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hitomi、31周年の集大成 渋谷で圧巻のライブ 過去と現在が交差する感動の一夜【セットリスト付きライブレポ】
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
1曲目からクールかつ軽快なリズムでポジティブな歌声をフロアに放ったhitomi。今でこそナチュラルに聴こえるが、デビュー当初からラップっぽいフレーズをポップに聴かせていた彼女のボーカルスタイルが、改めて新鮮に感じられた。2曲目のイントロが鳴り始めるや否や、会場から歓喜の声が上がる。「In the future」だ。hitomiはその歓声を「いくよ、渋谷!」とさらに高めていき、そして「Sexy」へ。ともに1996年リリースの楽曲という、90年代J-POP全盛期ど真ん中の懐かしいフレーバーを香り立たせながら、これらの楽曲をキャリアを積み上げた“今”を生きるhitomiの歌声で体感できるという、何とも贅沢な瞬間がライブの冒頭から訪れた。
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
ここまでのいずれの曲もそうなのだが、今回のライブで強く印象に残ったのが、バンド感あふれるパフォーマンスという点だった。hitomiは昨年11月3日、CDデビュー30周年イヤーの集大成として、自身初のオンライン・ライブ『Re:CONNECT』をバンドセットで開催(同Liveアルバム『Re:CONNECT』は配信リリースもされている)。そして年が明け2026年に入ると、レーベルメイトの“Nikoん”とともに、同じバンドメンバーで東名阪ツアー(3月4日名古屋 RAD HALL、3月10日難波 Yogibo META VALLEY、3月18日新代田 FEVER)を行い、その勢いのまま、この日のワンマンライブが行われたのだ。
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
そしてライブはひとつめのクライマックスへ。今年に入って配信リリースされた「体温(蹲)」と「there is…(LOVE)」の2曲がここで歌われた。これらの楽曲は、元々は彼女が詞を書き、1999年にリリースされたシングル曲「体温」と「there is…」がオリジナル。それを今回、hitomiがリスペクトする持田香織と伴都美子(Do As Infinity)に歌詞のリライトを依頼し、新たな命を吹き込むという“リライト・プロジェクト”から生まれた2曲だ(なお、このプロジェクトは、歌詞を書き直すという意味で“Rewrite”が正しい英語表記となるが、「再び、楽曲に光を当てて頂いた」というhitomiの想いから、配信シングルのジャケットには“Re:light”という表記が用いられている)。
この日、この2曲は原曲/配信リリース音源からさらに“リアレンジ”された演奏として披露。「体温(蹲)」はアコースティック・ギターやエレクトリック・ピアノの響きが活かされたアレンジで、「there is…(LOVE)」ではピアノが全面的にフィーチャーされるなど、いずれもhitomiの歌と新たな歌詞に、よりスポットが当たるようなアンサンブルとなっていた。
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
なかでも、2001年のアメリカ同時多発テロ後に歌詞を書き、レコーディングした「innocence」には深い想いがある様子で、「嫌なニュースも多いですけど、みんなが優しさを持っていければ、多分、いろんなことが変われると思うんです。『innocence』は、そんな思いで作りました。みんなの中に愛がたっぷりあるから。愛を持っていきましょう」と涙を拭うシーンも。
ただすぐさま、「ヤバイな、ここで泣いちゃ。泣くはずじゃないんだよ(笑)」と笑顔を見せて会場の空気を和らげると、ここからは一転、トークコーナーへ。まずはhitomiから「遠くから来た人?」との問いかけに、台湾から観に来たというファンが手を上げ、観客のみならずステージ上のメンバーからも拍手が起こった。その流れで、観客の入場時に募集した質問に彼女が答える「hitomiに聞いてみよう!」のコーナーへ。
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
こうして会場全体が笑顔になったところで、「ここからはみんなが盛り上がれる曲、いきたいと思います!」というhitomiの言葉通り、アップテンポの曲を連投。「Understanding」からライブはいよいよ佳境へ突入し、間髪入れずに自身初のアニメソング(TVアニメ『犬夜叉』オープニングテーマ曲)としてもヒットした「I am」、自分で人生を選び前に進んでいく女性像を歌った「BUSY NOW」を立て続けに演奏すると、「どうもありがとう! 最後の曲です!」というメッセージとともにドラムのビートが響き渡り、最後に「GO TO THE TOP」へ。自分自身、そしてみんなへの応援ソングでもあるこの曲は、最後には観客の大合唱も加わり、最高潮のボルテージで本編が終了した。
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
「本当に、もう私はこのまま死んでもいいと言うくらいの気持ちになりました。幸せすぎます。今日は胸がいっぱいです」
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
この曲を終えたhitomiは、最新曲「Choice!」がフジテレビ系情報番組『Mr.サンデー』のエンディングテーマソングに決定し、4月5日放送回からオンエアが開始されることを発表。そのフル尺バージョンは今、バンマス・FZ(sfpr/ギタリスト)とともに絶賛制作中ということで、ここでは、もうひとつの最新タイアップ曲、中京テレビ・日本テレビ系ドラマ『鬼女の棲む家』主題歌に起用された「Tokey-Dokey」を披露。この曲は、ともに東名阪ツアーを行った注目のツーマンバンド“Nikoん”が作曲、hitomiが作詞した作品で、会場に詰めかけた熱心なファンを大いに喜ばせた。そしてラストは、この曲なしには終われないと言っていいだろう、単なるヒット曲という枠を超えた、平成の国民的ソング「LOVE 2000」で、熱く、愛に満ちたライブはフィナーレを迎えた。
ステージ、観客、そしてスタッフ、すべての人が笑顔となり、拍手を送り、手を振る中、hitomiはオフマイクで「ありがとうございました! バイバイ!」と声を発し、ステージを後にした。その後ろ姿は、昨年の30周年以上に、今年の31周年の盛り上がりを期待させるに十分すぎるほどの、説得力と充実ぶりを感じさせるものであった。
取材・文:布施雄一郎
撮影:Yuma Totsuka
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より
『hitomi Live 2026 - STAND BY』
2026年3月28日 東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
<セットリスト>
1. CANDY GIRL
2. In the future
3. Sexy
4. INNER CHILD
5. Japanese girl
6. MARIA
7. 体温(蹲)
8. there is...(LOVE)
9. by myself
10. キミにKISS
11. IS IT YOU?
12. innocence
13. Understanding
14. I am
15. BUSY NOW
16. GO TO THE TOP
EN1. SAMURAI DRIVE
EN2. Stand by...
EN3. Tokey-Dokey
EN4. LOVE 2000
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『hitomi Live 2026 - STAND BY』より