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亀梨和也、“ギリギリ”で向き合ったホラー「少しずつ進めていきました」
原作は、殺人・自殺・火災による死亡事故などがあった“いわくつき”の部屋「事故物件」に住み続ける“事故物件住みます芸人”として活動する松原タニシの実体験によるベストセラーノンフィクションを実写化。亀梨演じる山野ヤマメは、中井(瀬戸康史)とお笑いコンビを組んでいたが解散し、テレビ番組出演のために事故物件に住み始めるという役どころだ。
撮影現場では不思議な現象も「エンジンがかからなくなったり…」
タニシとは、食事をする機会もセッティングしたことを明かし「タニシさんも事故物件に帰りたくないという日があるそうなんです。そういう部分は、ヤマメの中にも持っていこうと思いました。売れていくことはうれしいけど、好きが発端ではない。意気揚々とやるのではなく、少し嫌だなあというのを、心の中で持つ芝居を心がけました」と目に見えない部分での演技を意識した。
劇中では、ヤマメを密かに応援する梓(奈緒)に優しく接するかと思えば、はたから見れば、意地悪な言葉で彼女を突き放すシーンもある。何も考えないで見るとただの“嫌なやつ”と捉えられてしまうキャラクターだが「彼は嫌なやつに映ってはいけない。ピュアな部分、天然という落としどころを見てくれるお客さんに受け取ってもらいたいです」とヤマメの本当の性格についても気をつけながら演じていった。
一方で、撮影現場では不思議な現象も起こったという。「タニシさんがいらっしゃった日には、移動車の扉が閉まらなくなったり、監督との初顔合わせでは、エンジンがかからなくなったり、台本を受け取ったときも同じような現象が起きたりということもありました。少し敏感になっていたのはありますが、どこか体の調子が悪いなあというのも…」と裏話も披露してくれた。