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(更新: ORICON NEWS

フォロワー40万・ハリネズミの日常が世界で人気、飼い主に聞く“トゲモフ”の魅力

 近年、ペットとしてとみに人気を集めているハリネズミ。実際に触れあうことのできるハリネズミカフェも大盛況。インスタグラムにも、たくさんのハリネズミに関するアカウントが存在し、可愛らしい写真があふれている。なかでも、ハリネズミ“あずき”のアカウントは、フォロワーが40万人、2冊のフォトブックも発表している人気ぶり。“あずき”の飼い主であり、撮影者である写真家・角田修一氏に、その魅力や飼う際の注意点を聞いた。

ある動画が世界中で拡散、“あずき”が一躍人気ハリネズミに

『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』(KADOKAWA刊)より

『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』(KADOKAWA刊)より

  • インスタグラム「Azuki the hedgehog」(@hedgehog_azuki)より

    インスタグラム「Azuki the hedgehog」(@hedgehog_azuki)より

 ハリネズミの“あずき”の日々の写真が詰まったインスタグラム「Azuki the hedgehog」(@hedgehog_azuki)は、現在フォロワー40万人を超える大人気アカウント。開設は2016年だ。

 「最初、小型犬を飼おうと思っていたのですが、子どもに犬猫アレルギーとハウスダスト反応があったので、ケージの中で飼えて毛の飛び散りも少ないハリネズミを飼うことになりました。飼い始めた日から、成長の記録として専用のインスタアカウントを開設し、毎日1〜3枚くらいのペースで投稿していきました」

 そんな『Azuki the hedgehog』だが、「ある動画がきっかけで世界中に拡散し、一気にフォロワーが増えた」という。それが、『リンゴの魔法で足がポンっ』という、“あずき”がリンゴを食べるキュートな動画。それを機に、「いろいろなPRのお仕事で声をかけていただいたり、テレビ出演の依頼が来たりして、その中の一つでKADOKAWAさんから出版のお誘いをいただきました」とのこと。

 角田氏がそう語るとおり、その後は『めざましテレビ』(フジテレビ系)や『スッキリ』(日本テレビ系)といった情報番組で取り上げられたほか、最近では『もふもふモフモフ』(NHK総合)のような動物番組でも紹介。写真展や企業とのコラボレーションも多い。KADOKAWAから発売された2冊のフォトブック『トゲもふ! はりねずみのあずき』、『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』も大人気だ。

「ハリネズミの写真集やエッセイが出ること自体が久しぶりだったのと、日本がハリネズミブームになってきたことが重なり、とても反響がありました。ハリネズミは撮影するのがとても難しく、ペットとしても歴史が浅いので、『トゲもふ!』のような可愛い仕上がりの本はとても好評でした」

可愛らしい「鈴カステラのようなお尻」、今では流血もいとわず?

  • インスタグラム「Azuki the hedgehog」(@hedgehog_azuki)より

    インスタグラム「Azuki the hedgehog」(@hedgehog_azuki)より

  • 『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』(KADOKAWA刊)より

    『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』(KADOKAWA刊)より

 そんなハリネズミの魅力を角田氏はこう語る。

 「魅力はツンデレなところ。犬のように懐いてくれないし人間の思い通りになんかならないのですが、それでも好物の匂いでつられて顔を出してくれたり、短い手足が愛おしかったり、鈴カステラのようなお尻が可愛かったり、たくさんの魅力を持っています」

 ハリネズミは犬などと違い、なにか芸をできるわけではない。だが、日々のふれあいの中で、癒されることも多い。

 「仕事から帰ってきてご飯をあげるときに、小屋から出てきてじーっと見てくるのがたまらなく可愛くて癒されます。あとは、抱っこしてゆっくりマッサージをすると、うっとりしてきて寝てしまうこともあり、至福の時間です。最初は怖くて手袋がなくては触れなかったのですが、いつの間にか素手で触っていて、多少血が出てもなんとも感じなくなりました」

 フォトブックやインスタにあふれる角田氏の“あずき”写真は、背景や小道具も凝っていて、可愛らしいものばかり。ハリネズミを飼っているならば、つい真似したくなる写真ばかりだが、撮影する際には細心の注意が必要だ。

 「ハリネズミ第一で考え、無理はさせないこと。夜行性で臆病な性格ですし、ショックに弱い動物なので、撮影時にストロボを使わないようにしています。また、ストレスを最小にするため、高速シャッターを連写して素早く済ませる。ハリネズミにとって、害となるものを近づけないことも大事です」
  • 『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』(KADOKAWA刊)より

    『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』(KADOKAWA刊)より

インスタ映え目的ではとても飼えない難しさ、「短命なハリネズミが長生きできるように」

  • インスタグラム「Azuki the hedgehog」(@hedgehog_azuki)より

    インスタグラム「Azuki the hedgehog」(@hedgehog_azuki)より

 その可愛らしさでますます人気のハリネズミだが、飼育の難しさも忘れてはならない。

 「インスタで映えるからとか、可愛いからとかの理由では、とても飼えない難しい動物です。温度も26度前後にしないといけないため、夏は部屋ごとクーラーで冷やすことができるか?などを考えないといけません。ケージの温度管理はサーモスタットを使ったり、寒いときには部屋をある程度は温めておいたり。必要なのは餌代くらいだと考えていると、大変なことになります。また、突然体調を崩すことも多い動物で、腫瘍などもできやすく、手術になると10万以上かかるケースもあります。とにかく飼う前は、いろんな飼育本を読んだり、近所にエキゾチックアニマルを診察できる病院があるかの確認をしてからの購入を勧めます。最近はハリネズミと触れ合えるカフェも増えてきましたので、いきなり買ったりしないで、最初はどんな動物なのか、見に行くのもいいかもしれません」

 メディアやインスタでの人気の過熱により、いまやブームと言っても過言ではないハリネズミ。角田氏は、飼い主であるからこその責任も語る。

 「ブームと言われると、ちょっと引いてしまう部分もあります。これはどの動物でも同じことが言えますけど、命を扱う以上、事前にしっかりとした生体の勉強はもちろん必要。飽きたら捨てる、慣れないからいらない、という事件も出てきているので、そういった人が出てこなければいいなと思います。その反面、ブームになったことで、未知の部分が多いハリネズミの医療について進展があったり、健康に生活できるための食事などが改良されてきてもいます。短命なハリネズミが長生きできるようになってくれると嬉しいです」

 ハリネズミを心から愛し、大切に思う角田氏。最新のフォトブック『トゲもふ!はりねずみのあずき LIFE』でのお気に入り写真は、「ギターを抱えて笑っているあずき(P18)と、メガネをかけているあずき(P32)」だそう。フォトブックやインスタでその愛らしさに触れるとともに、飼育する際には、角田氏の言うような心構えで臨んでほしい。
  • 『トゲもふ! はりねずみのあずき』

    『トゲもふ! はりねずみのあずき』

  • 『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』

    『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』

■フォトブック
『トゲもふ! はりねずみのあずき』
『トゲもふ! はりねずみのあずき LIFE』
KADOKAWA刊 発売中

【プロフィール】
角田修一(つのだ・しゅういち)
1975年、東京生まれ。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。現在カメラマン歴21年目で、広告撮影を中心に雑誌やCDジャケット、ポートレートの分野で幅広く活躍中。アメブロの公式トップブロガーの1人として、『はりねずみのあずき』で日々のあずきを綴っている。

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