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色白美女が13年で激変、50代でバッキバキの肉体を手に入れた女性「違う自分が見たかった」
――近年の筋トレブームから、宮田さんの出場されていた「女子フィジーク」も知られるようになってきましたが、女性ならではの難しさなどは…
「若い子は、生理があるとむくんでしまうし、ホルモンの関係で減量もしづらい部分があります。でも過度のダイエットをしてしまうと生理も止まってしまうので、そこまでするのはよくないんですよ。やはり定期的にきちんと生理がくるのが理想なので、若い生徒さんには『ちゃんときてる? 食生活は大丈夫?』って聞くようにしています」
――とはいえ、減量は必要ですよね?
「フィジークは特に、皮一枚にしないといけない競技で、体脂肪が1桁じゃないと勝てない現実があります。なので、今のトップ3はみんな50代、60代で、若い子はいないんですね」
「それがすごいところでもあります。私の生徒さんでも、40代、50代、60代で始められる方がかなり多いです。年齢を重ねてもトレーニングすることで確実に筋肉はつく。ただ、極端なトレーニングは健康を害してしまう場合もあるので、注意は必要です」
――健康的にトレーニングするには、やはり食事管理が重要ですか?
「一般的には、“筋トレはササミとブロッコリーを食べて、プロテインを取らないとだめ”というイメージがあると思うんですけど、私はその固定概念を覆したくて。ササミとブロッコリー以外も食べるし、プロテインも取らないですね。きちんと人間らしい生活を送りながら、体作りができることを証明したいと思っています」
――1度は引退されて、股関節の手術をしたと伺いました。
「股関節の痛みがピークで、車の乗り降りも、歩くのもやっとという状態になってしまって、2021年に日本選手権で3位になった後、競技を引退して手術をしました。今回、人工股関節が入ってからは初めてになる9月の大会に向けてトレーニングをしているところです」
――もう一度、競技に復帰したいと宮田さんを突き動かしている思いは?
「人工股関節を入れることをためらっていたり、悩んでいる方もいっぱいいらっしゃると思います。来年還暦を迎えますが、股関節手術をしても、60歳になっても、体って変われるし動かせるよっていうメッセージを伝えたい。もちろん、大好きなフリーポーズを、もう1回舞台で見せたい思いもあります。それと、『先生と一緒の舞台に立ちたい』って言ってくれる生徒さんたちがたくさんいて。それってすごく素敵なことだと思うので、その声にも応えたいと思っています」
「実は筋トレ…嫌いなんです。苦しいです(笑)。お好きな方もいっぱいいらっしゃいますけど、私はどちらかというと表現することが好きで。自分の好きな曲で、好きな振付で表現することが目的なんですよね。そのための手段として筋トレが必要なので、舞台の上に立っていることをイメージしながら、日々頑張っています」
――最後に、今後の目標や夢があればお聞かせいただけますか。
「誰よりも表現力が豊かで、美しいポージングをした人がもらえる“ベストアーティスティック賞”という賞があるんです。私も過去に2回ほどいただいたことがあるのですが、レベルの高い大会でまたその賞がいただけたらいいなと。筋肉では負けてしまうかもしれないけれど、表現力でベストアーティスティック賞をとることが、今の私の夢です」
(取材・文/辻内史佳)
【PROFILE】 宮田みゆきさん
パーソナルトレーナー。肩甲骨研究家。2016年日本クラス別ボディビル選手権 優勝、日本ボディビル選手権 6位、2017年JAPAN OPENボディビル選手権 優勝、東京ボディビル選手権 優勝、日本&グアム親善大会 優勝、べストアーティスティック賞2回受賞、2019年 マッスルコンテスト・ビキニノービス 優勝、マッスルコンテスト ビキニプロクォリファイ 準優勝、2021年 日本ボディビル選手権 3位入賞。2024年秋の大会で競技復帰を予定。
パーソナルトレーナー。肩甲骨研究家。2016年日本クラス別ボディビル選手権 優勝、日本ボディビル選手権 6位、2017年JAPAN OPENボディビル選手権 優勝、東京ボディビル選手権 優勝、日本&グアム親善大会 優勝、べストアーティスティック賞2回受賞、2019年 マッスルコンテスト・ビキニノービス 優勝、マッスルコンテスト ビキニプロクォリファイ 準優勝、2021年 日本ボディビル選手権 3位入賞。2024年秋の大会で競技復帰を予定。