• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • 趣味
  • 精巧さに絶句…究極の職人芸で魅せるミニチュアフード 制作者は「小さなときめきを届けたい」
(更新: ORICON NEWS

精巧さに絶句…究極の職人芸で魅せるミニチュアフード 制作者は「小さなときめきを届けたい」

 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、SNS上で「可愛すぎてやられました」「これ、ミニチュア?」と、その神業ぶりが注目されている若手作家misakiさんにインタビューを実施。大学1年生の頃に制作をはじめ、現在、26歳ながらキャリア7年。ミニチュア界のホープが明かした愛用アイテムと、小さな世界の魅力とは?

こだわりはショーケース入りスイーツ 完成までに1〜2ヵ月

――ミニチュア制作を始めたきっかけを教えてください

【misaki】 子どもの頃、リカちゃん人形で遊ぶのが大好きで、当時は家具などをお菓子の空き箱などで手作りしていました。高校生の頃には、リーメントのぷちサンプルシリーズにはまり、フィギュアを集めていくなかで、もっとリアルな質感のものがほしいという思いが強くなっていきました。大学生になったときに、ミニチュアフードの本に出会い、始めは石粉粘土で作り始めました。何か一つがきっかけというよりはたくさんの経験が重なりあって今に繋がっていると思います。

――misakiさんの作品はスイーツ系、なかでもケーキが多いですよね。

【misaki】 スイーツの中でも“ケーキ屋さんのショーケース”を作るのが一番好きです。子どもの頃に誕生日やクリスマスなどの特別な日にケーキ屋さんに連れていってもらうのがとても楽しみでした。だから、ミニチュアにしてずっと眺めていられるようにしたかったんです。SNSのコメントを見ていると、女性の方には特に共感していただいているように感じます。
――“ケーキ屋さんのショーケース”には、やはりこだわりがありますか?

【misaki】 毎回、このお店はどんな人がやっているんだろうということを考えながら作っています。春にInstagramに載せたものだと、少し田舎にあるケーキ屋さんで、海外で修行してきた息子が継いでいるんだろうなとか、勝手な妄想を繰り広げています(笑)。

――SNS上でも“まるで本物”と称賛される作品はどんな素材で作られているんでしょうか?

【misaki】 ショーケースはヒノキ棒やバルサ、アクリル板を使って作っています。ミニチュアフードは樹脂粘土やLEDレジンを使っています。制作にかかる時間は、ショーケース作りだけで1日終わることも珍しくありません。中のスイーツも含めて全部完成するには1〜2ヵ月はかかりますね。

100均の台所用コーナーはミニチュア道具の宝庫

――これまで最も反響があったのはどんな作品ですか?

【misaki】 今年の1月にInstagramに載せたハンバーガーの盛り付けの動画は18万回再生されて驚きました。他にも、クレヨンリップとイチゴタルトの写真は今年の中では一番「いいね」をいただいて、2000件を越えていました。ただ、どちらも私にとっては特に力を入れた作品というわけではなく、思ってもみなかったものが反響が大きかったりするのでSNSは面白いなと思います。

――ミニチュア作りは、本で独学するほか、田中智さん(人気ミニチュア作家)の1日教室やフェイクスイーツのワークショップなどに通いながら学ばれたそうですが、これまでの作品で難しいと感じたのは、どんな題材ですか?

【misaki】 ミニチュア焼き菓子店です。焼き色だけでおいしさを表現しようと思った作品でした。ケーキならクリームやフルーツのカラフルさでおいしさを表現できますが、焼き色だけというのは、自分はどこを見ておいしいと思っているのかを考えるきっかけになりました。

――そんなmisakiさんが制作時に欠かせない道具と言えば…?

【misaki】 歯ブラシやまち針、つまようじなどは粘土にクッキーなどの質感を着けるのによく使います。100均の台所用のコーナーはミニチュアに使える道具の宝庫なのでよくうろうろしてしまいます。

今後の夢はブランドの確立「小さなときめきを届けたい」

――ミニチュア作りの最大の魅力は何でしょうか?

【misaki】 スイーツという、食べたら消えてしまう儚い存在を半永久的に留めておけることだと思います。小さいというのはそれだけでも可愛いですし、そのサイズで生活する人たちがいるんじゃないかと想像したらワクワクします。

――今後の目標、活動予定を教えてください

【misaki】 自分の個性を見つけていって、ミニチュアフードのブランドとして確立したいです。9月に出たハンドメイドイベントでは、作品が全然売れなくて自分の実力のなさを思い知らされました。今は大勢いらっしゃる作家さんたちの中に埋もれてしまっていると思うので、もっと技術を磨いて自分にしか作れない世界を産み出したいです。misakiの作品だからほしいと思っていただけるような、小さなときめきを届けられるようになりたいです。
INFORMATION
◆ Instagram @misaki_miniature 
◆ Twitter @msk_miniature 

PROFILE
misaki ミニチュア作家。2011年頃からミニチュア制作を始める。フェイクスイーツアクセサリーアドバイザー11期。「リアルで可愛い」作品がテーマ。ハンドメイドコンテストへの出品、ハンドメイドイベントでの出展のほか、作品の写真を日々Instagramにアップ中。

あなたにおすすめの記事

 を検索