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今時の職業をオモチャ化、“YouTuberなりきり”玩具に反響 開発語るこだわり

  • 『だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX』(C)HIKAKIN / UUUM

    『だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX』(C)HIKAKIN / UUUM

 いつの時代も誰もが経験する「ごっこ遊び」。なりきりごっこといえば、「お医者さんごっこ」や「ヒーローごっこ」そして「ままごと遊び」。最近のごっこ遊びではYouTuberやHIKAKINごっこも登場しているようでHIKAKIN 完全監修の『だれでも動画クリエイター!HIKAKIN BOX』(バンダイ)が「おもちゃ大賞2019」に入賞。発売元であるバンダイの担当者に、制作理由などを聞いた。

「子どもが将来なりたい職業ランキング」を意識 今も昔も人気の「なりきり遊び」

 今や「子どもが将来なりたい職業ランキング」の上位に入ってくるYouTuberや動画クリエイター。バンダイでは「動画クリエイターごっこができる商品に可能性があるのでは?」というアイデアから『HIKAKIN BOX』の企画をスタートさせた。

 HIKAKINと組んだのは、「動画クリエイターの中でも一目置かれるほどの人気者」であり、彼の独特のキャラクターや、キャッチーでわかりやすい表現などが主な理由だったようだ。

――HikakinTVで使われているオープニングの効果音や、HIKAKINさんの音声が出るのが特徴的ですね。
担当者今回の商品は、動画クリエイターのなりきり遊びに着目して企画しました。HikakinTVで使われている効果音は、見ている方にとっては象徴的なものになっています。また、HIKAKINさんの声のバリエーションから、自分の声が簡単にHIKAKINのロボットボイスのようになったら面白いのではないかと思い、現在のような仕様になりました。

――商品のこだわり、子どもたちへのオススメポイントを教えてください。
担当者BGMボタンを押しながらボイスボタンや効果音ボタンを押して、音を重ねることができるので、HikakinTV風に音を楽しむことができます。そこに、自分のアレンジを加えながら、表現する方法を習得していただけるとうれしいです。

HIKAKINがこだわりの強さを発揮「眠れないくらい悩みました」

 今回完全監修を務めたHIKAKINは、『HIKAKIN BOX』の発表イベントで「やっとここまで来ました。半年以上、作ってきたのでうれしい」と喜びのコメント。制作過程では、生来のこだわりの強さを発揮したようで、「ありえないところまでこだわって(制作陣を)困らせてしまいました(苦笑)。サウンドを選ぶ際にも、眠れないくらい悩みました。ボタン連打で反応しないことがありましたが、スタジオで音の波形を見ながら、どんな人が連打しても音が出るようにしました」とかなり熱が入っていた。

――HIKAKINさんと共同で商品開発をする過程で、苦労はありましたか?
担当者とにかく「音」にこだわりのあるHIKAKINさん。音声収録のために何度かスタジオにお越しいただいたのですが、いつもと違う場所だったからか、収録する日に声の調子があまり良くなかったようで。何度も試してみましたが、ご本人が納得できる音声を録ることができませんでした。結局、HIKAKINさんのご自宅で、ご自分が収録された音声を納品いただいたというエピソードがあります。

――HIKAKINさんとのやりとりの中で、特に印象に残っているものは?
担当者ご自身も“こだわりの強い男”と自負されていますが、やりとりの中で、音声以外にも、商品の仕様や本体の色など、「子どもたちが遊びやすく、わかりやすく」という視点で、徹底的にこだわりが感じられることが多々ありました。

玩具業界も注目する、YouTubeという媒体の台頭 「アナログプログラミング」も登場

 同おもちゃは、BGM、セリフ、効果音を順番に選択して鳴らすことで誰でもHIKAKINになりきり動画遊びを楽しめるサウンドボックス。世代・性別を問わず楽しめる娯楽性の高い玩具を表彰する「コミュニケーション・トイ部門」で、大賞を受賞した。

――「おもちゃ大賞2019 コミュニケーション・トイ部門」で大賞を受賞されて、世間からの反応、また社内での反応はいかがですか?
担当者玩具業界では、“動画クリエイターになりきれるという新しい切り口の商品”だと評価をいただいており、「玩具市場活性化の一役を担えるのではないか」と期待をいただいています。社内では、大賞のお知らせをいただいたときに、関係者みんなで大喜びしました。HIKAKINさんもツイッター上で大賞のことをコメントされ、一般の方から「HIKAKINさんおめでとう」などお祝いのメッセージをいただいています。

 動画クリエイターのような今時の職業をおもちゃ化した形だが、同社では他にもプログラミングをテーマにした『ころがスイッチ ドラえもん』という商品を発売している。ブロックとレールを組み合わせたコースを組み立て、「どのように組み合わせればボールが転がるかを考えながら、試したり直したりしながら試行錯誤して正解を見つけていくことで、ボールを転がして遊ぶアナログプログラミング商品で考える力を身につけることができる商品」だという。

 同社では、このような攻めたアイデア商品作りを、今後も継続して行っていく意向。「常に子どもたちの流行を追いながら、さまざまな商品企画を検討しています。年齢制限や情報の発信の仕方は、弊社でもいろいろな角度から検証しており、現在模索しながら企画を検討しています」と意欲的だ。

――現代の子供たちにYouTuberが人気を博していることについて、玩具メーカーとして何か感じることはありますか?
担当者これまでテレビに映っているタレントさんやキャラクターがスターの象徴とされていましたが、YouTubeという媒体の台頭で、新たな場所からスターが生まれてきていると実感します。子供にとってのスターが多種多様化しており、我々としてもそこに新たな展開ができるのではないかと可能性を感じています。

――その他、読者に伝えたいことはありますか?
担当者『HIKAKIN BOX』は子どもさんだけでなく、HIKAKINさんファンの方なら楽しんでいただける商品だと自負しております。これが自己表現のきっかけになっていただければ幸いです。引き続き、皆さまに喜んでいただけるような商品を企画してまいります。

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