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「ド肝抜かれた」大空泳ぐ“マグロのぼり”に込めた大間町の願い

 5月5日は端午の節句。子どもの日といえば、青空に泳ぐ、こいのぼりの姿があちこちで見られる季節で「鯉」にとっての晴れの日。最近は、住宅事情などで昔よりは、個人で飾る家も減ったようだが、全国各地で行われる鯉のぼりイベントは人気を呼んでいるようだ。そんな中、東京スカイツリー近くで開催される「すみだ鯉のぼりフェア」では近年、鯉のぼりに交じり、一段と存在感を発揮する「マグロのぼり」が出現していると話題に。マグロのぼりとは何であるのか、イベント担当者に聞いた。

鯉のぼりフェアに登場、巨大な鯉のぼりならぬ「マグロのぼり」

 この「鯉のぼりフェア」の目玉の1つは、「巨大こいのぼり」として人気を博す大間の「マグロのぼり」だ。青森県大間町といえば、毎年年末の「初競り」での最高値を記録する「大間マグロ」の町。2019年も豊洲初競りで「すしざんまい」が史上最高3億3360万円で大間のマグロを落札したことも記憶に新しい。

 さて「マグロのぼり」は、1匹が全長10メートル、胴回り6メートルで、マグロの体にはねぶたの武者絵が描かれている。このマグロのぼりを手掛けるのは大間町のYプロジェクト(株)。2006年からマグロのぼりフルセット(おっとさん、おっかさん、マグロのぼりのマー坊)やミニマグロのぼり(ぐーちゃん、ろーちゃん)を販売。これまでフルセットを40セット、ミニマグロのぼり370匹を作っている。そんなYプロジェクトの島康子さんに話を聞いた。

――マグロのぼりを作ったきっかけは?
島さんまちおこしゲリラ活動の中から誕生しました。「5月5日に泳がせる魚が法律で決まっているわけではない。大間はマグロの町だから、マグロを泳がせよう!」というシンプルな発想です。マグロは世界を泳ぎ回る魚(鯉は池の中の魚)だから、「お子さん、お孫さんに、世界に飛び出す人になってほしいなら、マグロのぼりを泳がせましょう」というメッセージです。

――マグロのぼりのこだわりポイントは?
島さんなんと言っても、マグロは腹。鯉のぼりは風が通って泳ぎやすい流線形になっていますが、マグロのぼりは腹がブンとしていても、風が通ってキレイに泳ぐ構造になっています。泳がせるとブルンブルンと音がします。また、大間らしい縁起のいい大漁旗のような柄にしています。

“マグロのぼり” 地元・大間町では身近 背景には「一流の漁師町の誇り」

 このマグロのぼりだが、スカイツリーの下で泳いでいる点が特徴的だ。「すみだ鯉のぼりフェア」自体は「墨田区の団地の子どもたちにも楽しんでもらいたい」として始まり毎年「こどもの日」に合わせて、東京・墨田区にて開催されている。震災被災地の復興や子どもたちの健やかな成長を願って約450以上の鯉のぼりを泳がせている。島さんは、マグロのぼりの東京での反響に驚いたという。

――そもそも、大間町では“マグロのぼり”はどんな存在ですか?
島さんマグロ漁師たちが孫や子どものために真っ先にマグロのぼりを注文して、毎年堂々と泳がせてくれています。また、地元の女性団体は、幼稚園、保育園、小学校、中学校に寄贈してくれて…。大間町では皆さんに親しみをもって受け入れられています。

――では、初めてマグロのぼりを見る人も多い「すみだ鯉のぼりフェア」の来場者からはどんな反響がありましたか?
島さん「大きさにド肝を抜かれた」「こんなのがあるの!?」との声もいただきました。ドデカい巨大マグロのぼりと鯉のぼりたちが群れになって泳ぐさまを写真に撮ってくれた方がいて、その写真が新聞社の写真コンテストで入賞したことがありました。

――まぐろの産地が全国にある中で大間が大切にしているまぐろの良さは?
島さん大間の漁師たちは、1対1でマグロと向き合う「一本釣り」という漁法でマグロを釣り上げます。漁師たちは「マグロを獲る」のではなく「マグロに選んでもらう」と言っています。1本1本のマグロが、大事な、大事な価値の高い海からの恵みです。そのマグロに対する尊敬と感謝と、一流の漁師町の誇りが、マグロのぼりに込められています。

――鯉のぼりの時期にマグロのぼりをやり続ける理由は?
島さんいつの日か、この日本をマグロのぼりの国にしたいです。ニッポン列島マグロのぼり化計画と名付けています。鯉のぼりも、江戸時代の町人が泳がせ始めたのをきっかけに、全国に広がりました。ならば、マグロの町・大間で泳がせ始めたマグロのぼりが、全国に広がるかもしれません。

――大間町、まぐろのぼりについて読者に伝えたいことは?
島さん子どもの日に向けて大間に来ると、あちらこちらでマグロのぼりが泳いでます。ぜひ、大間町にも遊びに来てください。

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