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『今、私たちの学校は…』以外にも名作揃い! 韓国ゾンビ作品3選【ハングクTIMES】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
こんにちは。韓国在住の編集ライター・二俣愛子です。現在Netflixで配信中の韓国ゾンビドラマ『今、私たちの学校は…』は、もうご覧になりましたか? 公開からわずか1日でNetflixの「TV SHOW部門」トップに躍り出て13日連続で世界1位をマーク。これは、『イカゲーム』の記録を塗り替えたことで記憶に新しい『地獄が呼んでいる』をも上回る記録です。

Netflixという豊富な資金力をベースに、韓国ならではのエンタメ力が見事に融合し、今、韓国作品の存在感が世界で日に日に増している感があります。その中でも「Kゾンビ」という言葉までも生まれ、もはやジャンルとして確立されているほど人気を博す韓国のゾンビ作品が目立ちます。

今回の記事では韓国を代表する人気3作品『新感染 ファイナル・エクスプレス』、『キングダム』、『Sweet Home −俺と世界の絶望−』とその魅力をご紹介したいと思います。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』

2016年に公開され、韓国国内をはじめ世界で爆発的なヒットとなったのが本映画(原題:『釜山行き』)。特急列車という閉ざされた空間で急速にゾンビ感染が広がっていく恐怖と、その中で必死に生き抜こうとする人々の姿を描いたサバイバルパニック作品です。

第69回カンヌ映画祭では156ヶ国から買い付けオファーを受け、全世界で100億円の興行収入を記録。韓国ゾンビ作品史上の大ヒット作となりました。

それまで韓国では「ゾンビは人気がでない」と言われており、ヨン・サンホ監督によると、本作の公開時には「ゾンビ」という言葉はあえて使わないようにしていたというエピソードがあるほどでしたが、このヒットを受けて韓国ではゾンビブームが到来。続々とソンビ作品が生まれるきっかけになり、まさに韓国を代表するソンビ作品と言っても過言ではなしです。
本作では、異様なスピード感で襲い掛かってくるゾンビを描き、ゆっくりと動くかつてのゾンビのイメージを払拭。スリリングな「Kゾンビ」が世界中を魅了しました。しかも、ゾンビに至ってはCGをほぼ使用せず、生身の人間をキャスティングしているから迫力が違います。
また特徴的なのは、アクションメインのパニック映画でありながらも、ストーリーは家族や愛する人、親子の絆が軸になっているところ。最後のシーンでは涙がとまりませんでした。

加えて、ゾンビと人間の中間の存在として描かれるのがメインキャラクターのひとりであるホームレスの存在。

韓国では街中でほとんど見かけることはありませんが、韓国の経済発展を象徴する「ソウル駅」には、ホームレスがいます。

本作のはじまりはその「ソウル駅」が舞台。社会からはみ出てしまったホームレスと、普段はその存在を見て見ぬふりをする一般の人々。ヨン・サンホ監督は、“もし見た目はホームレスのようなゾンビが登場したら、人は気が付くのだろうか?”。という考えから本作の構想はスタートしていったと語っています。

すでに本作を観ている方も、そんな視点から改めて観てみると、より深くこの映画の面白さを実感できるのではないでしょうか。
そして、主役級のキャストたちが勢ぞろいした豪華すぎる布陣も見逃せない魅力。韓国ドラマ&映画好きならば「あ! あの人も! この人も!」「え! こんなところで!?」と楽しむことができますよ。
◆作品情報
『新感染 ファイナル・エクスプレス』
U-NEXTにて配信中

『キングダム』

「とにかく面白いから絶対観て!」と声を大にして言いたい推し作品です。こちらも世界的に大ヒットした作品なので、すでに観ている方が多いかもしれないですね。

2019年にシーズン1が公開されると『ニューヨーク・タイムズ』は「韓国時代劇の型を破壊した作品」として2019年のインターナショナルTV番組トップ10に選定。

製作費はなんと200億ウォンでその全額をNetflixが負担した初のオリジナル韓国ドラマというのも話題になりました。Netflixが本気を出して韓国で制作された「Kゾンビ」作品となれば人気が出ないわけがない。超豪華なキャストとスタッフが大集結した本作は、『新感染』が築き上げた「Kゾンビ」をさらなる高みに押し上げてくれました。

現在は、2020年に公開されたシーズン2に加えて『猟奇的な彼女』『星から来たあなた』主演の韓国を代表する女優、チョン・ジヒョンを迎えたスピンオフ映画『キングダム:アシンの物語』が公開されていますが、韓国をはじめ世界中のファンからはシーズン3の制作が今か今かと期待されています。
「ゾンビ」と「時代劇」を掛け合わせた本作は、欲望にまみれた権力争いや知恵を絞った戦術、仲間との絆、そしてユーモアあふれる魅力的なキャラクターたちのおかげで緊迫の瞬間にもふっと笑えて息抜きできる…。ただの「ゾンビ」ものに留まらない魅力がこれでもかというくらいぎゅぎゅぎゅっと詰まっているのです。

そして、“韓国の歴史ものは炎上がつきもの”とも言われていますが、こちらは史実が元ではなく登場人物もフィクション。フィクションなのにここまで綿密に作り込まれた設定には拍手喝采です。
本作は、死んだ人間を生き返らせることができる「生死草」を使い、権力のために王を怪物に変えてしまったチョ一族の陰謀に立ち向かっていく主人公とその仲間たちを描いた物語。
飢えに苦しむ人々が、怪物が食した人間を知らずに食べてしまったことで伝染病が広がり混乱の世の中が訪れる様子は、まさに現代のコロナウイルスの状況ともリンクしている部分があり、怖くなります。
また、身分の高い家に生まれながら女性という理由で無視される屈辱を味わってきた王妃が権力にしがみつくしかなかった姿と、貧しいながらも自分の信念を持ち「生死草」の謎を突き詰めていく女医という全く異なる2人の女性の姿が描かれているのも印象的。
シーズン1であらゆるところに散りばめられた伏線が、シーズン2、映画で回収されていきますが、まだまだ未知の部分が秘められているので次が気になって仕方ない。

「生死草」は一体誰が何の目的で持ち込んだのか、どんな意味があるのかはまだ解明されていません。シーズン3で明らかになるのではと期待!
◆作品情報
Netflixシリーズ『キングダム』シーズン1〜2独占配信中

『Sweet Home −俺と世界の絶望−』

ゆがんだ人間の欲望からモンスターに変異して人を襲うようになる…。人のマイナスの感情に焦点を当てた本作は、韓国のウェブトゥーン(Webコミックス)が原作。近年、韓国ではウェブトゥーン原作の人気作品が映像化されるという流れができています。日本と似ていますよね。

主演は、今をときめくブレイク俳優のソン・ガン。天才バレリーナを演じた『ナビレラ −それでも蝶は舞う−』、ハン・ソヒとのラブシーンが話題を集めた『わかっていても』や、現在放送中のドラマ『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』と話題作に立て続けに主演し、さまざまな役を演じ分け各方面から高い評価を得ています。

現在、彼のInstagramのフォロワーはなんと1300万人超え(2022年2月22日現在)!韓国国内だけではなく世界的な人気ぶりがうかがえます。
そんなソン・ガンが扮するのは、事故で家族を亡くし、自殺を決意した引きこもりの男性。彼が暮らすアパートで、欲望に飲まれてモンスター化していく住民たちが出現。
仲間とともに時にぶつかり合いながら生き残りをかけて戦う中で、トラウマを乗り越えて成長していく姿を描いています。
ほかにも、老人や身体の不自由な人、DVを受け続けていきた女性などの社会的にも弱い者たちも、主人公と同じように“自分なんて所詮…”と誰もが抱えているような殻を破っていく姿が印象的でした。

ちなみに、本作に主演したソン・ガンは、2022年3月4日(金)20:00(韓国時間:日本と時差なし)にNetflix主催で初の単独グローバルファンミーティングを開催予定。YouTube「THE SWOON」チャンネルを通じてリアルタイムでストリーミング配信されるとのこと。リアル配信後は、日本語、中国語、インドネシア語、タイ語、ポルトガル語、スペイン語、そしてベトナム語に翻訳・アップロードされる予定だそう。ファン必見です!
◆作品情報
Netflixシリーズ『Sweet Home −俺と世界の絶望−』独占配信中

社会問題をリアルに切り撮る韓国ゾンビ作品

韓国のゾンビ作品3作をご紹介しました。どれも共通して言えるのは、社会問題がリアルに落とし込まれているから心に響くという点。

『新感染』では我先にと他人を犠牲にするエゴイズムを、『キングダム』では階級社会と貧困、『Sweet Home』ではいじめや自殺、DV、女性の立場の弱さなどが描かれており、ゾンビがはびこる世界でも現実離れしすぎておらず、少なからず誰もが共感できる部分があることが「Kゾンビ」に魅了されてしまう理由のひとつなのではないのかなと思います。

『今、私たちの学校は...』の大ヒットで「Kゾンビ」はさらにレベルアップ。今後制作が予定されている『キングダム シーズン3』や、次のシリーズがあると思われる『Sweet Home』をはじめ、これからどんな名作が誕生するのか楽しみで仕方ないです!
ライタープロフィール
二俣愛子(ふたまた・あいこ)
韓国在住。日本でファッション雑誌の編集者として働いた20代を経て、セブ島とロンドンに短期留学後、webメディアの編集とフリーランスの編集ライターとしても活動。留学中に出会った韓国人男性と3年半の遠距離恋愛後に結婚し渡韓。現在は日本メディアへの執筆・PR・日本企業と韓国企業をつなぐ仲介をしている。インスタグラム【@aiko_shin4】。オンラインのジュエリーセレクトショップも運営【@owol__official】。

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