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『オコジョ大好き。』商品情報一切なし、化粧品会社のナゾ看板に込められた“ネット中傷”に対する思い

 「ほとんどの方はおそらく看板広告なんてご覧にならないと思いますので…」と綴り、オコジョの可愛らしい写真とともに掲出された地下鉄の看板。広告主は大阪市の化粧品会社だが、「あの小さくて細身なボディに絶妙な毛並み感。大好き。」などと、商品や美容に関する説明は一切ない。ひたすら“オコジョ愛”だけが語られた当看板には、コロナ禍で加速していたSNSでの無数の誹謗中傷に対する思いが込められていた。

「727」時速200キロ以上の新幹線でも広告効果あり?野立て看板を40年維持する理由

 独自性あふれる広告で度々注目を浴びている、1945年創業の株式会社セブンツーセブン。もはや広告の概念から考えさせられるこの看板には、「オコジョを選ぶセンスがいい」「好感度上がる」「バズってるから大成功」などの好意的なコメントが多数寄せられている。これまで新幹線から見える野立て看板や、Wikipediaのスクリーンショットをそのまま新聞広告でもじわじわと全国的な知名度を上げてきている当社企画室の磯島裕介さんに、そのねらいを聞いた。

――「727」といえば、新幹線の車窓から見える看板で知られていますよね。

野立て看板を立て始めたのはもう40年以上前のことで、他社と同じことをしても数ある広告の中に埋もれてしまう。独自性を出すにはどうしたら良いのか、検討に検討を重ね、行きついたと聞いております。美容業界の化粧品メーカーとして、マス広告に費用を投入するのではなく、製品開発や品質保証を最優先事項ととらえ、今日に至ります。

――“新幹線から見える広告”という当時としては斬新なアイデアに、地主さんへの交渉も大変だったのでは。

当時はGPSもカーナビもなかった時代ですから、看板を立てたい場所への道がなく、なかなか辿り着けなかったり、その地域一帯の苗字がみんな一緒で地主さんが見つけられなかったりしたようです。さらに、ようやく地主さんに行きついても門前払いだったりと、東京―大阪間だけでなく、山陽や東北、上越まで全国の各路線沿いに看板が建てられたのは、先人たちの並々ならぬ苦労の結果です。
――時速200キロ以上で走る新幹線ですが、「見たことある」という人が多いように感じます。

弊社の看板が気になって提案に来られた新規業者さまが多数おられますし、初対面で名刺交換をするときに、名刺に記載されている「727」のハウスマークを見て「あー、あの看板の会社」となり会話が弾むこともよくあります。それなりの企業認知効果は感じております。

――“新幹線から見えるアノ看板”の特設HPまで作られていることには驚きました。

これまで、「看板は知っているが何の会社かわからない」というお声をよくいただいており、“謎の看板”としてメディアにも取り上げていただいておりました。しかし、せっかく興味を持って調べていただいても、何の情報も出てこないという状況よりは、裏話など少しでも楽しんでいただけるよう情報を公開しようということになりました。会社の看板についてわざわざ説明している会社も少ないと思うので、第2の話題づくりができたかと思っております。

――ただ、昨今は新幹線乗車中もスマホを見ている人が多く、以前より車窓からの景色を楽しむ人が減っているようにも感じますが…。

そうかもしれませんね。それでも、先人たちの思いをしっかり受け継ぐために、今でも我々が定期的に新幹線に乗って、間に何かが建てられて見えなくなっていないか、台風で飛ばされていないかなどをチェックしながら維持作業を行っております。元々長く続けられる広告戦略として看板広告を始めたということもありますので、これからも頑張って維持していきたいと思っております。

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