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ORICON NEWS
ミニ四駆コンデレ コンクールデレガンスで人気のマシン一挙公開
名マシン“マグナムセイバー”で、速さを追求した先にある“機能美”を表現 「オリジナルデザインは崩さない」
「デザイン優先ではない、走るための形状」の魅力
村崎小学生の頃にフルカウルミニ四駆と出会い、思えばそれがきっかけで自動車が好きになったと思います。復帰は約2年前、友達から誘われて始めました。
――コンデレ制作を始めたきっかけは何ですか?
村崎元々レースのみ参加しており、「本当はこうしたい。でもレースでは不利だな…」と、走る以上やむを得ず改造を我慢していましたが、コンデレなら外見的なカスタム改造を、発揮できるのかなと思い、レースマシンとは切り離して考えたのがきっかけです。
――コンデレ制作を始めて、最初に苦労した点を教えてください。
村崎改めてコンデレというジャンルで活躍している方々のマシンを拝見してみると、自分がやりたいと思っていた事は、必ず誰かしらがやっていたので、その中でどう個性を出せばいいのかと作りながらいつも葛藤していました。
――コンデレ制作に関して、影響を受けた方はいますか?
村崎まずは個性を探すより、自分のやりたい事をがむしゃらにやってみようと考え、前々から実際の車でも改造していた低車高のスタイルで、お手本となるマシンを探しました。中でも「これは凄い」と痛感したのはRS AZANINAさんの『ZX-R』というマシンでした。想像以上の低さがミニ四駆のディテールとマッチし、自分が勝手に引いていた限界線を突破された気がしました。
――これまでのコンデレ制作で、自身が成長出来たようなターニングポイントとなった出来事はありますか?
村崎実際に公式コンデレに参加し、コンデレ界で有名な方々にお話を伺い、仲良くなれたことに尽きます。どんな悩みも親身に聞いてくれるコンデレ仲間を作れた事が、自分の最大のターニングポイントでした。
――コンデレ作品1台の制作にかかる時間はどれくらいでしょうか?
村崎早くて1週間、長くて3週間、出来るだけ間を置かず一気に作り上げようにしています。
――コンデレ制作者として心がけていることは何でしょうか?
村崎自分の作るコンデレマシンはスタイルが似ているものも多いので、その中でも出来るだけ雰囲気やカラーリングが被らないようにすること、また、ここを見て欲しいんだなと思って頂けるワンポイントを作ることを心がけています。
――村崎さんが制作したコンデレマシン『TRF MS035R』は、フロント部分の流線型が特徴的な“Cカー”フォルムを「マグナムセイバー」で再現したとのことですが、そのフォルムの魅力を教えてください。
村崎Cカーは、クルマ・レースが好きな自分にとって“機能美”を何よりも感じます。速く走るためのエンジン、レースをするためだけの内部構造、その結果生まれた「デザイン優先ではない、走るための形状」にとても魅力を感じます。
ベースマシンの強みを底上げ、オリジナルデザインは崩さないように注意
村崎自身がクルマ好きになったきっかけは、他でもないフルカウルミニ四駆から始まっていますので、その代表的なマシンの「マグナムセイバー」で大好きなCカーを再現したいと思いました。
――『TRF MS035R』の制作で苦労した部分はどこですか?
村崎ミニ四駆はフルカウルタイプと言えど、パーツを効率的に装着出来るよう作られていますので、そのスタイルを崩さずに自然に地上ギリギリまで迫るエアロ類をバランス良く成形する事が大変でした。
――『TRF MS035R』でこだわった点を具体的に教えてください。
村崎マグナムセイバーもCカーも、今から何十年も前のデザインですので、今風のトレンドとなる形状は控えました。また、実車ではなくミニ四駆である事を重要視し、リトラクタブルライト(車体内部に格納できるライト)等自分の好きな物も織り込める良い機会でした。
――F1からは影響を受けていますか?
村崎細かい空力パーツの取り付け位置や形状は、良くF1マシンから落とし込んでいます。また、カラーリング面でも『TRX』というコンデレマシンはジャガーのフォーミュラカーからヒントを得て塗装しました。
――作品のコンセプトはどのように決めていますか?
村崎コンセプトとして使用するミニ四駆の特徴を、さらに強調出来るようカスタマイズしています。ベースとなるマシンの強みを底上げし、オリジナルのデザインは崩さないよう作成することを念頭に置いています。
――自身のコンデレ作品で他の人には負けないという“強み”は何でしょうか。
村崎コンデレと割り切った車高と、その車高に合わせた各パーツの配置、全体で見た際のシルエットの全長・全幅のバランスは強みだと思っています。
――一番好きなコンデレマシンを教えてください。
村崎レース用ながらコンデレでも賞を頂けた「TRFワークスJr.」が自身で最も好きなミニ四駆です。
――今後、何のマシンをどういったコンセプトで作品にしたいですか?
村崎フルカウルマシンをカスタムしてきた中で、未だプロトセイバーを未着手ですので、持ち味を最大限に活かした未来的で、メカ感満載のプロトセイバー・エヴォリューションを作成したいと強く思っています。
――自身にとって「ミニ四駆」とは何ですか?
村崎年齢や性別、住んでいる地域等の枠を飛び越え、同じ志を持った仲間がたくさん出来る最高のコミュニケーションツールだと思います。速いマシンを作りたい、かっこいいマシンを作りたいと、どこまでも夢中になれる素晴らしいホビーです。
◆村崎@ムラサキワークスさんTwitter @Tbreak_Racing