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没個性化する新車へのアンチテーゼ? “レトロかわいい”ランクル、ハイエースに見る中古車販売店の勝算
“自己表現のアイテム”としての車を諦めている人が多い現代
「新車で欲しいと思うデザインがなく、旧車は維持やメンテナンスの面でもハードルが高い。そういった事情もあって、車を“ライフスタイルを彩る自己表現のアイテム”として見ることを諦めてしまい、『車はリースでいいか』と思っている人たちがいるのではないか。僕自身、機能より見た目で愛情が持てる車が欲しいのに、新車でそうした車に出会えないという不満を抱いていたので、そういう人たちに届いてほしいと思って始めたのが『Renoca』でした。市場調査などによるデータもない中でのスタートでしたが、販売してみて、僕と同じことを考えている人がいたんだなと確信できました」
「女性が反応してくれたことも驚きでした。ランドクルーザーは、男性には人気があるけれど、『そんなゴツい車でスーパーに行きたくない』という声や、価格や維持費用の面からも、奥様方にはあまり人気がなかったんです。でも『Wonder』は、そうしたマイナス面を度外視して、奥様のほうが気に入って購入されるケースが多々ありました」
まさに「マニアックな車好きの人よりもファッションに敏感な人に届いてほしい」という藤崎氏の思いが届いた証と言えるだろう。