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(更新: ORICON NEWS

ミニ四駆コンデレ コンクールデレガンスで人気のマシン一挙公開

“学校の黒板”がモチーフの異端マシン「人が絶対やらないことを意識」

“学校の黒板”がモチーフの異端マシン「人が絶対やらないことを意識」

 過去に2度のブームを巻き起こし、発売から37年経った今でも根強い人気の「ミニ四駆」。“世界最小のモータースポーツ”とも呼ばれ、子どもにも大人にも人気のコンテンツ。「エンペラー」「マグナムセイバー」などが有名だろう。そんなミニ四駆には、マシンの見た目を競う企画「コンクールデレガンス」(以下コンデレ)という大会もあり、レース同様大きな盛り上がりを見せている。今回は、バリエーション豊かなミニ四駆を制作しているイカキングさんに、その代表作である黒板をモチーフに作成したマシン『Zウィングマグナム 黒板スペシャル』を見せてもらうと共に、制作秘話、そしてミニ四駆への愛を語ってもらった。

コンデレ制作者としてのこだわりは、自分が作っていて楽しいと思えるもの

――「ミニ四駆」との出会いはいつですか?
イカキング小学生の時のミニ四駆第一次ブームですね。その後、大学生の時に第二次ブームも体験した世代です。2011年、商業施設で体験会を行っていたタミヤのイベントに、たまたま遭遇し、懐かしくなってキットを購入。その年の末に、会社の模型好きの集まりでミニ四駆を走らせると聞き、そのキットで参加して以来ずっとミニ四駆を楽しんでいます。その時の集まりを「M4K(エムヨンケー)」と呼んでいたのですが、いつしかそれがチーム名に。現在は社外の方も加わり、みんなで公式大会や静岡ホビースクエアでのレースに参加しています。

――コンデレ制作を始めたきっかけは?
イカキング同じチームのメンバーが公式大会のコンデレで受賞したのを見て「別次元の話ではないんだな」と思い、自身でも参加してみたくなりました。最初はとにかく仲間を笑わせたい一心でコンデレマシンを作っていましたが、当時のジュニア審査員の心もがっちり掴み、初参加ながらも最優秀賞をいただけて。その時の嬉しさが、現在もコンデレ制作を続けている理由の一つですね。

――コンデレ制作で苦労している点を教えてください。
イカキング初めて作ったコンデレマシンからずっとアイデア勝負だったので、人がやらないようなこと、思いつかないようなことを考えるのに苦労しましたね。それは現在も変わってませんが(笑)。新しいテーマや素材を探しに、図書館やホームセンター、展示会などへ出かけたり、人との会話の中からヒントをもらって、そこからアイデアをまとめてます。

――コンデレ制作に関して、影響を受けた方は?
イカキング一人はジオラマを作られている作家の荒川直人さんです。「模型は純正の部品だけで作るもの」と思い込んでいた自分の意識を大きく変えてくれました。私の異端なコンデレマシン作りの原点となる方です。もう一人は、同じチームM4Kのわたるさん。彼は、私とは真逆のマシンとしてカッコいいコンデレマシンを作り、公式のコンデレで10回以上受賞されている方で。彼の塗装をや付属品の作り方を参考にさせてもらっています。

――コンデレ制作者としてのこだわりは何でしょうか?
イカキング自分で作っていて楽しいと思えるものを作るようにしています。「こんなものを作っちゃうの?誰もこんなことしないよ」「見に来た家族のお母さんと子供さんが喜んでくれるかも」、そんな想像をしながらの制作は、とても楽しいです。

コンデレマシンの軸は“使う素材”で決定 そこから作る世界観

――これまでのコンデレ制作で、ターニングポイントとなった一台は何ですか?
イカキング「こびとさんが作ったアビリスタ」という、革靴のようなマシンをこびとさんが作ったイメージで仕上げたコンデレマシンです。それまで作ってきた「人を笑わせたい」という趣旨から「かわいいコンセプト」に移りつつある頃の作品で、完成した時も自信が持てませんでした。他の人の反応が聞くため、静岡ホビースクエアで行われていたミニ四駆のレース会場に持っていったのですが、一緒に参加した方の奥様に見せたら「これ、かわいい!」と大絶賛。「こういうのもアリなんだ」と、自信を持てた一台です。

――作品のコンセプトはどのように決めているのですか?
イカキングまず「○○を使いたい」という軸を決めます。「この素材でミニ四駆を作ったら、どんな世界観になるか」、かわいい系かきれい系か、イメージは“和”でいくのか…。方向性が決まったら、具体的に何をモチーフにするか固めていきます。

――「Zウィングマグナム 黒板スペシャル」のアイデアはどのように思いついたのですか?
イカキング和紙や革、アイスのパッケージなど、何かを貼って作るマシンが続いていたので、「今度は他の人が使わないもので塗装できないか」とホームセンターで探していると、黒板用の塗料を見つけて。「これだ!」と思いました。

――「Zウィングマグナム 黒板スペシャル」でこだわった点は?
イカキングボディ以外の部品も黒板に関連するものでまとめています。ステーの穴を全てふさいで黒板塗料で塗装。取り付けるローラーやマスダンパーはチョークに見えるよう、つや消し塗装を施しました。また、黒板消しも必要だろうと思い、本物の黒板消しの一部を使ったお供のミニマシンも用意しています。絵心がないので、ステッカーの模様をチョークで描くのに苦労しましたね。

――自身のコンデレ作品で、他の人に負けない“強み”は何でしょうか。
イカキングほかの人がやらないような事を実際にやってしまうのが私の強みだと思います。往々にしてそのアイデアを実現するためには、ミニ四駆や模型を作る以外の作業が必要になってくるので、今後もできる事を増やし続けたいですね。

――ご自身にとって「ミニ四駆」とは何でしょう?
イカキングその人の個性を表現できるホビーですね。そして「自分は何が好きか」ということをパーツの選択やデザインで表現できるのがコンデレだと思います。ただの道具ではないという点が、ミニ四駆の素晴らしさではないでしょうか。

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