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役者としても活躍続く博多華丸、『あさイチ』は「プレッシャーを感じる余裕なく」
ドラマに舞台、そして映画化…演じるのは「朝ドラ『まんぷく』の福子みたいな人」
――映画化が決定したときの感想をお聞かせください。
博多華丸 それほど大層なことだとは思わなったので、最初はあまりピンとはこなかったですね(笑)。だから映画化の話を聞いたときも、自分の中では『めんたいぴりり』パート3を撮るというイメージでした。
――華丸さんが演じる海野俊之とは、どのような人物ですか?
博多華丸 戦後の厳しい時代に、明太子で人を幸せにしたいと思っていた人。今の朝ドラ『まんぷく』に出ている福子(安藤サクラ)さんみたいな人です。たまたまそれが明太子であっただけ。福岡のひとつの文化を作り上げた人とも言えそうですね。
――劇中では、博多の祭り“山笠”でのふんどし姿も似合っていました。
博多華丸 “締め込み”(ふんどし)ですね。僕自身、山笠にはもう14年も参加し続けているので、締め込みには慣れているんです。山笠のシーンもそうですが、現地の方にはドラマのときも舞台のときも手伝っていただいて、毎回毎回頭が下がります。今作の撮影は昨年3月だったんですが、まだまだ寒い福岡で暑いふりをして頑張ってくださった。本当に皆さんの協力がないと成立しないので、とても助かりました。
『あさイチ』直前まで撮影、「どのレギュラー番組よりも自然に入ることができた」
博多華丸 いや、僕なんてキャスターじゃないですけどね。やっていることと言えば、茶々を入れているだけです(笑)。でも実は、『あさイチ』出演のスタート直前、3月末までこの映画を撮影していたんですよ。だからプレッシャーを感じる余裕がなくて、逆に良かったかもしれません。映画の撮影が済んだところで、「終わったぁ〜!」という感じだったので、肩の力も抜けていました。もし、そういうタイミングじゃなかったら、頭の中で色々とシミュレーションをしたり、「井ノ原(快彦)さんならこうしたかなぁ」とか、考え込んでいたと思います。ある意味、今までのどのレギュラー番組よりも自然に入ることができました。
――NHKの朝を背負っているというプレッシャーは?
博多華丸 僕、本当にそんな責任あるパートは担ってないんです。料理コーナーぐらいじゃないですかね? それ以外は端っこに座って眺めているだけだし(笑)、大吉さんのほうが大変だと思います。とはいえ、これまでも小さな失敗はありますよ。後で考えて、「こう言えば良かったな」とか「しゃしゃり出すぎたかな?」とか。でも、まだ怒られたことはないので、可もなく不可もなくということでしょう(笑)。
「三谷幸喜さんから『目で芝居をしすぎ、芝居が大げさだ』と言われた」
博多華丸 いえいえ、『めんたいぴりり』に関してはセリフも博多弁ですし、わりと僕が言いそうな言い回しにしてくださっているので、そこまで“演じている”という意識はないんですよ。
――新ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)にもレギュラー出演します。
博多華丸 買いかぶり過ぎなんですよ(笑)。もちろん、役者の仕事は嫌いじゃありません。でも以前、三谷幸喜さんから「目で芝居をしすぎ、芝居が大げさだ」と言われたことはあります(笑)。顔でごまかすのは仕方ない、板についているんです。そのせいで、偏った役しか回ってこないのは自覚しております(笑)。