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山崎賢人インタビュー『俳優として現場で作っているときの感覚が好き』

10年後の自分から、高校2年のヒロイン・高宮菜穂のもとに届いた手紙。そこには、大切な人・成瀬翔の未来がないと書かれていた――。いまと未来をつなぐ、ファンタジックな青春純愛ストーリー『orange-オレンジ-』で、菜穂が思いを寄せる転校生の翔を演じた、山崎賢人。NHK朝の連続テレビ小説『まれ』での息の合った演技も記憶に新しい、菜穂役の土屋太鳳らとともに作り上げた、フレッシュな作品世界について話を聞いた。

朝ドラを1年近く一緒にやってきて…

――高野苺さんの原作漫画を携えて、撮影現場に臨まれていたそうですね?
山崎やっぱりまず原作の持つ力とか世界観を大事にしたいという思いが強くて。実写になると、動きで違ってくる部分もあるとは思うんですけど、現場でも原作は常に持ち歩いて、ワンシーンずつしっかりと原作の伝えたいこととかよさが出せるようにと思っていました。

――原作の魅力を、どのように捉えましたか?
山崎仲間6人の友情の描き方がやわらかくて、温かい。温かい友情なんだけど、芯は強いイメージ。友情っていうと、男同士の(バチッと手を叩くジェスチャーを見せながら)イメージが強かったりするけど、そういうのではなく、やわらかい芯の通った空気感というか。原作の舞台でもある(長野県)松本で撮影をしたんですけど、場所の力も大きかったと思います。ラストシーンの丘とか、田んぼやあがたの森(公園)の道とか。『orange-オレンジ-』独特の、温かい空気感がありました。

――クランクインが、転校してきた翔が挨拶をする教室のシーンだったそうですね?
山崎太鳳ちゃんと朝ドラを1年近く一緒にやってきて、朝ドラが終わってすぐこの撮影が始まって気持ちの切り替えとかどうなんですか? ってよく聞かれるんですけど、あのシーンから入れたことで、『orange』の世界にすんなり入っていけた感じがしました。転校生の翔が、転校初日に教室に入ってクラスメイトに紹介されるシーンだったんです。菜穂は(自分の席に)座っていて。そんな“新しく始まる”というシーンからだったことで、気持ち的にもリセットできた気がします。

――約1ヶ月間、撮影が行われた松本市の印象は?
山崎緑が豊かで、松本城や縄手通りの雰囲気とか、歴史を感じられてすごく落ち着ける町で過ごしやすかったです。順撮りではなかったんですけど、最後に菜穂に一緒に生きようって言われるシーンとか、翔が事故に遭いそうになってみんなが駆けつけてくれるシーンは、撮影の後半に撮ったので、それまでの芝居を超えて、それぞれの役を超えて、みんなと1ヶ月間、松本で生きてた感じ、一緒に過ごした時間がよみがえってきて。みんなの優しさと温かさを感じてお芝居をすることができてよかったです。

太鳳ちゃんに救ってもらった部分が大きかった

――今回演じられた翔は、仲間たちと青春を楽しむ笑顔の奥に、母の自殺による寂しさを秘めた青年です。役へのアプローチはどのようにされたのですか?
山崎翔は未来にはいないので、いまという時間をどう生きていくかに専念して演じていました。やっぱりみんなといるときは、すごく楽しくて、本当にその空気を壊したくない、笑顔でいたいという思いが強くて。そういうシーンと、自分を責めてしまうときの感情の差はしっかりと出せるようにと思っていました。聞かれないと自分のことを言わなかったりするのも、みんなや菜穂のことを思っていたりするから。そういう気を遣うところもあるんですよね。

――そんな翔が、菜穂や仲間に、少しずつ自分のことを打ち明けるようになっていきますが、翔は菜穂のどんなところに惹かれたと思いましたか?
山崎翔は、菜穂が自分と似ていると思ったんですね。最初のみんなで一緒に下校したシーンで菜穂が、カレーパンを食べたいけど何でもいいって言うところとか、翔も何でもいいっていうし。でも本当はカレーパンを食べたいと思って、カレーパンを見てしまっているみたいな(笑)。似ているからこそ、わかるんでしょうね。そういうのを感じて、「カレーパン交換して!」って言ってあげたくなるというか。自分のことよりも、人のことになるとやさしく声をかけてあげられるのが、翔なのかなと思います。

――ずっとひとりで抱えていた母親の自殺に対する後悔の念を、菜穂に告白するシーンの撮影はいかがでしたか?
山崎太鳳ちゃんに救ってもらった部分が大きかったです。そういうシーンだと、うちにこもってしまうというか……考えすぎて、暗くなってしまうところがあって、固くなっていたりしたんですけど、こういうシーンの前だからこそ、楽しく過ごそうって声をかけてくれて。楽しい思い出があるからこそ、悲しい感情も生まれるからと。だから現場の空気は、そんなに重くならなかったですね。

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