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いいねを集める“食べられないグミ”? 高校2年生の色鉛筆アーティストが、SNSで発信する理由
SNSで発信することで、モチベーションのアップにつながっている
koukiさん「去年の4月ごろから描いています。学校の友達が色鉛筆でリアルな絵を描いているのを見て、自分も描きたくなり始めました。絵を描くことが好きなので、リアルな絵を描くようになる前から、カッコいいなと思った絵の模写だったり、風景画をSNSに載せたりもしていました」
――リアルな絵もSNSで発信してみようと思った理由は?
koukiさん「友達に見せたときに好評だったこと。それと、先にリアル絵を描いていた友達がSNSでたくさんの反応をもらっていたのを見て、自分もたくさんの人に見てほしいなと思いました」
――SNSで発信してよかったなと思うことはありますか?
koukiさん「やはりたくさんの方に見てもらえることですね。フォロワーが増えるとモチベーションに繋がりますし、自分の好きなことや得意なことも知ってもらえますし、コミュニケーションも広がります。それに、このようにメディアに取り上げもらう機会を頂けることも、SNSで発信してたからだと思います」
――HARIBOが1万を超えるいいね数でしたが、リアルな絵が話題になってからのフォロワーの増加数はどれくらいですか?
koukiさん「リアルな絵を描く前のフォロワーは900人ほどだったので、今は6倍以上になっています。HARIBOの絵では1000人くらい増えたと思います」
――高校生とのことですが、絵はどのように勉強されたのでしょうか?
koukiさん「色鉛筆は独学ですが、美術系の学科に所属しているので、デッサンなどは授業でも勉強しています。他の友達もみんな絵が上手いのでお互いに高めあっています」
立体に見せるための技術は常に模索中 一年前との一番の変化は「観察力の向上」
koukiさん「お菓子の中で時間がかかったのはHARIBOの絵で10時間ほど。動物の絵だとライオンの絵が15時間ほどかかりました。平均すると、8時間ほどだと思います」
――koukiさんの思う、立体的に見せるコツは?
koukiさん「妥協はせず、とにかく細かいとこまで諦めずに再現すること。とくに、物体の質感を意識すると、自然に立体的になると思います。どうすればより立体的になるのかは、いつも模索しています。たとえば動物絵だとデザインナイフなどで色鉛筆を削って色付けすることで、質感や毛並みを表現しています」
――リアルな絵を描き始めてから今までの間に、上達したなと思う点はどんなことですか?
koukiさん「初めの方に描いたオレオの絵は、描いた当時は“上手く描けた”と思っていましたが、今みると修正したいところばかりで(笑)。そのころに比べたら、細かい部分や質感まで、丁寧に再現できているかなって思います。技術も上達してはいますが、観察力が上がっているんじゃないかなって思っています」
――リアルな絵を描くのは大変そうですが、心が折れそうになった瞬間などはないのでしょうか?
koukiさん「実は、パッケージの文字を描くときはいつも“描きたくないなぁ”と思います。そういうときは無理に描かずに少しずつ進めたり、絵のことは忘れて遊んだりして“描きたい”というモチベーションがあがるまで待つようにしています」
――koukiさんが、一番気に入っているリアル絵は?
koukiさん「ブラックサンダーの絵は、立体感や光の反射などが上手く表現できたかなと思うのでお気に入りです。ライオンの絵も、時間をかけて描いたので思い入れがありますね」
――これから描いてみたい作品は?
koukiさん「カッコいい動物や、描きたいなと思ったモチーフがあれば描くというよいにしているので、まだ決めていません。今は色鉛筆でのリアル絵以外はあまり描いていませんが、今後はデジタルでも描けるようになりたいですね!」