社長チップス、ビジネスシーンで“プロ野球チップス”を上回る人気ぶり
発想の根底にダンボール製造会社を経営していた父への想い
それが全国中小企業の社長たちに、出会い、学び、刺激を提供する「社長ヒーロー化プロジェクト」だ。お互いの事業拡大を図るその集まりのなかで、ひとつのツールであり、大きな武器となるのが、社長チップス。西川氏は「社長チップスの大きな目的は、そこで汗水流してがんばる社長さんにスポットを当てたいという意図があります。その根底には、父が経営者として必死に生きてきた姿を見てきた僕の過去がある。大切なものを守り、挑戦を続ける社長を応援したい。そうすることで、未来が切り開けるという希望もありました」と語る。
デジタル化が進む現代にこそ有効なアナログのコミュニケーションツール
2016年4月に開発された社長チップスは、じわじわと話題が広がり、「社長ヒーロー化プロジェクト」の認知拡大や参加者増への貢献を果している。現在会員は400人ほど。スタート時は、社長の活動支援や成長支援という側面が際立っていたが「だんだんと社会課題に向き合うようなプロジェクトになってきています」と西川氏はその変化を述べる。
“プロ野球”を上回るビジネスシーンでの人気ぶり?
父の背中を見ていたからこそ、たどり着いた社長チップスの発想。すでに商標登録も済ませており、一部のビジネスシーンにおいては、“プロ野球”や“仮面ライダー”を上回るほどの人気ぶり。さらなる知名度の拡大をめざしていく。「社長を応援する構想がどんどん広がっていってしまっている」と苦笑いを浮かべる西川氏だが、話を聞いていると“人の魅力”が、ビジネスにおいてなによりも大切なのだと実感させられる。
(文/磯部正和)