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「炎上よりも エンジョイを」、“バイトテロ”作品が『アルバイト川柳』グランプリ

昭和のガテン系、平成のシフト制…時代とともに多様化する働き方

  • アルバイト川柳

    第2回グランプリ作品

  • アルバイト川柳

    第14回グランプリ作品

 アルバイト市場自体も大きく変化してきたと指摘するのは、同社の西村舞さん。

 「昭和の時代は高度経済成長期と重なっていたため、アルバイトもガテン系の仕事が多かったんです。それが平成に入ると、ファストフードやファミレス、コンビニのバイトが生まれ、いわゆるシフト制勤務という形態が形成されました。これが今も続くアルバイトのイメージの始まりですね。昨今では、アルバイトの仕事内容も多様化しています」。

 アルバイトをする人自身の志向も、ここ最近で大きな変化が見えるそうだ。

 「多様な働き方を望む人が増えている傾向にあります。昔、人気のアルバイトといえば誰もが知るコンビニやファミレス。でも今では、自分の趣味や嗜好性に合う仕事先を選ぶ人が増えてきました。加えて、学生さんの中には“就職に役立つような職場で働きたい”という人がとても多いですね」。

「後ろ向きにとらえるのではなく、一緒に笑い合えるように」

 とはいえ、これだけアルバイトが多様化しても、変わらないこともあると亀田さんは語る。

 「初めて労働を経験し、そこから仕事の大変さや楽しさを学ぶことができるのがアルバイトです。それだけに、『an』としても単に“アルバイト=労働”としては考えて欲しくなくて。アルバイトだからこそ得られる経験をポジティブにとらえてほしい、それを発信していくことが重要なミッションだと感じています。『アルバイト川柳』が、そのひとつのツールになってくれたらうれしいですね」。

 時代とともに変化してきたアルバイト市場と、そこで働く人々の気持ちを、これら川柳は的確に切り取っていく。“バイトテロ”のようなネガティブな吐きだしをするよりも、よほど有意義のように思う。

 「川柳は、ネガティブなことや後ろ向きなことも、うまく笑いに変えて前向きに発信できる素晴らしい遊びだと思います。仕事だからこそ、しんどいこと、つらいこと、嫌なこともいっぱい出てくる。ただ、それを後ろ向きにとらえるのではなく、誰もが“こんなこともあるよね”と、一緒に笑い合うように『アルバイト川柳』を発信していけたらと思います。この川柳で楽しく発散していただければ、我々もやっている意味があるのかなと思います」。

(文:今 泉)
『an アルバイト川柳』公式HP
https://weban.jp/contents/c/arusen/

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