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山田孝之、“俳優以外”の活動にも挑戦する理由 ドラマ『漂流教室』が転機に

 11月23日より公開される映画『ハード・コア』。同作は、都会の片隅で決して豊かでも恵まれてもいない日々を送るアウトローの権藤右近(山田孝之)と、素朴な友人・牛山(荒川良々)による、面白くも無為な日々を歯がゆい気持ちで見守る権藤の弟・権藤左近(佐藤健)が、破天荒な事件に巻き込まれ、人生を一変する事態に直面するというストーリー。今回、主演を務めた山田孝之に、信念を曲げない生き方をする右近というキャラについて、またここ数年彼が“俳優”の枠を飛び超え、幅広く活動する理由はどこにあるのかを聞いた。

日本は圧倒的に“俳優の数”が足りていない

――映画の帯コメントで、演じた右近について「どうしようもなく不器用な男の生き様を見ていると、イライラしてくる。でも嫌いになれない。この男の不器用さは自分に足りない部分なのでは? とすら思えてくる」と語っていたのが印象的でした。
山田孝之「なんでこの人はこんなに不器用なんだろう」っていうイラつきはありますけど、「憧れ」の気持ちのほうが大きかったですね。裏を返せば“邪心なくまっすぐ生きている”ということなので、素敵で羨ましいなと。

――“まっすぐ生きている”のは、山田さんの最近の多岐にわたる活動を見ていると近しい部分があるのではと思っていました。
山田孝之でも右近は「信念を暴力に変える」という平成の世で珍しいアウトローですからね。自分は東京で19年間俳優として生きてきたので、そうなれないし、なりたいとも思わないです(笑)。

――今回お聞きしたかったのが、俳優以外にも、映画プロデューサー、歌手、企業のCEO、役者応援プラットホーム『mirroRliar(ミラーライアー)』の立ち上げ、そして“バスト測定”の話題など、ひとつには収まらない活動の根源欲求はどこにあるんだろう? ということです。
山田孝之僕自身、ずっと“面白いことを仕掛けるのが好き”というのは前提としてありますね。『mirroRliar』に関しては、映画などのキャスティング会議のときに、毎回同じ俳優の名前が挙がる状況があったのがきっかけです。それって要するに、日本では圧倒的に俳優の数が足りていないんだなと。昔の銀幕時代とは違って、いまはSNSもあるから俳優が近い存在になっているし、YouTuberもいるから個人で目立つこともできる。すると、どんどん俳優志望が少なくなってきてしまう。そこに危機感を覚えてはじめたことです。プロデューサーに回るのも、自分が俳優としてやってきた中で、不満や疑問を感じることがあったので、それを改善できたらという思いですね。

ドラマ『漂流教室』で「明日もしかしたら死ぬかも」と考えた

――他の方も考えてはいそうですが、山田さんは実際それを行動に移せているのがすごいなと。
山田孝之行動しないのはリスクを恐れているからだと思います。例えばいまやりたいことが一つあったとしますよね。でもネガティブなことを考えて、やらない理由にしてしまうことがある。実際に新しいことをはじめて、それが失敗して、多くの人が『やっぱりやらないほうが良かったね』と言うかもしれない。でも一度失敗を経験したことで『次はこうしよう、ああしよう』という改善策が生まれる。そう考えると、新しい行動は“リスク”じゃなく“挑戦する”という前向きな意味合いに変わりますよね。

――そうした考えが生まれるきっかけはあったんですか。
山田孝之18歳のときですね。『漂流教室』というドラマに出演した際に、「実際に明日災害が起きて死ぬかもしれない」と思ってから、「やりたいことは何でもやっとかないとな」と考えるようになりました。災害が起こらなくても、家を出た瞬間に車に轢かれることだってあるかもしれない。

――18歳のときに考え方に転機が訪れて、それから17年走り続けてきたと。
山田孝之意外と長生きしていますね(笑)。でも今すごく楽しいですよ。僕、幼少期のときは目立ちたがり屋で、友だちにイタズラを仕掛けるとか、人の目を引くようなことばかりしていたんです。でも15歳で鹿児島から東京に出てきて俳優をはじめて、環境がガラッと変わったことに萎縮しちゃって。それでも自分の生活に色々な変化が起きて、なんだかんだ20年近く東京で生活して……また幼少期の頃に戻りつつありますね(笑)。

2020年に向けてまた仕掛けていく

――以前トーク番組で、日本映画の“撮影してから番宣”というシステムに疑問があることを語っていましたね。それに対しても施策を考えていたりはするのでしょうか。
山田孝之ああ、そのことについてはちょうど山下(敦弘)監督と話していて、セレブの人だけに試写会に来てもらう“セレブ試写会”をやってみたら絵的にもすぐ話題になるからどうだろうと(笑)。

――それこそ山田さんはSNSで莫大なフォロワーがいるので、Instagramのストーリーに作品の情報をアップしても宣伝になりそうですが。
山田孝之でもフォローしている280万人が見ているわけじゃないですからね。『みんなフォローしているからとりあえずフォローするか』っていうテンションの人もいるし、宣伝としてはさほど影響がないのかなと。そう考えると僕のSNSって(佐藤)二朗さんといった『人の宣伝』か『ご飯』しかアップしていないですね(笑)。

――今後、なにか企んでいることはあるんでしょうか。
山田孝之まだ言えないですけどありますよ。それは2020年に向けての活動ですね。あ、東京五輪は関係ないですよ。2019年はお芝居のお仕事で埋まっているので、いざ動き出すのがたまたまその年というわけで。とりあえず、五輪期間中は都内が移動できないから、ドラマとか映画の撮影は休むつもりでいます(笑)。

(写真・山口真由子)

Information

映画『ハード・コア』(2018/11/23公開)
山下敦弘監督、山田孝之という盟友が再びタッグ。自分たちの愛読書でもあった漫画『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』を映画化。社会に溶け込めない不器用な男たちの人生が、謎のロボットの出現によって一変していく様を、おかしくも切なく描き出す。

【監督】山下敦弘【原作】 いましろたかし
【出演】山田孝之、佐藤健、荒川良々ほか
公式サイト

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