• ORICON MUSIC
  • ドラマ&映画
  • アニメ&ゲーム
  • ホーム
  • 趣味
  • 精緻を極めた凄すぎるミニチュアパン 香りや食感まで伝わりそうな職人芸が話題に

精緻を極めた凄すぎるミニチュアパン 香りや食感まで伝わりそうな職人芸が話題に

 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、パンと料理のフード系を中心に制作するしろくまパンさんにインタビューを実施。キャリア1年ながら、SNS上で「本物よりおいしそう」と評される注目作家が、ミニチュアパン作りの極意を語ってくれた。

難しいのは簡単と思われがちな「食パンのスライス」

――作品はパンや料理などフード系が中心ですが、こだわりがありますか?

【しろくまパン】 暮らしの中でも「食」は最も身近なもので、観ていただく方の共感を得られやすいからです。自分自身が実際にパン作りや料理が好きなので作っていて楽しい、ということもありますね(笑)。

――これまで手掛けた中でもっとも反響があったのはどんな作品でしょうか?

【しろくまパン】 パンだと、デニッシュです。そのほかには、和割烹のお店(店舗、料理)の反響も大きかったです。どれも共通していたのは「スケール比較がなければまるで本物みたい!」「香りが画面越しに届きそう」とおっしゃっていただけました。

――デニッシュは「サクサク感が凄すぎる」とSNSでも話題になっていました。ミニチュアパンの中でも特に制作が難しそうです…。

【しろくまパン】 実は、一番苦労したのは食パンのスライスです。食パンはパンの中でも非常にオーソドックスなものなので簡単と思われがちなのですが、実際に形作ってみると表面のわずかな曲率や色合い、また気泡の入り方によってものすごく印象が変わります。そのため、粘土の加水率、種類、また加熱の仕方などもろもろの条件を表にまとめ、どれが一番自分にしっくりくる仕上がりになるのか、ひとつひとつしらみつぶしに試していきました。

工程が複数ある作品はスケジュール帳で進行管理

――ミニチュアパンの制作にはどのくらい日数がかかりますか?

【しろくまパン】 ものにもよりますが、粘土を乾燥させる時間を除くと1アイテムにつき最短で15分、長いと3〜4日くらいかかります。15分くらいで作れるのは、アンパンやクリームパンですね。表面がつるんとしていて凹凸が少ないので色が塗りやすく、造形もわりととっつきやすいものだからです。逆に日数がかかるのは、カンパーニュやバゲットなどのハード系かつクープ(表面の切れ目)のあるパンです。これらは表面の質感がポイントになるため、納得いく仕上がりを目指し作業を分割して複数日に分けて行うので時間もかかります。

――制作時の必須愛用アイテムは何でしょうか?

【しろくまパン】 ルーペのついたアームデスクライトとスケジュール帳です。ルーペ付きのデスクライトは作業の途中で細かいところを確認するために欠かせないアイテムです。スケジュール帳は、複数工程のあるアイテムを同時進行でいくつも仕上げていくときのチェックリストとして使っています。進捗具合に関してはかなり神経質になってしまうタチなので、これがあるとかなり安心して制作に臨めます(笑)。

スキル向上の秘訣は「作りたいと思ったものを幅広く制作すること」

――現在の活動は主にSNS上での作品紹介とうかがいましたが、ファンの中には作品を購入したい方もいるのでは…?

【しろくまパン】 ミニチュアを始めてから最初の1年間は技術やクオリティを安定させるために修行のみに専念すると決めていました。そのため、今のところ販売等の活動は行っておりません。ですが、先日ちょうど1年目を迎え、自分の制作に対する感覚が少しずつつかめてきたので、来年度からはゆっくりと活動の場を広げていきたいと思っております。

――どの作品もキャリア1年とは思えないクオリティです! ミニチュア制作のきっかけは何でしょうか?

【しろくまパン】 きっかけは、チェコ、ロシアなどで作られているストップモーションアニメの独特なミニチュア表現に出会ったことでした。もともと絵や造形物からストーリーを表現することが好きだったので、「素敵だな、なんとかやってみたいな」と思い、見よう見まねで作り始めました。その後は、すべて独学です。ミニチュアの書籍や大好きな作家さんの作品のお写真をプリントアウトしたものを傍らに置き、まねていくことで少しずつ造形のコツを身に着けていきました。

――ミニチュア作りにおいて心掛けていることはありますか?

【しろくまパン】 なるべく1つにこだわらず、作りたいと思ったものを幅広く制作する、ということです。もちろんパンが軸足なのは変わらないのですが、凝り固まりすぎないように気を付けています。多ジャンルを制作すると、たとえば和食器を作ったときに発見したテクニックがサンドイッチ作りに生きた、など、思いもかけないところでの有機的な結びつきが生まれやすくなり、結果として全体のスキルが向上するのが早くなるからです。

――今後の目標、活動予定を教えてください。

【しろくまパン】 見ていただく方に「わぁ!」と微笑んでいただけるような、ストーリー性のあるミニチュアを制作するのが目標です。その一環として、小さな町とそこの住人をまるごとミニチュアで作り、「写真でつづる、小さな暮らしの物語」を制作したいです。とても長い時間がかかるでしょうが、ぜひぜひトライしてみたいな、と思っています。
INFORMATION
◆ Twitter @jalk_hatch 
◆ Instagramshirokuma_bread
◆ HP ヤルクのおいしい魔法 http://bread-magic.jugem.jp/

PROFILE
しろくまパン 2017年春からドールハウス、2017年初冬からミニチュアフード制作を開始。2018年3月20日から、ミニチュアで作るおはなしを公開中。作品はパンと料理をメインに1/8スケールで制作。

オリコンニュース公式SNS

Facebook、Twitterからもオリコンニュースの最新情報を受け取ることができます!

 を検索