石原さとみが語る10〜20代はトラウマもあった女優業 「過去は美化しています(笑)」
30代になってゼロから1にする作業が多くなった
石原さとみ撮影の3ヶ月間の空気感とか味わった感覚みたいなものがベースにあって、生っぽさやリアル感だったり、作品のなかで生きているものの大切さ、その感覚を味わいたいという気持ちが、その後出演させていただいた舞台でも続いていた気がします。
――昨年は、舞台『密やかな結晶』と連ドラ『高嶺の花』もありました。石原さんにとってどんな1年でした?
石原さとみ過去はけっこう美化しています(笑)。10〜20代は忘れられないトラウマのような場面もありましたけど、今は作品として過ぎ去ったものは、全部よかったと思えています。
石原さとみポジティブでもないんですけど……。『アンナチュラル』のあとすぐに舞台『密やかな結晶』が始まって、それから『高嶺の花』があって、どんどん次へ進んでいっているので、こんなに振り返ることは珍しいですね。だから取材を受けるたびに美しい思い出になっているのかもしれない(笑)。もちろん大変だったこともあるんですけど、グループLINEもずっと続いていて、そこではいつも明るいんです。
――30代に入って仕事への向き合い方などで変わったことはありますか?
石原さとみゼロから1にする作業が多くなりました。やりたいことが明確になってきて、そういうタイミングでマネージャーさんが代わったこともあって、それを形にできる機会が多くなりました。『24時間テレビ』でパーソナリティをやったときは企画を10本持っていったり、舞台ではやってみたいことを提案させていただいたりもしました。『高嶺の花』で、念願の野島伸司さんの作品に出演できたことも嬉しかったですね。