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哀川翔『Vシネの灯はけさねぇよ…“帝王”が語る Vシネ25年の歩み』

Vシネ創成期から多数の作品に出演し、気付けば主演作が100本以上、“Vシネマの帝王”として君臨する俳優・哀川翔。『東映Vシネマ』25周年を記念して製作された映画『25』の主演も務める哀川にインタビューを敢行。自身の俳優としてのスタンス、Vシネへの想いを真摯に語ってくれた。

Vシネ創成期から多数の作品に出演し、気付けば主演作が100本以上、“Vシネマの帝王”として君臨する俳優・哀川翔。『東映Vシネマ』25周年を記念して製作された映画『25』の主演も務める哀川にインタビューを敢行。自身の俳優としてのスタンス、Vシネへの想いを真摯に語ってくれた。

<動画インタビュー>消えそうで消えないし、消えるはずがない

『Vシネマ』が持っているエネルギー

――東映Vシネマが誕生して25年、それを記念して制作された主演映画『25』ですが、バイオレンス、ユーモア、エロ、アクションなど、“Vシネ”の全ての要素が濃縮還元されたような作品ですね。
哀川翔 そうだね。25年が経って、立ち上げ当初の目論みがちゃんと出ていると思いますよ。まぁ、限定された種類の映画ではあるけどね(笑)。ただ、自分たちが子どもの頃に観て心を揺さぶられたシーンってあるじゃない? それをもう一度具現化したのが『Vシネマ』だったからさ。

――思春期の衝動ですか?
哀川 そうそう。だから、その衝動だけは常に持ってきたと思うし、今回の作品にも反映されていると思うんですよ。本来の『Vシネマ』が持っているエネルギーを余す所なく描こうとしたのが今回の『25』なんじゃないかな。

――出演陣も、寺島進さん、温水洋一さん、小沢仁志さん、小沢和義さん、本宮泰風さん、竹中直人さん、大杉漣さんと本当に豪華ですね。皆さん創成期からVシネに出演していた役者さんばかりですし。
哀川 皆も同じような心意気で参加してくれたので、それが画面にもよく出ているよ。

全員がやれる限りのことをやる

――贅沢な現場だったんですね。
哀川 そうだね(笑)。やっぱり、1つの作品を作るにあたってね、軽く考えちゃいけないんだよね。撮影期間中は、全員がやれる限りのことをやる! そういう空気が今回の作品には充満していたよ。そういう意味でも贅沢な時間だったなって。

――アクションシーンも派手な爆破あり、身を削るような殴り合いもあり……。
哀川 自分らも50歳超えたけど、とりあえずまだ動けるしさ(笑)。アクションも頑張りましたよ。今後は若い世代がもっともっと元気に芝居を頑張ってくれたら安心だよね。

――そういった意味でも若い世代の見本となるようなアクションシーンだったと思います。
哀川 そうであればいいんだけどね。これは時代ってこともあるんだけど……モノや情報がこれだけ簡単に手に入ると、アクション映画に拘らなくてもいいんじゃない? っていう風潮になるんですよ。娯楽があまりにも多すぎるんで。

――時代錯誤に見られてしまうこともあると?
哀川 人によってはね。難しいところもあるけど、男なら揺さぶられる! みたいなところもあるじゃない? そこを少しでも感じてくれたら嬉しいよね。ただ、あまり押し付けてもしょうがないしね。まぁ、やるだけはやりましたよ!!

>>次のページヘ 「成長してないけど老化もしてない(笑)」

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