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塩キャラメル味がきっかけ!? 珍フレーバーはなぜ誕生するのか
SNSで老若男女が盛り上がる“味覚の冒険”
こうした珍フレーバー商品は、“カレー味のラムネ”や“うなぎ味のコーラ”的な地方のみやげ物として、以前からあったことはあったようだ。ただ、それはあくまでも“シャレ”や“笑い”としてのネタの部分が大きく、言ってみれば“ゲテモノ”の範疇を超えなかったように思われる。
“塩キャラメルブーム”で蘇った 日本人特有の味覚
「今では、柿の種をチョコでコーティングした“柿の種チョコ”もすっかり定番化していますが、実はコレ、東京・多摩のお菓子屋さんが“マミング”という商品名で30数年前から販売していたんです。こうした“しょっぱい×甘い”のコラボは、“甘じょっぱい”という言葉があるように、昔から日本人には親しまれていました。特に冒険やネタというわけでもなく、味つけの“工夫”のひとつとして、生活の中で普通に行なわれてきた部分もあると思います」(前出・編集者)
そう考えれば、確かに一連の珍フレーバー商品は、まさしく日本人の持つ味覚の豊かさ、多様性から生まれてきたとも言えるだろう。また、日本人は和洋折衷が得意な傾向もあるように、異次元なものの取り合わせも抵抗なく受け入れて、自ら楽しんでしまうという感性も働くのかもしれない。いずれにせよ、こうした珍フレーバー商品をはじめ、お菓子メーカー、食品メーカーはさまざまな“珍アイディア”を駆使して、今後もわれわれ消費者を楽しませてくれそうだ。