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ガンプラ│トップモデラーインタビュー(ガンダムプラモデル)

虫眼鏡で見たくなる? 4回作り直した『グフカスタム』に込めた“ノリスの生き様”

作品:グフカスタム 制作:たんこぶ(@uhotankobu777)(C)創通・サンライズ

作品:グフカスタム 制作:たんこぶ(@uhotankobu777)(C)創通・サンライズ

 人気アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズには、多様なモビルスーツはもちろんのこと、個性的なキャラクターたちがその“生き様”で視聴者を魅了してきた。特に、敵方であるジオン軍には渋すぎる“イケオジ”が多数登場。とりわけ、グフに搭乗するランバ・ラル、ノリス・パッカードはファンも多い。今回紹介するトップモデラー・たんこぶ氏(@uhotankobu777)も、ジオン軍人の“散り様”に魅せられたひとりだ。

友人の凄腕モデラーに虫眼鏡を使って見てもらえる“栄誉”

――ガンプラにはハマったキッカケは?

【たんこぶ】幼少期にガンプラブーム真っ盛りであったことと、父がカーモデルやモデルガン、帆船模型などが好きだったことから気がついたら自然とガンプラを作るようになっていました。ただそこからもう一歩踏み込んで、子どもながら改造とかのめり込むようになったのは、当時連載していた『プラモ狂四郎』の影響が強いと思います。

――『プラモ狂四郎』の影響は絶大ですね。では、アニメで1番好きなシリーズは?

【たんこぶ】やはりファーストガンダムが1番好きです。余談ですが2番目に好きなのはVガンダムです。

――ファーストで好きなキャラやシーンを教えてください。

【たんこぶ】好きなキャラはランバ・ラルです。かっこいいおじさんにはやはり憧れます。好きなシーンは、そのランバ・ラル隊がホワイトベースに白兵戦を仕掛けた際、爆弾を使ってブリッジに潜入しようとし、クランプがキッカがいるのを見て「下がってろ!怪我するぞ!」という場面です。ガンダムはただの勧善懲悪モノとは違い、敵側であるジオン兵の“人間味”を表現していて好きです。

――本作、グフカスタムへの思い入れは?

【たんこぶ】全モビルスーツの中でもトップ3に入るくらい好きな機体です。もともと、ランバ・ラルの影響でグフが好きで、初めて作ったガンプラもグフでした。そんな僕がグフカスタムを嫌いなわけはありません(笑)。グフカスタムが躍動する『第08MS小隊』の劇中で次々とガンタンクを破壊していく様は圧倒的でした。パイロットのノリスも非常に魅力的です。最後、コックピットをビームサーベルで焼かれながらも「勝ったぞ!」と叫んでガンタンクを撃ち抜く死に様は、仲間のために命をかける軍人の魂を感じます。

――このグフカスタムは人気模型誌『月刊ホビージャパン』のガンプラコンテスト「全日本オラザク選手権」への出品作とのことですが、制作テーマは?

【たんこぶ】奇をてらわずに、ただ愚直にそのモビルスーツのかっこよさを追求する、です。

――表現したかったものはなんでしょうか。

【たんこぶ】流行りの派手なディテールや塗装を極力控え、ジオンモビルスーツのもつ無骨さを損なわず、でも今の目で見ても「かっこいい」と思えるそんなバランスを目指しています。

――制作の際にこだわった部分は?

【たんこぶ】「精度」です。工作においても塗装においても、実物を虫眼鏡で見られても恥ずかしくないくらいこだわって作っています。これ、例えではなく実際に友人にいるんですよ、虫眼鏡で見る凄腕モデラーさんが(笑)。その人が虫眼鏡を使って見ようと思ってくれること自体凄く光栄なことなんですけどね。

いま挑戦しているのはオリジナル機体のフルスクラッチ

――このグフカスタムは4回作り直したとのことですが、その理由は?

【たんこぶ】最大の理由は完成した作品に納得がいかなかったからです。せっかく時間をかけて作ったのに不満を残したままではもったいないじゃないですか。それに子どもの頃、とあるプロモデラーが雑誌で「1つの作品を何度も手直しして完成度を上げていくのも模型の楽しみ方の1つ」と書いていたのを見てかっこいいと思ったのも大きいです。余談ですが、3回目の作り直しで自分としては結構納得いくものができたんです。でもモデラー同士の忘年会で某有名モデラーさんに「えー、もうちょっとやれるっしょー」みたいなことを言われまして(笑)。マジかよ、とは思ったんですが、そう言われてはこちらとしてはやらないわけにもいかず、4回目の作り直しとなったわけです。結果的にはそのおかげで「オラザク選手権」で入賞できたのですから、そのモデラーさんには感謝しています(笑)。

――それほどの直しをして、途中で諦めることはなかったのでしょうか。

【たんこぶ】特になかったです。もうライフワークのようになっていました(笑)。

――これまで技術的な面で“壁”を感じたことは?

【たんこぶ】最初はプラ板工作が苦手でした。定規を使って切っているのに何故か真っ直ぐ切れないんですよ(苦笑)。

――その壁をどうやって乗り越えたのでしょうか。

【たんこぶ】とにかくぶっつけ本番でプラ板工作をしました。当然失敗もするんですが、うまくできるまで何度でもやり直しました。そうこうしているうちになんとなく慣れたのだと思います

――なるほど。“慣れ”という形で技術を獲得していったのですね。では、プラモ制作でカタルシスを感じる瞬間は?

【たんこぶ】作品が完成した時です。普段家ではお酒を飲まないんですが、その時だけは完成品を眺めながら一杯飲みたくなりますね。

――今後作りたい作品はありますか?

【たんこぶ】今後というか今作っているのですが、子どもの頃から憧れていたオリジナルモビルスーツのフルスクラッチをやっています。今までもチャレンジしたことはあったのですが、完成には至らなかったので今度こそ!です。

――最後に、たんこぶさんにとってガンプラとは。

【たんこぶ】一生付き合っていくであろう趣味でもあり、交友関係を広げるツールでもあります。実際、ガンプラをやっていなかったら絶対に知り合わないような方とも仲良くなれました。あと、頭と指先を使うのでボケ防止にも期待しています(笑)。

(C)創通・サンライズ

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