アニメ&ゲーム カテゴリ

【ガンプラ】トップモデラーインタビュー!

『ガンプラ制作会』を無償で100回開催、「子どもに“自由なガンプラ”を継承したい」(連載28回)

作品:ズゴック×ゾゴック/制作:りょうきち(C)創通・サンライズ

作品:ズゴック×ゾゴック/制作:りょうきち(C)創通・サンライズ

 今年40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズ。日本が世界に誇るポップカルチャーだが、その礎となったのは1980年代前半から続くガンプラ文化だ。そんな「ガンプラ」進化の裏には、若者たちにガンプラの魅力を継承してきた“おじさんモデラー”たちの奮闘があった。そこで今回、無償でガンプラ制作会を開催するモデラー・りょうきち氏(@ryokichi1981)に、妄想で楽しむガンプラの魅力や、制作会を通じて交流を深めるおじさんモデラーの想いを聞いた。

1つの作品で陰と陽や、機体の性能の差等を表現する『ニコイチガンプラ』

――りょうきちさんがガンプラの魅力に目覚めたきっかけを教えてください。

【りょうきち】元々、モノ作りが得意だったのでプラモデルは大好きでした。小学生の時にガンプラブームが到来して、兄と一緒に、何が買えるか分からないのに模型店に並んでました(笑)。

――ガンプラを制作するうえでのこだわりを教えてください。

【りょうきち】公式設定に拘らず、このパイロットが搭乗するならこういった機体かも?といったif設定(妄想)で制作する事が多いです。

――自分のガンプラ技術が上がった、と思えるターニングポイントとなった作品は?

【りょうきち】2012年に模型雑誌『ホビージャパン』の「オラザク選手権」に挑戦した作品です。その時の応募作品であるマリーダ・クルス専用ゼー・ズールでガンプラ技術の成長を実感できました。

――りょうきちさんはニコイチガンプラでも有名です。テーマや呼び名はありますか?

【りょうきち】1つの作品で陰と陽や、機体の性能の差等を表現したりしています。例えばユニコーンガンダムとバンシィ。パイロットも性格が全然違いますよね。呼び名は、『ぶった斬り』や『ハーフ&ハーフ』と呼んでいます(笑)。

――今回紹介しているズゴック×ゾゴックのこだわりポイントを教えて下さい。

【りょうきち】一番難しいのは半分に斬る事です。ズゴックはHGUCのキットの中でも結構古いキットで、反対にゾゴックは新しいキットです。そのままぶった斬って貼り付けても、違和感があるので改修を加えています。真ん中での接続はネオジム磁石を使用し、取り外し可能なため、半分になっても自立するように制作しました。

若者に、ガンプラが自己表現の場として魅力的なことを知ってほしい

――りょうきちさんは毎月1 回、ガンプラの制作会を開催していると聞きました。どんな内容ですか?

【りょうきち】10年に始めた制作会ですが、この6月で100回目の開催となりました。老若男女、初心者の方も、誰でも無償で参加出来ます。エアブラシや塗装ブースも常設しているので、作業環境がない方でも塗装をしたり、塗装について他のモデラーさんからレクチャーを受けたりも出来ます。タイミングが合えば、亀人さん、らいだ〜Joeさんといった超有名モデラーさんも参加されています。

――参加は無料なんですね!開催している理由を教えてください。

【りょうきち】開始当初より気軽に来ていただきたいので無償で開催しています。

――では、会場の使用料はどうしているんですか?

【りょうきち】会場の使用料は必要ですが、市の施設のため低料金で済みます。なので私のポケットマネーで払っていました。しばらくして施設の方からサークル化が認められ、今は免除となりました。

――会場費などを負担してまで制作会を開催する理由は?

【りょうきち】正直、プラモを作ろうと思った場合、自宅では作業環境が整わない方もいます。それなら、月1回でもこの制作会に参加すれば制作作業が出来ます。実際、制作会に月一で参加し、塗装までして完成させた方もおられます。様々なジャンルの方が参加されているので情報交換やスキルアップに繋げていただきたいですし、交流の場としても活用していただきたいです。

――なるほど。制作会をはじめた当初は何名くらい参加されていましたか?

【りょうきち】最少人数は2名の時がありました。流石にその時は、「やめようかな?」とも思いましたが、本当にやめなくて良かったです。最初は、地方情報誌に広告を出したり、SNSで拡散しましたが全然ダメで(苦笑)。しかし、徐々に参加人数が増え、仲間たちと「烏製作隊」を設立。プラモの展示会でチラシを配ったり、制作会に参加される方が知り合いを連れて来てくれたりと、少しずつ参加者が増え、今では数十名が参加してくれる会になりました。

――参加者の年齢層はいかがですか?

【りょうきち】下は、幼稚園から上は還暦モデラーまで、老若男女沢山の参加があります。東は東京、西は九州と県外からも沢山参加していただいています。

――今後、モデラー文化を醸成していくうえで若者への認知拡大が必須かと思います。ガンプラの魅力を伝えるにはどんな方法がありますか?

【りょうきち】やはり興味を持っていただける作品を作る事ではないでしょうか。また、1つの模型でも様々な楽しみ方が出来るという事を知ってもらう事ですね。

――『ニコイチガンプラ』などは、“ガンプラは自由”であることを体現する作品ですね。

【りょうきち】はい。プラモデルは、そのまま作るも良し!動かして遊ぶも良し!下処理をきっちり行い塗装するも良し!改造するも良し!自己表現の場として自由さが魅力だと思います。

――今後、制作会をどう成長させていきたいですか?

【りょうきち】先ほどの話の通り、子どもさんの参加がまだまだ少ないので、地域の子ども達に参加して欲しいです。また、会場には60名まで収容出来る事が分かりました。なので、それ以上の参加希望者が集まって、会場を何処で開催するのかで頭を悩ましてみたいです(笑)。

【ガンプラビフォーアフターTOPへ戻る?】

(C)創通・サンライズ

オリコンニュース公式SNS

Facebook、Twitterからもオリコンニュースの最新情報を受け取ることができます!