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まるでジブリの世界観? ジオラマで蘇る“昭和の日本”の原風景

渓流沿いを走るキハ40 制作・画像提供/はやまさ鉄道

渓流沿いを走るキハ40 制作・画像提供/はやまさ鉄道

 日本の原風景というと、山、川、田畑と里があり、自然と人間が共存してきた昭和中期〜後期の田舎の情景を思い起こす人も多いだろう。はやまさ鉄道さん(@masao_884)は、趣味の渓流釣りをきっかけに、そんな風景に思いを馳せ、ジオラマで表現するようになったひとり。しかもその風景は、持ち運びが可能なエフェクターボードのなかに広がっていた。

原体験は叔父作のジオラマ…40年越しに思いで制作の道へ

――ジオラマ制作のきっかけとなる原体験はどんなものでした?
はやまさ鉄道子どもの頃に、叔父が自作した畳一畳くらいのNゲージ(鉄道模型)レイアウトをもらい、夢中になったことですね。実によく出来たレイアウトでしたが、昔の事ですから写真も残ってなくて、実家の建て替え時に処分されてしまったようで、残念です。「いつかは自分でも作ってみたい」と思いつつ、40年ほど過ぎていました。

――40年の時を経て、ジオラマを作ろうと思わせたきっかけは?
はやまさ鉄道渓流釣りが好きになり、いろいろなところに行くようになったことですね。道路や線路はだいたい渓流に沿って作られ、集落も渓流沿いに点在しています。もちろん、自然のままの風景も美しいのですが、自然の中に、線路があり、道があり、家があると、そこに苦労して線路を敷き、道を作り、家を建てて、なんとか自然と折り合いをつけて暮らしてきた人々の物語が想像できます。それを思うと、手付かずの自然とはまた違った魅力を感じ、そんな風景を、Nゲージレイアウトで作ってみたいと思いました。
――代表作「渓上里村」はそんな人々の物語が見事に表現されています。制作時にはどんな物語をイメージされていたのですか?
はやまさ鉄道物語については、「渓上里(けいじょうり)村はその昔、平家の落人が自然に湧出する湯を発見して、戦による傷を癒やすために逗留し、その一部が定住したのが村の始まりとされています。以来、周辺の農民たちに農閑期の湯治場として親しまれてきました。しかし、高度成長期の旅行ブーム、さらに近年の秘境ブームもあいまってすっかり観光地化してしまいました。ここでは、戦後間もなくより渓上里駅近くで居酒屋「はや正」を営む店主よりご提供いただいた貴重な写真で、まだまだひなびた湯治場の風情を色濃く残す昭和時代の渓上里村の様子をご紹介します」というもの。すべて私の妄想ですが(笑)。

車窓からみた「渓上里村」

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