圧の上昇や血管の収縮を促進します。また、喫煙の影響で増加した赤血球が血管の粘度を高めるため、動脈硬化を促進する要因にもなるといわれています。

ヤニクラでは済まされないような症状や病気を、タバコの煙は引き起こすことがあります。十分注意しましょう。

参考:喫煙と循環器疾患|e-ヘルスネット(外部サイト)

どんな時が危険?ヤニクラになりやすい場面とは

続いてヤニクラになりやすい場面をお伝えします。具体的には以下の4ケースです。

・初めてタバコを吸ったとき
・ニコチンの強いタバコを吸った
・睡眠不足や体調不のとき
・おなかが空いているとき

初めてタバコを吸ったとき

初めてタバコを吸うと体がタバコの成分に慣れていないため、ヤニクラが起こりやすくなります。体内に普段摂取しない化学物質を大量に取り込む経験が初めてなので、過敏に反応することがあるためです。ちなみに喫煙者はこれらの成分に慣れていることもあり、ヤニクラが起こりにくいとされています。

また、初めての場合、吸い込む量を適切に調整できないことがあり、多くの煙を吸い込むことで症状が強まることがあります。加えて、初めての喫煙は緊張や不安をともなう場合が多く、心理的要因が体の反応を増幅させる可能性も否定できません。

これらの要因が重なり、初めての喫煙時にはヤニクラが起こりやすいとされています。

ニコチンの強いタバコを吸った

前述の通りニコチンはヤニクラの原因となります。中でも特にニコチンの強いタバコではその影響が強まります。

なお、ニコチンの含有量は、一般的にタールの重さと比例することが多いです。例えば以下は、メビウスの銘柄ごとのタールとニコチンの含有量です。

銘柄目

タール

ニコチン

メビウスボックス

10mg

0.8mg

メビウス・ライト・ボックス

8mg

0.7mg

メビウス・スーパー・ライト・ボックス

6mg

0.5mg

メビウス・エクストラライト・ボックス

3mg

0.3mg

メビウス・ワン・ボックス

1mg

0.1mg

喫煙初心者には、タールが少ない銘柄をおすすめします。ニコチン量が抑えられ、ヤニクラが起きにくくなる可能性があるためです。

睡眠不足や体調不良のとき

睡眠不足や体調不良のときに喫煙すると、ヤニクラが起こりやすくなることがあります。睡眠不足は体に疲労を蓄積させ、自律神経も乱れやすくなるためです。この状態で喫煙をするとタバコに含まれるニコチンや一酸化炭素に過敏に反応し、めまいなどが起こりやすくなります。特に睡眠不足のときは脳への酸素供給が不足しがちで、喫煙による酸欠症状をさらに悪化させる場合があります。

また、体調不良の際も免疫力や代謝が低下しているため、タバコに含まれる成分の影響を普段以上に受けやすいです。こうした影響が重なることで、普段は平気な人でもヤニクラを引き起こしやすくなる可能性があります。

特に、体調不良と睡眠不足が同時に起きているときは、症状がより強く出る場合があるため注意が必要です。

おなかが空いているとき

空腹時に喫煙すると、ヤニクラが起こりやすくなります。空腹になると血糖値が低下し、体がエネルギーを補おうとします。ニコチンが加わることでその反応がさらに強まり、心拍数や血圧が上昇しやすいためです。これによりめまいなどのヤニクラ症状が表れます。

また、空腹時は体力が低下し、酸素供給が不安定な状況です。この状態で喫煙すると、タバコに含まれる一酸化炭素が酸素供給を妨げ、酸欠を悪化させることがあります。

上記要因により、空腹時の喫煙は体に大きな負担がかかり、ヤニクラのリスクがあるため注意が必要です。

ヤニクラが起きる人はタバコを控えるのがベスト

タバコを吸い始めた頃にヤニクラを経験しても、多くの人は次第に軽くなりほとんど気にならなくなることが一般的です。そのため、ヤニクラがずっと続いてしんどいと感じる方は、タバコを控えるのが最善でしょう。タバコがそもそも体に合っていない可能性があります。

また、近年ではタバコを取り巻く環境も大きく変化しています。健康増進法改正の影響もあり吸える場所が減少し、規制が厳しくなっているのが現状です。受動喫煙によって吸わない人に迷惑が及ぶ問題も指摘されています。

こうした状況を踏まえると、ヤニクラを感じる方は無理して吸うのではなく、タバコを控えるのがベストではないでしょうか。

低タール・低ニコチンのタバコなら危険性はない?

低タール・低ニコチンのタバコなら危険性はないとは言い切れません。どのタバコを選んでも有害物質が体内に入る点は変わらず、喫煙による影響が完全に消えるわけではないためです。

米国の報告書でも、低タール・低ニコチンのタバコへの切り替えで虚血性心疾患のリスクは低下しないと示されています。ちなみに喫煙本数を減らした場合も同様にリスク低下にはつながりません。

さらに、低タールや低ニコチンのタバコは満足感が得られにくいため、吸う本数や煙を深く吸い込む「補償行動」が起こりやすくなります。その結果、有害物質の摂取量が変わらないか、増える場合があります。

以上のことから低タール・低ニコチンのタバコを選んでも、健康リスクの大幅な軽減は難しいのです。

まとめ

本記事ではヤニクラの概要や主な症状、原因について解説しました。ヤニクラは個人差があるものの、初めてタバコを吸ったときや睡眠不足のときなどは特に起こりやすいとされています。

軽い症状の場合は一時的なものとして落ち着くことも考えられますが、重症化するリスクもあるため注意が必要です。症状が続く場合はタバコを控えるなど対策を考えたほうがよいでしょう。ヤニクラを感じた際には無理をせず、まずは自分の体調を優先してください。
著者プロフィール

川人
Webライティング歴6年の28歳。
大学卒業後、ショッピングモールを運営する会社に入社。
その後、WebライティングメインのWebマーケターとして活動を始め、今に至る。趣味は散歩とGoogleマップを眺めること。
20 歳未満の者の喫煙は、法律で禁じられています。
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