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中川大志インタビュー『主演が続いて役者としての意識が変わった』

主演が続いて、座長としての気持ちの余裕ができた

――主演作もどんどん増えていますが、役者としての意識の変化は感じていますか?
中川大志いままで主演をやらせていただいた現場では、自分のお芝居をまっとうすることが最優先で、共演者や周りのスタッフさんに対して気を配るとか、座長として引っ張っていくという意識をなかなか持てずにいました。でも、今作でようやく視野を広げて周りに対してもいろいろなことを考えることができましたし、わずかですが気持ちの余裕ができたと思います。自分のペースがわかってきたというか。キャストやスタッフさんにとって楽しい現場になればなるほど、それぞれの想いが昇華されて良い作品になっていくと思うんです。そこまで自分以外のことをちゃんと考えることができたのは今作の現場が初めてです。
――自身が成長するにつれて将来の目標も明確になってきたのでは?
中川大志主役以外のどんな役にもそれぞれの想いや考えがあるので、現場でいろいろな意見をお互いに出しつつ、それに対して柔軟に楽しめるような役者になれたらいいなと思うようになりました。というのも、主役を演じさせていただくなかで、主人公のキャラクターの都合に合わせるために周りのキャラクターの想いや設定などが軌道修正されていくこともあるのを学びました。主役というのは台本ひとつとっても情報量がすごく多いのですが、そのぶん他のキャラクターの感情を見逃してしまうような気がして。それって嫌だなと感じるんです。多くの人たちが集まってひとつの作品を作る現場に参加させていただいているので、急な変更や新しいアイデアも全力で楽しめるような役者になっていきたいです。

どんな役でもオファーを受けたらチャレンジしたい

――昨年出演された『真田丸』には多くの役者さんが出演されていたので、良い刺激をたくさん受けたのでは?
中川大志多くの先輩方に囲まれてお芝居ができたのは刺激にもなりましたし楽しかったです。そこで自分が成長できたとしたら先輩方のおかげですし、そういった先輩方の真似をすることも大事なのではないかなと思うようになりました。ありがたいことに大河ドラマは『真田丸』を含めて3度出演させていただいていますが、撮影現場は毎回と言っていいほど他の現場にはない特別な空気感に包まれているんです。すごく良い刺激を受けています。

――視聴者からも多くの反響があったと思いますが、それを受けて何か感じることはありましたか?
中川大志幅広い年代の方に僕のことを知っていただけたのは財産だと思っています。10代の方に向けた作品に出演する機会が多いのですが、普段はそういう若い世代向けの作品を観ない方が、『真田丸』がきっかけで映画館に足を運んでくださったり、逆に時代劇を観ない若い層が『真田丸』を観てくださったり。そういうのは純粋に嬉しいです。放送中はご年配の方々から「『真田丸』観てますよ」と声をかけていただくことが多くて、大河ドラマの影響力の大きさを肌で感じました。
――演じる役の幅が広がっているように感じられますが、これからの方向性は意識していますか?
中川大志自分がやってみたい作品と、オファーをいただける作品が必ずしも一致しているわけではありませんが、いままでにやったことがない役をやりたいという気持ちは常にあります。ただ、「この人に演じさせてみよう」と思っていただけるのは役者にとって幸せなこと。僕はどんな役でもお話をいただいたらチャレンジしていきたいです。今作の新太のように今しかできない役もあるので、高校生の青春ものなども今後も携わっていけたらと思っています。いつか「経験を積んでも変なことに挑戦する役者だよね」と言っていただけるような(笑)、掴みどころのない役者、いろいろな顔を見せることのできる役者になれるようにがんばります。
(文:奥村百恵/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

ReLIFE リライフ

 主人公、海崎新太27歳。現在ニート。大学院を卒業後、入社した会社はたったの3ヶ月で自主退職。その後、再就職できないまま、コンビニでアルバイトを続ける日々。そんな彼の前に突然現れた謎の男。
 「人生、やり直しませんか?」。“リライフ研究所”の所員と名乗る謎の男・夜明了から提案されたのは、薬で見た目だけ若返り、1年間、高校生活を送るという実験の被験者。なかば自暴自棄で薬を飲んでしまう海崎。まさかの27歳男子の青春学園生活が幕を開ける――。

監督:古澤 健
出演:中川大志 平祐奈 高杉真宙 池田エライザ 岡崎紗絵/千葉雄大 市川実日子
2017年4月15日(土)全国公開
【公式サイト】(外部サイト)
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