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【整形美女】「こんな顔じゃ外に出られない」醜形恐怖症に苦しんだYouTuber五彩緋夏が整形前の自分を肯定できるようになった理由
“可愛くなりたい”モチベーションは、常に「こんな自分じゃダメだ」という自己否定
五彩緋夏あのタイトルは2019年7月頃のツイートから取ったものなんです。初めて大きな整形手術をしたのがその前の年、10代最後のクリスマスのことでした。だけど今はもう「ブス」という言葉は使いたくないんです。昔の動画やツイートを消すことはしないですけど。
──それは整形をしてご自身の顔に満足したからですか?
五彩緋夏いえ、整形はしたけれど醜形恐怖症から抜け出すことはできず、その後もメンタルが落ちるたびに「整形したい」という気持ちを抑えることができませんでした。実際、一昨年の12月にも骨切りという大きな手術をしています。顎を8ミリほど縮めて、顔の印象はだいぶ変わりました。だけど今は中高生時代の写真を見ても、「あの頃の私もけっこう可愛いじゃん」と本心から思えるようになったんです。
五彩緋夏単なる言葉。それも「ブス」というのは人を傷つけるためだけに存在する言葉だと思っています。美醜はグラデーションのように曖昧で、二元的に分けることなんてできない。"顔の黄金比"なんていうのもありますけど、そこから外れた部分が魅力的な方もいますよね。だけどそのことに気付けたのはごく最近です。これまで私の「可愛くなりたい」というモチベーションには、常に「こんな自分じゃダメだ」という自己否定が付きまとっていました。
「この活動は女の子たちに悪影響なんじゃないか」SNSで整形体験を配信することの葛藤
五彩緋夏ももいろクローバーZの百田夏菜子ちゃんです。お目々ぱっちりですらっと細くて、こんな可愛い人が世の中にいるんだ! って。それに比べて私は──と思うと、ミニスカートも履きたいし、お団子ヘアにもしてみたいし、フリルのついた服も着てみたいけど、「いやいや、こんな私がダメでしょ」って勝手にストッパーをかけてしまっていました。
──多くのアイドルの中でも、特に百田夏菜子さんに惹かれたのは?
五彩緋夏純粋に顔が可愛いなと思うアイドルさんはたくさんいましたが、夏菜子ちゃんはやっぱりあの太陽のようなオーラ。自信をみなぎらせてパフォーマンスしている姿が誰よりもまぶしく見えました。なのに私はやりたいこともできない。それは容姿のせいだ、ウジウジした自分を変えるには容姿を変えるしかないと思い詰めるようになっていったんです。
五彩緋夏夏菜子ちゃんはもちろん誰のせいでもなくて、あくまで私の内面の問題です。だけど外見のコンプレックスは内面にまで影響を及ぼすもので、それが極限までいくと醜形恐怖症という心の病になるのだと思います。
──メディアが発信する「可愛い」も醜形恐怖を煽る要素だと言われています。五彩さんは現在、「可愛くなるため」のコンテンツで活動していますが、かつての自分のような女の子を再生産してしまうジレンマはありませんか?