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田舎の無人駅に突如「現代アート」が出現の理由、コロナ禍でも諦めない想い

「田んぼアート」は中止に…コロナ禍で無人駅アート実現させた思い

 そもそも弘南鉄道といえば、田舎館村が村おこしの一環で1993年にスタートさせた「田んぼアート」の会場そばの「田んぼアート駅」で有名だ。田んぼをキャンパスに見立て、色の異なる稲を絵の具の代わりに、巨大な絵を描く田舎館村の田んぼアートは、その緻密さと芸術性の高さで海外メディアからも注目されていた。

「定期外での弘南線の利用者は年間約37万6000人で、とくに、『田んぼアート』や、冬の田んぼアートの『スノーアート』の時期は、多くの観光客がお見えになっていました。海外からのお客様を正確に把握するシステムがありませんが、コロナが発生する前は、海外からのお客様もかなり多かったです」(弘南鉄道/中田正志さん)

 今年も、「田んぼアート」は、2ヵ所の会場で、〈モナリザと湖畔〉〈エヴァンゲリオン〉というタイトルで超大作を制作し、7月中旬〜8月中旬、見ごろを迎える予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら中止に。そんな中、取り組んだのが、田んぼアート駅の隣の田舎館駅のアート化だった。

「最初に構想が持ち上がった時、当社では、他のイベントの準備があったり、脱線事故があったりで、実現できないまま時間が過ぎてしまいました。今年に入って、新型コロナウイルスの影響で、参加する予定だったイベントが中止となったGOMAさんから、『地元に元気を出してもらえることができないか』と提案を受け、弊社としても、『田んぼアート』が中止になったこともあり、無人駅の装飾に取り組むことになったんです」(弘南鉄道/中田正志さん)

 弘南線は、12駅中6駅が無人駅。田舎館駅が選ばれたのは、「内部が写真を撮るのに十分な広さであること」「〈観光地〉として多くの人に見に来てもらえるよう駐車場があること」が決め手だった。

 しかし、コロナ禍の影響で、こんな苦労もあった。

 完成前から、個人のSNSで制作過程の情報が発信されることもあり、「ステイホームを呼びかけている中で、お客様を呼び込もうとする企画をPRしている」という怒りの声も、弘南鉄道に寄せられてしまったのだ。

 そのため、同社では、アート公開に合わせて、YouTube弘南鉄道WEBサイトチャンネルに動画をアップ。公式ホームページで、田舎館駅装飾完成を報告するとともに、「落ち着くまでは・・#StayAtHome で上記動画で体感していただき、弘南線に乗り、田舎館駅構内に描かれたアート作品を観に来て下さい!」とコメントを添えた。

 6月19日には、いよいよ県をまたいでの往来が全国的に可能になるが、田舎館駅が中止となった「田んぼアート」の来客の穴を埋めることができるのか。大きな期待が寄せられている。

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