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塩キャラメル味がきっかけ!? 珍フレーバーはなぜ誕生するのか

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    『一平ちゃん ショートケーキ味』(明星食品)

 12月5日から発売され、SNSなどで“賛否両論”を巻き起こしている商品がある。『一平ちゃん ショートケーキ味』だ。『一平ちゃん』と言えばすぐにカップ焼きそばを思い浮かべ、“まさかアレのショートケーキ味じゃないよな?”と訝しがる人もいるだろうが、その“まさか”なのである。SNS上では「意外といけるかも…クセになる味…」「何となくテンションの下がる味」などと盛り上がりを見せている。近年、お菓子業界では、ガリガリ君の“ナポリタン味”やポテトチップスの“バナナ味・もも味”のように、“しょっぱい味×甘い味”のラインナップが期間限定で多数販売され、話題を呼んでいるようだ。こうした“珍フレーバー”食品が定番化しているのはなぜなのだろうか?

SNSで老若男女が盛り上がる“味覚の冒険”

 過去に販売された“珍フレーバー”のお菓子を列挙すれば、アイスキャンディの『ガリガリ君』(赤城乳業)では、ナポリタン(2014)、シチュー(2013)、コーンポタージュ(2012)。ソフトキャンディ菓子の『ぷっちょ』(UHA味覚糖)では、いか天(2016)、うめ塩こんぶ(同)、塩ジャケ(2015)。スナック菓子の『ポテトチップス』(湖池屋)では、バナナ(2015)、もも(同)、りんご(同)、みかん(2014)、『おっとっと』(森永製菓)でも、おっとっとアイス(2016)など。さらにカップ麺の『一平ちゃん』(明星食品)では、ショートケーキ(2016)、チョコソース(2015)……というように、これまでも「しょっぱい×甘い」の“異次元コラボ”が行なわれきたが、各メーカーはなぜここまで“冒険”するのだろうか?
 「メーカーさんがこれらの珍フレーバー商品を大ヒットさせて、主力商品にする…という考えはそれほどないんじゃないでしょうか。いわば、対SNS用の“燃料投下”商品とでもいうべきもので、ある種の戦略でしょう。先日放送された『日本国民がガチで投票!お菓子総選挙2016』(テレビ朝日系)では、翌日まで視聴者を巻き込んでSNSで盛り上がりを見せたように、老若男女、日本人はみんなお菓子が大好きなんですね。何かと話題にしやすいし、なりやすいテーマなんです。そこに“珍フレーバー”“仰天フレーバー”のお菓子を発売すれば、SNSなどで“とりあえず食べてみた”的なネタとして、“超まずい”とか“意外とイケる”など、評価はともかく話題になったり、拡散されたりする。メーカー側も宣伝効果を狙った部分が大きいと思いますよ」(エンタメ誌編集者)

 こうした珍フレーバー商品は、“カレー味のラムネ”や“うなぎ味のコーラ”的な地方のみやげ物として、以前からあったことはあったようだ。ただ、それはあくまでも“シャレ”や“笑い”としてのネタの部分が大きく、言ってみれば“ゲテモノ”の範疇を超えなかったように思われる。

“塩キャラメルブーム”で蘇った 日本人特有の味覚

 その状況を一変させたのは、2007年頃からの“塩キャラメルブーム”だろう。それまでは甘いのが当たり前だったキャラメルにちょっと“塩”を効かしてみたら、“スイカに塩”の原理でさらに甘みが引き立ち、意外にもおいしく、消費者のウケもよくて大ブームを巻き起こしたのである。

「今では、柿の種をチョコでコーティングした“柿の種チョコ”もすっかり定番化していますが、実はコレ、東京・多摩のお菓子屋さんが“マミング”という商品名で30数年前から販売していたんです。こうした“しょっぱい×甘い”のコラボは、“甘じょっぱい”という言葉があるように、昔から日本人には親しまれていました。特に冒険やネタというわけでもなく、味つけの“工夫”のひとつとして、生活の中で普通に行なわれてきた部分もあると思います」(前出・編集者)

 そう考えれば、確かに一連の珍フレーバー商品は、まさしく日本人の持つ味覚の豊かさ、多様性から生まれてきたとも言えるだろう。また、日本人は和洋折衷が得意な傾向もあるように、異次元なものの取り合わせも抵抗なく受け入れて、自ら楽しんでしまうという感性も働くのかもしれない。いずれにせよ、こうした珍フレーバー商品をはじめ、お菓子メーカー、食品メーカーはさまざまな“珍アイディア”を駆使して、今後もわれわれ消費者を楽しませてくれそうだ。

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