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岐阜城を築いた信長&再利用した家康、大河ドラマ&映画で注目のまちを歩く

家康が城を築き、城下町&宿場町として発展した加納

山下さん家康は、関ケ原の戦いの帰途、大坂城の豊臣氏に対するため、現在のJR岐阜駅の南側(現在の加納地区)に加納城を築くよう、本多忠勝に命じました(もともと斎藤氏が築いた城があり、道三が稲葉山城に移った後、使用されなくなっていた)。家康が築城を命じた例は全国的にも数少なく、家康も交通上の重要性に着目していたことがうかがえます。しかも、廃城にした岐阜城から天守や櫓(やぐら)、石垣等を移して再利用させたという伝承もあります。加納城の初代城主には、家康の長女・亀姫の婿である、奥平信昌を任じ、10万石を与えました。加納地区の光国寺には、亀姫の五輪塔があります。

加納城跡

 加納城の城主(加納藩主)は、奥平氏(3代)→大久保氏(1代)→戸田氏(3代)→安藤氏(3代)→永井氏(6代)といずれも譜代大名が城主となり、明治を迎える。建物は取り壊され、堀も埋められてしまったが、本丸周辺や二の丸の北側などの石垣が残り、当時の姿を偲ぶことができる。本丸は東に出っ張りを持つ凸の字形をしており、この形は徳川系城郭に見られる特徴で、加納城はその初現にあたる。

光国寺

 亀姫が1614年に創建。市指定文化財の亀姫画像を所蔵。そのほかにも夫・信昌、亀姫、秀忠の書状、由緒ある屏風を所蔵する。

信長・家康を魅了したぎふ長良川の鵜飼

 岐阜城の豪華な館のほかに、信長のおもてなしの切り札となったのが、「ぎふ長良川の鵜飼」だ。「鵜飼」は鵜匠が鵜を操って魚を捕まえる伝統漁法。漆黒の闇の中、煌々と燃える篝火(かがりび)を川面に映して川を下りながら、伝統装束に身を包んだ鵜匠と鵜が一体となって鮎を追う様子は、信長の時代も今も見る者を魅了する。そして、家康も鵜飼に魅了された一人だ。

山下さん1615年、大坂夏の陣からの帰りに岐阜に滞在した家康・秀忠父子が鵜飼を観たと伝わっています。同年、将軍家への鮎鮨献上が始まりました。同時に、鵜匠には川の自由な航行や、冬に鵜の餌を求めて餌飼(えがい)をすることが認められるなど、さまざまな特権が与えられました。以降、将軍家によって、鵜飼の伝統は守られてきました。家康のおかげといっても過言ではないと思います。
 岐阜城のある金華山から長良川をはさんで向かい側にある「長良川うかいミュージアム」(展示室観覧料:15歳以上(中学生を除く)の大人500円)。ここでは、オフシーズンでも長良川での鵜飼の歴史や魅力に触れることができる。チャールズ・チャップリンも鵜飼に魅了された一人で、2度、鵜飼観覧に訪れている(2度目は新婚旅行だったらしい)。そんなチャップリンの逸話も紹介。鵜飼に欠かせない海鵜(ウミウ)の飼育展示も行っている。金華山と長良川の美しい景観を眺めることができる無料スペースもある。

信長・家康を魅了したぎふ長良川の鵜飼

山下さん岐阜町と名古屋(熱田)を結ぶ尾張街道は、別名御鮨(おすし)街道ともいわれています。岐阜町で作られた鮎のなれ鮨を将軍に献上するためのルートとなっていたからです。江戸に着くころに発酵して食べごろになるように作られていたため、岐阜から江戸までの46の宿場を通過する時間まで指定されていました。5日間で運んでいたそうです。

美濃国戦国案内人

 今回、ガイドを務めてくれた山下さんをはじめ、美濃国戦国案内人は、明智光秀が主人公の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)の放送をきっかけに、2020年1月より活動開始。岐阜市や山県市を訪れる戦国歴史好きの観光客向けの有料サービスだ。創設メンバーの一人でもある山下さんの本業は提灯職人。さらに、今年から鵜飼の観覧船の船頭にも挑戦するという。「鵜飼観覧船の船頭は、高齢化と人手不足が課題で、毎年新しい船頭を募集しているんです」と山下さん。昨年秋に開催された船頭養成研修会にも参加し、やる気満々だ。今年の鵜飼開きは5月11日を予定(10月15日まで)。観覧船の予約受付は、4月5日に開始予定。

 信長によって栄えた北側の岐阜、そして、家康によって再興され城下町&宿場町として発展した南側の加納。加納地区は全国有数の和傘の生産地であり、岐阜和傘は昨年、伝統的工芸品に認定された。地場の産業としての傘が加納の地に育ってきたのは宝暦年代(1760年ごろ)。財政が窮乏した当時の藩主・永井氏が、年貢米の不足を補うためにサイドビジネスとして和傘を利用した。武士と町民の分業作業で発展し、美濃傘(加納傘)として名声が確立されていく。

 今も数軒の製造業者と数十人の職人たちが伝統を守り続けている岐阜和傘。昨年の「ぎふ信長まつり」騎馬武者行列に参加した、映画『レジェンド&バタフライ』の織田信長役・木村拓哉と福富平太郎貞家役・伊藤英明に、岐阜市長がプレゼントしたのは、加納で作られた岐阜和傘だった。織田信長の天下布武、徳川家康がもたらした天下泰平、それが現代にまでつながっていることをそこかしこで体感できる、それが岐阜を旅する魅力だ。

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