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『アメリ』のジュネ監督、日本人カメラマンで『ハリー・ポッター』にリベンジ

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 『アメリ』(2001年)の大ヒットで知られるフランスのジャン=ピエール・ジュネ監督の5年ぶりの新作『ミックマック』が、9月4日より日本で公開される。同作を撮影したのは、パリ在住の日本人カメラマン・永田鉄男さん。ジュネ監督の長編作品スタッフは、美術、衣装、メイク、編集、特殊効果、撮影などいつも同じメンバーで編成されるが、永田さんは同作が“ジュネ組”初参加。ジュネ監督が新作の撮影を“新参者”に託した裏には、人気映画『ハリー・ポッター』シリーズが関係していた。

ジャン=ピエール・ジュネ監督 

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 ジュネ監督がいつものスタッフを集めて同作の準備を始めた頃、ジュネ組の常連カメラマン、ブリュノ・デルボネルさんは先にオファーを受けた『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)の撮影中で、ジュネ監督との仕事を断らざるを得ない状況にあった。監督は「大ばか者!」とデルボネルさんを一喝したそうだが、最終的には「賛成しました(笑)。それも一つの挑戦ということで、彼にとっては良いことだし、とてもエキサイティングな仕事になるでしょう。それにアメリカで新しいキャリアが開けてくるきっかけになればと、僕は期待しています」と寛大に応じたという。

 そこに代役として白羽の矢が立ったのが、永田さんだった。ジュネ監督とは『CHANEL NO.5』のCMなどでコンビを組んだことはあったが、長編映画は初めて。永田さんは「多少当惑しました。理由を尋ねると、ジュネ組のデルボネルが別作品から抜けられない旨を正直に話してくれました。ピンチヒッター的な立場なのですが、この業界の仕事はその連続で成り立っているような物ですから“これもチャンス!”と受け取り快諾しました」と話す。

 代役とはいえ、抜擢するにはそれなりの理由がある。フランス映画界を中心に活動している永田さんは、2002年『将校たちの部屋』(フランソワ・デュペロン監督)、2008年『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(オリヴィエ・ダアン監督)で、仏映画の年間最高作品などを決めるセザール賞の最優秀撮影賞を2度受賞。撮影監督としての実績は申し分なかった。ジュネ監督も「暖色の使い方やある種の美意識など、映像的には僕らと感性が似ていると思いました」と永田さんの起用を大満足で振り返る。

 永田さんは、長野県中野市の出身で、同郷の幼なじみに作曲家の久石譲がいる。邦画では『大停電の夜に』(2005年、源孝志監督)や天才彫刻家イサム・ノグチの母の生涯を描いた、日米合作の『レオニー』(松井久子監督、11月20日公開)などを手がけている。

 新作『ミックマック』は、主人公バジルと7人の仲間たちがアナログな仕掛けや技術を駆使した非・暴力主義な作戦の数々で、“死の商人”こと、地雷や銃弾を製造・販売する大企業にリベンジしていく物語。まるで、仏映画の小品が、撮影カメラマンを奪ったハリウッド超大作にリベンジするかのように、知恵と技術を持った日本人カメラマンがその切り札となる。

 9月4日(土)より東京・恵比寿ガーデンシネマにて先行公開、18日(土)より全国公開。

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  • 映画『ミックマック』2009 (C)EPITHETE FILMS -TAPIOCA FILMS -WARNER BROS. PICTURES –; FANCE 2 CINEMA -FRANCE 3 CINEMA 
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