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ヒットメーカー・野木亜紀子が語る仕事観とドラマ界への想い「いつかSFを書きたい」

執筆してみたいテーマはいろいろ オリジナルのSFものを作る野望も

――18年は1月期の『アンナチュラル』、スペシャルドラマ『フェイクニュース』(NHK総合)、10月期の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)と、放送されたドラマすべてオリジナル作品でした。それ以前は、人気漫画を原作とした『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』(ともにTBS系で16年放送)がありましたが、ご自身的に現在とくにオリジナルを意識されているのでしょうか。
野木 いえ。オファー自体は放送よりもかなり前にいただくので、たまたま重なってしまっただけで、私自身も特別どちらかにこだわっているというわけではありません。ただ、やっぱり原作ものって原作者や関係者の方はもちろん、原作ファンの方たちがいらっしゃるので、いろいろと大変なんです。壊しちゃいけない部分もありますし。そういう意味でオリジナルに傾きたくなる気持ちはありますよね。オリジナルは自由なので、言ってしまえばラクに作れる。でも、原作があるからこそ成立する作品もある。例えば、私が脚本を担当したドラマ『重版出来!』は、漫画週刊誌の編集部を舞台にした物語ですが、漫画原作だからこそ漫画家さんたちが協力してくれるわけで。映画『アイアムアヒーロー』もゾンビで大規模な予算でっていうのは、売れている原作があるからこそ実現したことです。

――そういったなかで、野木さんが脚本を手がける上でこだわっていらっしゃることはありますか。
野木 なんでしょうね。もともと私自身がドラマも映画も好きなんですけど、基本は“自分が観たい作品”を作っています。『アンナチュラル』も自分が観たかったドラマ。奇をてらうという意味ではないんですけど、いわゆるテンプレートにハマりすぎないというか。事件モノが世のなかに溢れている中で、誰にもやられていないネタなんて、もはやほとんどない。しかしそのなかでも、ベタに陥らない物語を描きたいという気持ちがありました。常に既視感との戦いです。

――映像配信サービスの登場などで、時代とともにドラマの楽しみ方が様変わりしているように思います。ドラマシーン自体が盛り上がっている印象も受けますが、野木さんは現在のシーンをどのように見ていらっしゃいますか。
野木 ドラマの数自体すごく増えていますよね。確かに盛り上がっているムードもあるかもしれませんが、「視聴率○%下落」というような数字ばかり挙げ連ねるメディアがいる限りはダメなんじゃないですか? ドラマの歴史を知っている方たちは、そういう記事に意味がないことがわかっていたりするんですけど、“数字が低い=面白くない”ってそのまま受けとってしまう人もいるんですよね。リアルタイムの視聴率ってスポンサーの指標としては意味があるとは思いますが、作品の質とイコールかというと、必ずしもそうではありません。今はいろんなデバイスで作品が観られますし、総合視聴率など新たな指標もできているのに、もったいないなと思います。『アンナチュラル』もリアルタイム視聴率は普通でした。悪くはないけど良くもない(笑)。タイムシフト視聴率はすごく良かったんですけどね。

――今後、野木さんが描いてみたい物語のテーマやジャンルはどんなものですか?
野木 執筆してみたいテーマはいろいろありますが、今ほうぼうで言っているのは「SFものがやりたい!」ということ。オリジナルのSFはドラマの企画としては通りにくく、映画だと派手なものが望まれる割に予算が取れないということで難しいんですが、いつか必ず作ろうと野望を抱いています(笑)。
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提供元: コンフィデンス

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