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発売から45年、再び脚光を集める万能アイテム“袋型ラップ” 売上伸長のカギは公式Twitter
1976年に全国販売も類似品乱立で販売縮小の危機
――まず、『アイラップ』はどのような商品なのか、開発のきっかけとあわせて教えてください。
Twitter担当者(以下、中の人)三角形のパッケージが特徴の、高密度ポリエチレン製マチ付きポリ袋です。湯船や電子レンジで食材の温めができる袋のラップとして、ロール式のラップが広がりつつあった当時、ロール式ではできないことをやろうとしたのが開発のきっかけだと聞いています。
――商品名の理由は?
中の人ネーミングはイワタニの「i」と、愛(love)から名づけられています。
――発売から一時期は、類似商品の乱立があったと聞きました。
中の人そうですね。その間は販売地域が徐々に縮小していきました。そんな時、山形県のスーパー様に気に入っていただき、日本海側で普及するきっかけができました。
期間限定で始めたTwitterが全国認知拡大のカギに
中の人私自身は、商品の開発やデザインを担当しておりまして、当時『おにぎりぽっけ』という商品の立ち上げに従事しておりました。この商品がぜひ成功してほしい、との思いからTwitterでの宣伝活動を提案した。しかし、当時は即却下。根強く説得をつづけ、ようやく3ヵ月限定で開設の許可をもらうことができました。
――はじめは3ヵ月のみの運用予定だったのですね。それが、どういった経緯で軌道に乗ったのでしょうか ?
中の人当社は広告や宣伝にはほとんど力を入れておらず、予算はゼロ。プロに運用を託せない状況でした。そのため、自らTwitter社の主催するセミナーに参加したりして、運用について勉強していました。それまで私自身、SNSをほとんどやらない人間だったので…。
――紆余曲折あったわけですね。
中の人そんな中、期限の3ヵ月を半分過ぎようとしている頃、いろいろな感情を込めた私のボヤキツイートが反響を呼びました。
――『アイラップ』の売り上げが、新潟・山形・富山・石川・福井のみで75%を占めているといった内容ですね。1万RTも超えて、コメント欄では、「初めて見ました」という人と「愛用しています」の2パターンに分かれていたのが印象的でした。
中の人当時は“バズる”といったことも理解できていない状況でしたが、『アイラップ』が全国で返り咲くきっかけとなったのです。突然メディアからの取材が殺到したため、社内が騒然となりました。
アイラップは全国区商品。
? アイラップ【公式】 (@i_wrap_official) July 18, 2018
一部地域限定の商品ではありません(;ω;)
ただ売上の75%が新潟、山形、富山、石川、福井に集中しているだけなの…。
すっごく便利なんだけどなぁ…。
応援してくれる人RTプリーズ… _(:3」z)_
#一般人の方が時々誤解しておられること #アイラップ #応援RTお願いします pic.twitter.com/jWvmJyIpND
岩谷マテリアル株式会社が販売する、袋のラップ『アイラップ』は発売から45周年。レトロで三角型パッケージが特徴の“マチ付きポリ袋”として、冷凍・冷蔵保存から電子レンジや湯せんで食材の温めが可能。Twitterを機に、認知度がアップ。フォロワーが現在17.6万人。
■Twitter @i_wrap_official
■岩谷マテリアル株式会社 https://www.imcjpn.co.jp/
■Twitter @i_wrap_official
■岩谷マテリアル株式会社 https://www.imcjpn.co.jp/