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「オタク社員の熱すぎるパッション…!」“見せる”推し活グッズ成功の裏側、あえて自社キャラクターを“引き立て役”に

「推しに寄り添うことで愛着を」、自社キャラクターがサブになってもOK

 しかし、ここで1つ疑問だ。『エンジョイアイドルシリーズ』は、あくまで持つ人それぞれの推しを引き立てる存在。社内で、「サンリオのキャラクターがサブ的な立ち位置になる」ことへのジレンマや反発はなかったのだろうか。

 「主役はサンリオキャラクターではなく、あくまで“推し”でいいと思っています。当初は、『うーん』と言っていた非オタク社員もいましたが、今では『推しに寄り添うことで、サンリオキャラクターにも愛着を持っていただける』という相乗効果を認めてもらえているのを感じます。『エンジョイアイドルシリーズ』はアイドル、二次元、スポーツ選手、そしてサンリオ以外の競合キャラクターまで、推し活をするすべての方を応援します!」(K子さん)

 推し活というアクティビティへの認知が広がり、ファンのマインドにも変化が見られようになった現在。かつては熱い推し活をどこか恥じる「隠れファン」という言葉もあったが、今では堂々と推しグッズを身に付けて街を闊歩する人も多い。

 「たしかに、アイドルうちわも、少し前なら“隠して持ち歩けるような商品”が求められたかもしれません。ですが今は、“推し=アイデンティティ”といった感覚が強くなっています。サンリオがその一助になれていたら…。Twitterで『日陰だった推し活を認めてくれたサンリオ、ありがとう!』というつぶやきを見たときには、とてもうれしかったですね」(C子さん)

“量産型”からナチュラル嗜好へ、アイドルファンの変化に見える一般化

 ひと昔前には、やや蔑むニュアンスが含まれていた「オタク」という言葉も、今ではためらいなく自称できるようになっている。さらに、市民権を得た「推し活」というワードがマイルドさに拍車をかけているようだ。

 「実は、アイドルファンにも変化が見られます。少し前までは、いわゆる“量産型”のフリフリ服が定番。でも近年は、ナチュラル嗜好の方も現場で多く見受けられるようになりました。そうした推し活の一般化を受けて、『エンジョイアイドルシリーズ』でもトレンドのくすみカラーをメインとした新作『ニュアンスカラーコレクション』を発売します。このように、ユーザーのみなさんの変化には敏感に対応していきたいですね」(K子さん)

 オシャレでカワイイ見た目はもちろん、オタク視点での工夫が詰まった『エンジョイアイドルシリーズ』には、“推し活グッズの発明”とも言うべきギミックも多い。最近はこうしたノウハウを、公式アイドルグッズなどに提供する動きもあるという。

 推しへの愛を通じて、すべての推し活をする人たちを幸せにし、商品もヒット。オタクの勝利を手にした2人に拍手を贈りたい。

(文:児玉澄子)

(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ

■エンジョイアイドルシリーズ(外部サイト) 

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