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いまやファストフード?テイクアウト専門店も出現した「パフェ」最新事情
最近では業態も多様化。『スシロー』『かっぱ寿司』など、大手回転寿司チェーン店が本格的なパフェメニューに力を入れるほか、先日27日には、原宿駅の券売機横に類をみない“テイクアウト専門”のパフェ店『THE PARFAIT STAND(ザ パフェスタンド)』が誕生した。歩きながら食べることを想定して、一番上のトッピングはソフトクリームではなく「メレンゲ」、そして中身はこぼれにくいジュレやゼリーが入っているのが特徴だ。
“テイクアウト専門パフェ”で敷居の高いイメージを払拭
たしかに、パフェはレストランや純喫茶店など、長居して休憩する場所で食べるイメージが強い。また、価格も1000円を超すメニューが大半で、学生など若年層にとっては「普段使い」しにくい。今回『THE PARFAIT STAND』にラインナップしている2種類のメニューは、「パフェ チョコブラウン」700円(税抜)、「パフェ イチゴホワイト」900円(税抜)と、ともに価格を抑えた。
また、注文を受けてから目の前でパフェを作る「ライブ感」もあるため、多くの人が行き交う中で、「パフェをもっとカジュアルに」の効果的な印象づけができる。線路の下で火器が使えない制約の中で誕生した、このスタンド型パフェ専門店がどこまで話題を呼ぶのか注目だ。
飲みの後にもパフェ?渋谷に専門店が上陸
札幌でのシメパフェ文化の盛り上がりを受けて、昨年東京・渋谷にも“夜パフェ専門店”と名を変えて『Parfaiteria beL(パフェテリア ベル)』が上陸。店長の河口さんいわく、オープン一ヶ月程度で行列が出来たことに、シメパフェひいてはパフェの人気を実感しているという。
「お客様は2〜30代女性の方がメインなのですが、40代のサラリーマンの方が一人で来られることもありますし、22時以降は飲み帰りの男性グループも見かけます。深夜に食べるという事情もふまえ、当店では甘さと酸味のバランスを意識した商品を提供しています。また、飽きずに食べていただく工夫として、メレンゲやグリッシーニなど、ひとつのパフェの中にいろいろな食感を入れているため、男性の方は『俺の知っているパフェじゃない!』と驚かれていますね」
そもそも、パフェを食べた時の満足感は他のスイーツを凌ぐ。だがこれまでは、手軽に買えるアイスクリームなどと違い、「食べたいときに食べられない」事情があった。こうした業態の多様化により、時間やシチュエーションを選ばないスイーツへと進化すれば、その時パフェは「スイーツの王様」に位置づけられるだろう。