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「暮らしの息遣いを表現したい」ミニチュアモデラーが“焼き鮭のり弁当”に施した壮大な仕掛けとは?
“既視感”を誘い、実際の商品との違いを楽しむ
しろくまパンありがとうございます。我が家にあるものは調味料や食材を実際に計測して、ないけど「これは絶対置きたい!」というアイテムは、ネットで調べたり、実際にそれを置いてある店舗に行ってチェックし、制作しております。
最初はきっちり作ったつもりでも、実際にキッチンに並べてみるとわずかな誤差が違和感として出てきて「あらら?」となることが多々あり、修正しながら制作を日々繰り返しております。
――調味料のラベルや、商品パッケージ、肉のパックの値札などは、「どこかで見たことある」という“既視感”があるものを制作されています。
しろくまパンそうですね。「日々のくらし」をテーマにしているので、「食料品や日用品なども見て下さる方が身近に想像しやすいものを」ということで、実際の商品に似せてデザインするようにしています。
実際の商品との違いを見つけて楽しんでいただく、という要素もありますね。たとえば、「Meijiチョコレート」のパッケージを「Reiwaチョコレート」にしたり、インスタントラーメンの「サッポロ一番」を「ハコダテ一番」にしたり。
――細かく変えているんですね。
しろくまパン作者としては、「モノが小さいし、お写真からはきっと見つからないだろうな」とタカをくくっているのですが、見て下さる方は思いのほかそういうところをきっちりとチェックしていて、「ここ、こうなってますね!(笑)」と、伝えて下さいます。こういったプチ間違い探し的な楽しい対話がうまれることも、「既視感があるパッケージ」の醍醐味の一つだな、と思っております。