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菅田将暉インタビュー『仕事の量が大事な時期は終わった。次の段階へ行くべきタイミング』
「デスノートに触れる!」という気持ちが最初にきました(笑)
菅田将暉続編が作られるという話を知ったときは、まだ自分が出演することは決まっていなかったんです。なので、現代を舞台にあの『デスノート』の新作が製作されるということに純粋にワクワクしました。その後しばらくして出演の話が来たときは、驚きましたけどうれしかったですね。普段はあまり作品に対して私欲を持ち込まないんですが、今回は「デスノートに触れる!」「死神に会える!」「ミサミサに会える!」っていう気持ちが最初にきました(笑)。
――撮影中、『デスノート』の世界に入ったことを実感した瞬間はありましたか?
菅田将暉やっぱりデスノートに名前を書いたときや、死神と話したときはそう感じました。さらに、僕が演じた紫苑はキラ(藤原竜也)に救われた過去があるので、自分とあのキラとの間に関わりがあるというのは不思議な感じでした。ミサミサ(戸田恵梨香)と共演できたのもうれしかったですね。ミサと紫苑はキラの思い出を通してつながっていくので、キラという存在をミサとあんなふうに共有できたことがうれしかったです。
菅田将暉紫苑は自分がしていることを“正義”だと思っているわけでもなく、あくまで自分中心の世界で生きているんだろうなと思います。サイバーテロリストだから直接的に人を殺すわけでもなく、罪の意識もあまりない。
続編をいまオリジナルでやる意義を探したとき……
菅田将暉瞬発力ではできなかったです。この作品には、どうしても前作(のイメージ)が無意識のうちにこびりついていると思うんです。その続編をいまオリジナルでやる意義を探したとき、テーマは“これですべてを終わらせる”ということだと思いました。そのためにも、デスノートの戦いを僕自身が身近なものとして感じなければいけないっていう思いがすごくありました。デスノートは本当にあるものではないけど、そんなに遠い世界で起きていることでもないんだと。
菅田将暉感じましたね。デスノートを使っているときってすごく滑稽なんです。相手は銃を撃ってくるのに、こちらは一生懸命ノートに名前を書いている。そんな滑稽なことをしていると「何やってんだろ」ってなりますよ(笑)。能力があるんだから、もっとほかにも道があっただろうに……。だからこそ、それがデスノートの魔力なんだなと感じられて。この映画において、紫苑は一番悲しい部分を背負っているんです。単純に嫌われる役でもないし、かといって好かれるわけでもない。そういうことに関係なく、ただただキラ側の人間として、三島(東出昌大)やLの後継者・竜崎(池松壮亮)と対決していくという役でした。
――東出さん、池松さんを敵に回しての対決はどうでしたか?
菅田将暉ワクワクしました。途中まではそれぞれが別の行動をしていて、最後に対面するんですが、そのときお互いが何をしてきたかっていうのが一瞬でわかる。そのシーンでゾワッとしました。終盤まで僕はふたりとの絡みがあまりなかったので、東出さんと池松くんが芝居で怒鳴り合ったりしているのがうらやましくて。僕もあのなかに入りたいなって思っていました。そういう登場人物の熱量って、この映画ならではのものなんですよね。決して神々の争いじゃなくて、すごく人間っぽい戦いを描いた作品なので。