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【旧車トレンド(2)】「愛車遍歴」Pに聞く番組における旧車の役割 「持ってくるのにおぎやはぎのギャラよりかかった車もあります(笑)」

おぎやはぎと自動車評論家の竹岡圭 (C)BS日テレ

おぎやはぎと自動車評論家の竹岡圭 (C)BS日テレ

 中古車市場においてほんの数年前まで、新車登録から20年以上経過した車は、一部を除きほぼ価値がないとみなされていた。それがどうだろう。ここ数年、“価値がなかった”はずの車に値が付き、もっといえば希少車として高値で取引されているものも増えてきた。

 最新のテクノロジーが注ぎ込まれた新しい車を選ぶのではなく、何十万キロと走ってきた今の車にはない“個性”を持った車に価値を見いだす。そんな人たちによる空前の「旧車ブーム」はなぜ起こったのだろうか?さまざまな角度から、この「旧車」熱の高まりを分析していこうと思う。第2回の今回は、BS日テレの人気番組「おぎやはぎの愛車遍歴」のプロデューサー・菊地武氏に話を聞いた。

番組開始当初は車探し・出演交渉に苦労しました

  • プロデューサーの菊地武氏

    プロデューサーの菊地武氏

 「おぎやはぎの愛車遍歴」は、2011年10月にスタートし、今年8年目を迎える 、BS日テレの看板番組。「愛車遍歴を辿れば、その人の人生が見えてくる!」をコンセプトに、おぎやはぎの2人と自動車評論家の竹岡圭氏が毎回、さまざまなゲストを招いて繰り広げるカートークバラエティーだ。この番組の大きな魅力は、ゲストの「愛車遍歴」に沿った車(旧車)が実際に登場し、その思い出を語ってもらうところ。番組内で、実際にその思い入れのある車を運転し、懐かしいエピソードをお話していくのだが、登場する車は実に千差万別。50年近く前の旧車や生産台数が少ない希少な車まで、ゲストのどんな「愛車」にも対応する。

菊地P番組が始まった当初は、車探しに苦労しました。当時は番組の認知度も低く、探し当てるルートもないので、スタッフの中にいた大学の自動車部あがりの子がいろいろと開拓してくれたり、竹岡さんがお力をお借りしました。あと、仮に見つかったとしても借りることに対して渋られることもありました。でも、今はおかげさまで番組を知っている方も多くなり、その車にたどり着けば快く協力してくださるオーナーさんが圧倒的に増えました。面白いなと思ったのが、車を探すときにときどき、『〇〇という車をお探しだと聞いたのですが』と電話があるんです。私たちが車を探していることを、人伝いに聞いて電話してくださったんですね。それくらい、ネットワークというのか、出来上がってきているなと思います(笑)。
  • BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR NO LIFE!』(4/13放送 ゲスト:諸星和己)(C)BS日テレ

    BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR NO LIFE!』(4/13放送 ゲスト:諸星和己)(C)BS日テレ

  • BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR NO LIFE!』(4/13放送 ゲスト:諸星和己)(C)BS日テレ

    BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR NO LIFE!』(4/13放送 ゲスト:諸星和己)(C)BS日テレ

  • BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR NO LIFE!』(4/13放送 ゲスト:諸星和己)(C)BS日テレ

    BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR NO LIFE!』(4/13放送 ゲスト:諸星和己)(C)BS日テレ

 旧車トレンド(1)の中で出てきた旧車のコミュニティから、ゲストの思い出の車を探すケースが多いというが、近年は、希少車よりも大衆車のほうが見つけにくいという。
 
菊地P希少車はオーナーズクラブなんかもしっかりしているので、わりと見つけやすいんです。逆に少し前(80年代、90年代)のありふれた大衆車の方が探すのが難しい。大衆車なので、乗りつぶす方が多くてあんまり残っていないのか苦労しますね。あんなに街中で見かけたから残っていると思うとそうでもないんです。

探してオーナーと交渉。さらにロケ地である首都圏にまで運ぶのだが、その輸送もまた大変。北は北海道、南は九州まで、求めている車があるとなるとどこまでも行くという。

菊地P大きな声じゃ言えないですけど、持ってくるのにおぎやはぎのギャラよりかかった車もあります(笑)。主に輸送費・保険費ですね。北は北海道、南は九州からフェリーで運んでというのも何度もありましたし。プロデューサーとしては悩ましいところですよね(笑)。でも車がそこにしかないとなると、仕方ないんですよ。

提供元: コンフィデンス

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