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【整形美女】「こんな顔じゃ外に出られない」醜形恐怖症に苦しんだYouTuber五彩緋夏が整形前の自分を肯定できるようになった理由


 メイクやダイエット、整形といった「可愛くなるため」のコンテンツを発信する美容系YouTuber・五彩緋夏。親しみやすいキャラクターで、目尻のアイラインや涙袋のアイシャドウの塗り方でさらに顔の印象を変えていくメイク技術にも定評がある。醜形恐怖症やひきこもり、メンタルクリニック通院も明かしている彼女は、YouTuberや実業家としての道を歩み出した今、「容姿への囚われ」から抜け出すことができたのか?

“可愛くなりたい”モチベーションは、常に「こんな自分じゃダメだ」という自己否定

──昨年2月に刊行された初の著書『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』(KADOKAWA)はなかなか衝撃的なタイトルでした。

五彩緋夏あのタイトルは2019年7月頃のツイートから取ったものなんです。初めて大きな整形手術をしたのがその前の年、10代最後のクリスマスのことでした。だけど今はもう「ブス」という言葉は使いたくないんです。昔の動画やツイートを消すことはしないですけど。

──それは整形をしてご自身の顔に満足したからですか?

五彩緋夏いえ、整形はしたけれど醜形恐怖症から抜け出すことはできず、その後もメンタルが落ちるたびに「整形したい」という気持ちを抑えることができませんでした。実際、一昨年の12月にも骨切りという大きな手術をしています。顎を8ミリほど縮めて、顔の印象はだいぶ変わりました。だけど今は中高生時代の写真を見ても、「あの頃の私もけっこう可愛いじゃん」と本心から思えるようになったんです。

──ご自身の中の「ブス」と「可愛い」の定義とは?

五彩緋夏単なる言葉。それも「ブス」というのは人を傷つけるためだけに存在する言葉だと思っています。美醜はグラデーションのように曖昧で、二元的に分けることなんてできない。"顔の黄金比"なんていうのもありますけど、そこから外れた部分が魅力的な方もいますよね。だけどそのことに気付けたのはごく最近です。これまで私の「可愛くなりたい」というモチベーションには、常に「こんな自分じゃダメだ」という自己否定が付きまとっていました。

「この活動は女の子たちに悪影響なんじゃないか」SNSで整形体験を配信することの葛藤

──「可愛い、こんな顔になりたい!」と思った原点のような人はいますか?

五彩緋夏ももいろクローバーZの百田夏菜子ちゃんです。お目々ぱっちりですらっと細くて、こんな可愛い人が世の中にいるんだ! って。それに比べて私は──と思うと、ミニスカートも履きたいし、お団子ヘアにもしてみたいし、フリルのついた服も着てみたいけど、「いやいや、こんな私がダメでしょ」って勝手にストッパーをかけてしまっていました。

──多くのアイドルの中でも、特に百田夏菜子さんに惹かれたのは? 

五彩緋夏純粋に顔が可愛いなと思うアイドルさんはたくさんいましたが、夏菜子ちゃんはやっぱりあの太陽のようなオーラ。自信をみなぎらせてパフォーマンスしている姿が誰よりもまぶしく見えました。なのに私はやりたいこともできない。それは容姿のせいだ、ウジウジした自分を変えるには容姿を変えるしかないと思い詰めるようになっていったんです。
──もはやファンを超えた感情ですね。

五彩緋夏夏菜子ちゃんはもちろん誰のせいでもなくて、あくまで私の内面の問題です。だけど外見のコンプレックスは内面にまで影響を及ぼすもので、それが極限までいくと醜形恐怖症という心の病になるのだと思います。

──メディアが発信する「可愛い」も醜形恐怖を煽る要素だと言われています。五彩さんは現在、「可愛くなるため」のコンテンツで活動していますが、かつての自分のような女の子を再生産してしまうジレンマはありませんか?
五彩緋夏私もそれについてはすごく考え込んだ時期があります。この活動は女の子たちに悪影響なんじゃないかって……。「ブス」という言葉を封印したのも、その懸念があったからでした。私が今、発信している美容は「ブスな自分殺すため」みたいな自己否定ベースではなくて、自己実現を叶えるもの。自分を内面まで輝かせてくれるものとしての美容を全面に提案できるように細心の注意を払っています。

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