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田舎の無人駅に突如「現代アート」が出現の理由、コロナ禍でも諦めない想い
外観とのギャップが衝撃の「現代アート」、無人駅になぜ
「薄暗くて怖い駅」というイメージも感じさせるこの駅の待合室が、突然、現代アート風のイラストに埋め尽くされたのは5月15日。ネットで写真や映像が公開されるや否や、築70年の古びた外観と内観のギャップに話題騒然。瞬く間にSNSで拡散され、「素晴らしい」「外観からは想像できない別世界」「生で見たい」という声が寄せられ大反響となった。
アートステーション誕生のきっかけは、今から約2年前。青森県平川市を拠点に活動するアーティスト・GOMA氏が、アート活動を通じて関わりがあった弘南鉄道の営業課の担当者と「無人駅を舞台にしたアート作品をつくりたい」と語り合ったことだった。
「素晴らしいアイデアだと思って、とても嬉しかったです。社内を説得するにはどうしたらいいか、正直、悩みましたが、強行突破するつもりでいました(笑)。最終的には、GOMAさん同席のもと上層部に提案し、スムーズに受け入れられました」(弘南鉄道/中田正志さん)
地元民からも大好評で、駅舎に置かれた感想ノートには、「いつまで居ても飽きない」「感動をありがとうございます!」など、コメントがびっしり。
中田さんも「みなさん感動してくださいました。観覧のために、ご老人から園児まで、家族総出でたくさんのお客様が田舎館駅に来てくださっています」と喜ぶ一方、「ただ、現在お越しいただいているお客様は、ほとんど自家用車ですので、電車利用につながることを期待しています」と笑う。