『ヒミズ』でのヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞受賞(染谷将太、二階堂ふみ)に続き、最新作『地獄でなぜ悪い』(9月28日公開)がトロント国際映画祭のミッドナイトマッドネス部門で日本作品として初めて観客賞を受賞するなど、世界で高い評価を受ける園子温監督。20年前に書いた脚本をいま映画化した『地獄でなぜ悪い』には、東日本大震災の被災地の人々に楽しんでほしいという思いがあったことを明かした。 同作は、園流の深く熱い映画愛が根底をつらぬきながらも、描かれるのは、映画好きの青年とヤクザの親子が繰り広げるバイオレンスと激しいアクション、そして笑いがあふれるエンターテインメント作品。クライマックスの血しぶきが飛び散る壮絶なアクションシーンは、観る者を強烈な引力で魅了し、とてつもないエネルギーで圧倒しながら、ラストの展開では不思議な安堵感、解放感につつまれ、気がつくと温かい気持ちにさせられる。
2013/09/21