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(更新: ORICON NEWS

話題のシェアハウスに潜入! その実情に迫る!!

シェアハウスって実際にどうなの!?


 若者を中心に日本でも浸透しつつある『シェアハウス』。ひとつ屋根の下で様々な人と共同生活を送るのは、楽しさと不安が半々。そこで、今後シェアハウスに住むことを考えている人のために、都内の人気多国籍シェアハウス『Long Boat Kanda』に潜入取材を敢行!! 住民たちの生の声をお届けします!!

言語に特化したコンセプト型シェアハウス

入居歴1日のルーカスさん(アメリカ出身)


――そもそも皆さんはどのような理由でこちらのシェアハウスに住むことになったんですか?
【ルーカス】色々なシェアハウスがあったんですけど、言語に特化しているという点で交換留学先の早稲田大学からの紹介でこの家に決めました。
【グロリア】私はもともとシンガポールにいた時からユータと友達で、彼の紹介でこの家に住むことになりました。
【プラサド】僕もルーカスと同じように日本語を学びたいという思いが強かったのでこの家に決めたんだ。日本語を習う教室も探していたんだけど、このシェアハウスを見つけてたから、行くことはなくなりましたね。
――皆さんはそれぞれ住居日数もことなりますけど、日本で生活する中で一番の驚きは?
【グロリア】ワーキングスタイル。働き方の違いは感じますね。シンガポールに住んでいた時は、1日働いた後に疲れたら家に帰るのが普通なんですけど、日本では「疲れた〜! 飲みに行くか」というスタイル。そこは驚いたけど凄くコミュニケーションを大事にしているから良いことだって感じたの。
【ユータ】飲みニケーションね(笑)。
【グロリア】ええ(笑)。シンガポールは金曜日だけだから。
【プラサド】僕が驚いたのは生活の中にあるシステマティックなところ。例えば、エスカレーターに乗っても、ゆっくり行く人は左側によって、早く進みたい人は右側を歩く。インドでは全員バラバラに乗るから(笑)。効率や機能性が生活レベルでも行き届いているのは素晴らしいと思う。
――でも、そのような“暗黙のルール”にフラストレーションを感じたりしない?
【プラサド】逆にインドの場合の方がフラストレーションがたまりますね。日本の生活システムを体感すると余計にね(笑)。
【ルーカス】私が日本に来て一番驚いたのは宗教観ですね。私が育ったインディアナ州は、誰がどのような宗教を信仰しているのか細かくチェックされるのですが、日本人は自由に宗教を選んでいる。そこが非常に素晴らしいです。

――保守的な土地で育つと日本のような多宗教な国に戸惑いを覚えたりはしない?
【ルーカス】いいえ。私の育った場所では、こういう宗教を信仰すべき! という単一な考え方が割と浸透しているので、むしろそちらの方に戸惑いを抱いてました。
【トム】自由の国といっても決してすべてが自由ではないんだよね。
【ルーカス】場所によってはお固い考え方の人は多いですね(笑)。

ハウス内のルールをどこまで設定するのかは難しい

入居歴1ヶ月のグロリアさん(シンガポール出身)


――こちらのシェアハウスではリビングや台所、お風呂などの共有スペースで様々なルールが設けられているようですね。
【トム】そうですね。共有スペースの掃除はもちろん当番制ですし、例えば冷蔵庫なども各棚で所有者を分けていて、必ず自分の物には名前を書くなど細かな部分までルールはあります。

――ユータさんとトムさんは新しく入居する人のためにサポート役も兼ねているんですよね。どういった点が一番苦労する?
【トム】色々な国の方がこのシェアハウスには来るので、ハウス内のルールをどこまで設定するのかは難しいですね。
【ユータ】キツくし過ぎてもダメだし、かといってユル過ぎても統制がとれないしね。
【トム】そうそう。だからコミュニケーションは毎日必ずとって、それぞれの意見を聞くよう心がけていますね。
【ユータ】僕らも住んでから分かったんですけど、僕ら日本人にとってはシェアするほどのものではないルールでも共有しなければいけないんです。例えば、食事をしたらすぐに食器を片づけようとか、暗黙のルールも可視化しないといけない。

入居歴1ヶ月のトムさん(日本出身)


――そういった細かなルールについて何か不満などはあります?
【グロリア】いいえ。共同で生活するためにはとても大事なことだから、しっかりとルールを決めるのは素晴らしいと思う。
【プラサド】うん! 僕も…ないかな。
【ユータ】遠慮なく言っていいんだよ(笑)。
【プラサド】いや、ホントにないよ〜(笑)。仮に何か問題が生じたときも必ず皆で話し合って解決するからね。
【ユータ】月に1回は必ずミーティングをしますね。誰かが問題に思うことを議題におこしてシェアする。そこから改善点を全員で模索していくんです。
【グロリア】シェアハウスに住む人たちの生活スタイルは異なるから、住民だけのSNSを使って情報を共有しているの。
【トム】ネット環境に関してはWi‐Fiを使っているので、リビングや各部屋でもストレスなくネットが繋がるしね。
【グロリア】そうね。もちろん母国の友達と連絡を取り合う時もSNSを利用するけど、全然ストレスを感じたりはしないわ。

――へぇ〜不満はないんですか。例えば日本のカレーが苦手とかは(笑)。
【プラサド】そんなことないです。時々食べます(笑)。日本酒は毎日飲みます!
【トム】彼は日本酒が大好きなんですよ。彼はよく飲み過ぎて目を真っ赤にして帰ってくる(笑)。

一同:爆笑

日本のファストフード店はプレッシャーを感じるね(笑)

入居歴半年のプラサドさん(インド出身)


――ルーカスさんは日本での滞在が短いですけど、文化の違いで苦労する点はありますか?
【ルーカス】もちろん、文化の違いはありますし、まだまだ学ばないといけないことが沢山あるんですけど、逆に習慣の違いを楽しんでいます。ただ、日本のマクドナルドで注文するときに細かく自分の好みを注文するのがまだ難しいかなぁ(笑)。
【プラサド】日本のファストフードはちょっとプレッシャーを感じるよね? ゆっくり決められない空気感が店員さんにある(笑)。
――グロリアさんは日本に着てビックリしたことは?
【グロリア】最近一番ビックリしたのは大雪(笑)。生の雪を見たのが初めてだったので、凄く興奮したわ! ハウスの皆で雪合戦をしたりかまくらを作ったり。
【プラサド】僕も初めての雪だったから嬉しかったな。あと先日、シェアハウスの皆と北海道に行くことになっていたんだけど、僕だけ仕事の関係で遅れていくことになっていたんだ。だけど、僕が行くときに、ちょうどあの大雪でフライトがキャンセルになってしまって。
【ユータ】僕らが北海道で美味しい食事をしているときに彼だけ成田に取り残されてしまったと(笑)。
【プラサド】日本に来てから一番ショックなことだよ(笑)。

個々のプライベートも尊重しつつ、共有意識も高める

入居歴1年半年のユータさん(日本 出身)


――シェアハウスの皆さんで旅行に行くこともあるんだ。いいですね〜。
【ユータ】旅行を企画するとか、カラオケを企画するとかでもいいんです。お互いが何か行動を起こすことで皆が関わることが出来る。それがシャアハウスの理想的な住み方だと思うんですよ。
【トム】個々のプライベートも尊重しつつ、共有意識も高めていく。もっともっと居心地のいい場所にしていきたいよね。

――なるほど。ちなみにルーカスさんが今後行ってみたい観光地はあります?
【ルーカス】僕はまだ日本での滞在が短いので京都や鎌倉は是非行ってみたい! あと北海道もね(笑)。
【プラサド】僕もだ! 今度一緒に行こう(笑)。

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