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「こたつで寝ると風邪を引く」って本当?“こたつで寝落ち”の危険性を医師が解説【風邪予防 人気記事】

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 冬の寒い日には、こたつでぬくぬくと過ごすのが最高。でも、「こたつで寝ると風邪を引く」という話を聞くが、これは本当なのだろうか…。ORICON NEWSでこれまでに反響の多かった“風邪”にまつわる記事をピックアップ。今回は、こたつで寝ることの危険性、布団との違いについて解説する。
きくち総合診療クリニック・菊池 大和院長

監修者 きくち総合診療クリニック・菊池 大和院長

総合病院で外科手術や救急診療に携わっていたが、すでに手遅れの状態になっている患者が多いことに心を痛め、救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献するかかりつけクリニック「きくち総合診療クリニック」を2017年に開院。「いつでも診る・なんでも診る」をコンセプトとし、土日祝診療や救急診療にも対応している。
https://kikuchi-geclinic.jp/

「こたつで寝ると風邪を引く」の真偽

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 まず、「こたつで寝ると風邪を引く」というのは本当なのだろうか? 必ずしも「本当」とは言えないが、その可能性を高める原因はいくつかある。それは、こたつで寝ると、体温調節がうまくできなくなるからだ。

 こたつは、足元を温めることで全身の血流を良くし、体温を上げる効果がある。しかし、こたつで寝ることで、こたつの中と外との温度差が大きくなりすぎることも。その結果、体温が上がりすぎたり、下がりすぎたりすることがあり、ヒートショックの危険性も潜んでいる。

 体温が上がりすぎると、発汗や脱水を引き起こし、免疫力が低下。体温が下がりすぎると、血管が収縮し、血流が悪くなる。これらの状態は、風邪などのウイルスに感染しやすくなるということだ。

 したがって、こたつで寝るときには、こたつの中と外の温度差が小さくなるように、室温を適切に調節したり、こたつの温度を下げたりすることが大切。また、こたつの中で汗をかいたら、すぐに着替えたり、タオルで拭いたりすることも忘れずに。

“こたつ落ち”は、脱水症状に低温やけどのリスクも…

 風邪を引く可能性だけでなく、こたつで寝ることには他にも下記のようなリスクが挙げられる。

睡眠の質の低下

 こたつで寝ると、快適な温度でないことや、布団がないことなどで、深い睡眠に入りにくくなる。深い睡眠は、体や脳の回復に必要なもの。深い睡眠が不足すると、疲労やストレスが溜まりやすくなる。

脱水症状

 こたつで寝ると、発汗や呼吸によって水分が失われる。水分が失われると、血液の流れが悪くなり、頭痛やめまい、倦怠感などの症状が出やすくなる。また、水分が不足すると粘膜の抵抗力が低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる。

低温やけど

 こたつの熱源に触れてしまうと、足の裏やふくらはぎなどの皮膚が薄い部分は、気づかないうちに低温やけどを起こすことも。低温やけどとは、長時間低温にさらされることで皮膚が赤くなったり、水ぶくれができたりすること。痛みやかゆみを伴い、感染のリスクもある。

肩こりや腰痛

 背もたれがないことや、足を曲げたままでいることで、筋肉や関節に負担がかかり、肩や首、腰などに痛みやこりが生じやすくなる。肩こりや腰痛は、血行不良や神経の圧迫を引き起こし、頭痛やしびれなどの症状を引き起こすことも。
 こたつで寝ることは、風邪ばかりか、ヒートショックや睡眠の質の低下、脱水症状、低温やけど、肩こりや腰痛のリスクを伴う行為。こたつに入る際は、温度を低めに設定する、部屋全体を暖かくするなどして寝落ち防止を心掛け、30分以内にするのが理想的だ。きちんと布団に入って快適な睡眠をとって、寒い冬を健康に乗り切ろう。
きくち総合診療クリニック・菊池 大和院長のコメント
 こたつはとても温かく気持ちがいいので、寝てしまうことがあります。短い時間であれば問題はないですが、数時間寝てしまうと、怖いこともあります。ご高齢の方は脱水症状になる危険がありますので、十分気を付けましょう。脱水から、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能も出てきます。乾燥することで、のどの粘膜からウイルスが入ったり、自律神経が乱れたりしてしまうこともあります。上手に使いたいですね。

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