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【鎌倉殿の13人】制作統括が語る今後のキャスティング「『ニヤリ』とするようなこともできたら」

 俳優の小栗旬が北条義時役で主演を務める2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(作:三谷幸喜)の制作統括・清水拓哉氏のリモート取材会が20日、行われ、本作の見どころなどを語った。

北条義時を演じる小栗旬(C)NHK

北条義時を演じる小栗旬(C)NHK

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 本作は、平安時代末期の源平合戦を経て鎌倉幕府を開いた源頼朝(大泉洋)に全てを学び、彼の死後、激しい内部抗争の末に二代執権として幕府のかじを取った義時が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描いていく。

 「なぜ北条義時を主人公にしたのか」と問われると「三谷さんが、徳川家康や坂本龍馬だったり誰もが知っているヒーローよりも、みんなで歴史を作り上げるさまに興味があり…。そういった中で北条家の目線で鎌倉幕府の成立を見ていくことに興味を持たれたのかな」と三谷氏のセンスによるものだという。

 続けて「例えば、これまでの三谷作品の主人公の近藤勇(『新選組!』)、真田信繁(『真田丸』)は、短い瞬間に輝いて、敗れて死んでいく。北条義時は最終的に鎌倉幕府の成立に貢献して盤石にして、かつ源氏ではなく北条家の権力がトップになる土台を作っていく人です。もちろんただの成功者の物語ではなく、権力者ならではの苦悩が濃密に描かれると思います」とこれまでの三谷氏の作品らしさも残しつつ、新しい楽しみもあると話す。

 さらに、本作では『草燃える』(1979年)で北条義時を演じた松平健が平清盛を演じるほか、山本耕史、大泉洋、小林隆、佐藤浩市、鈴木京香ら「三谷作品×大河ドラマ」に縁があるキャストの多く出演する。これについて清水氏は「三谷さんだけでなく、NHKの作り手としても、スタッフ、キャストの先輩方が作ってきたものへのリスペクトがありますし、そういう意味では過去の大河ドラマを好きで見ていてくださった方たちが、『ニヤリ』とするようなキャスティングもできたらと思っています」と未発表のキャストにも期待を含ませる。

 また、本作の撮影前にはNetflixの協力のもとキャスト・スタッフ向けのハラスメント防止の講習会「リスペクト・トレーニング」を導入したことを明かし「とても良かったです。大河ドラマの長い撮影で『終わらないでほしい』と思える現場が良いと思っていて、居心地の良い現場になるようにしています。撮影現場だけでなく、日本中、世界中にホロがっていけばいいなと思いますし、業界全体が続いていければ」と本作に限らず、幅広く取り入れられていくことを願った。

関連写真

  • 北条義時を演じる小栗旬(C)NHK
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  • 源頼朝を演じる大泉洋(C)NHK
  • 北条義時を演じる小栗旬(C)NHK
  • 番組ロゴ(C)NHK
  • 地元住民もエキストラとして撮影参加(C)NHK
  • 小栗旬(義時)→横田栄司(和田義盛)(C)NHK
  • 坂東彌十郎(北条時政)→片岡愛之助(宗時)→小栗旬(義時)→ティモンディ高岸(仁田忠常)(C)NHK

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