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お尻から油を噴出し「社会的に死んだ…」? 危機乗り越え外来種や毛虫に挑む“野食”ハンター

渋谷で採取した野草や虫も食材になる、「災害が起こっても生きていけるという自信に」

 虫や魚だけではない。野草にも大きな需要があるはずだと茸本さんは語る。

 「東日本大震災のときに新聞記者さんから聞いたのですが、避難所生活をした人たちが一番欲しかった食材が生鮮野菜だったと。避難している状況では、たしかにスーパーや八百屋には行けないでしょう。でも、野菜って実は身の回りに埋もれているんです」。

 本書では、渋谷の街で採れた野草や昆虫を使った“渋谷野食御前”なる食事を作ったエピソードがある。まさに、災害の際などに生かせるサバイバル術だ。

 「災害などがあったとき、食べられる野草が近くにある。それを摘んで食べる知識や覚悟があれば、少しは心に余裕が生まれると思います。採取場所としてオススメなのが河川敷。。堤防以外の河川敷では、葦、萱、竹、木以外の野草の採取は法的にも許容されていて、種類も多い。ハマダイコンは根も葉も食べられます。ほかにもノビルやセリ、クレソンなども。カラシナの種を採ってマスタードを作る人もいるぐらいですから。虫では、“渋谷野食御前”にも入っているセミがオススメ。家の明かりに寄ってくるカナブンやコガネムシも、簡単に捕まえられるんじゃないでしょうか」。

 身の回りのおいしいものを発掘し、ときには失敗しながらも果敢に野食に挑み続ける茸本さん。「とにかく怖がらず、トライしてみてほしい。調べるだけでもいい」という彼を、ただの“ゲテモノ食い”と言う人はいないだろう。

 「『実はおいしい』という声が広まれば、いま利用されてないものが利用され、特定の生き物に負荷がかからない社会が実現するんじゃないかと信じています。また、災害が多い日本だけに、何かあったときも生きていけるんだという自信にもなるんじゃないでしょうか」。

(文:今 泉 写真提供:平凡社)
『野食ハンターの七転八倒日記』
著者・茸本朗
平凡社
https://www.heibonsha.co.jp/book/b472197.html

★ブログ『野食ハンマープライス』(外部サイト)

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