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「加工レベル!」ケージから出る前・後で違いすぎの老猫、行き倒れ寸前だった猫の衝撃ビフォーアフター
かわいい顔で「ケージから出して〜」 願い叶うと一転、まさかのお爺顔に
ところが、いざケージを開けてもらい、すっかりリラックスした様子で香箱座りをすると、先ほどとは打って変わった地味顔に…。クリっとした目は重たげに閉じられ、上がっていた広角も下がり気味。「ふ〜、やれやれ」とでも言いたげな、達観したお爺さんのような顔立ちの猫こそ、「しぐ爺」だった。この、まるで“別猫”のような変貌ぶりには、お世話するボランティアメンバーもとても驚いたそうだ。
そんな「しぐ爺」は、『ねこけん』千葉支部のシェルターで暮らす老猫。もともと、千葉支部長が雨の中コンビニに行こうとしていたところ、びしょ濡れで腰が抜けたようになっていた猫を発見。「おいで〜」と呼ぶと、フラフラと寄ってきたところを保護したのだという。
代表理事・溝上奈緒子氏によると、「今ではふっくらしていますが、当時はガリガリに痩せていて、脱水状態だった」とのこと。あわや行き倒れるところを、幸運にも救われたこのことになる。
動画に「※静止画ではありません」、あまりの動かなさに注意書き
そんな「しぐ爺」は、ブログにちらっと登場すると、「あの子は誰?」「かわいい!」と読者から反響が相次いだという。ブログのほかYouTubeにも動画が投稿され、あまりの「動かなさ」から、「※静止画ではありません」と注意書きが付くほどだった。
動かずじっとしていて、なんとも言えない表情の「しぐ爺」。でもその姿は味わい深く、たまらなくかわいい。また、予想外の鳴き声でも、さらにファンを増やしているようだ。
溝上代表によると、保護猫を迎えるにも子猫を望む人が多いというが、「高齢猫ならではの可愛らしさもある」という。
「しぐ爺も腎臓が悪いこともあって、点滴が必要だったりと何かとケアに手はかかります。でも、見てのとおりじっとしてあまり動かないので飼いやすさはありますし、味がある(笑)。可愛いは、子猫だけのものではないと思いますね」
膝の上にすわり、じっと撫でられている「しぐ爺」の動画からは、まさに年齢を経た猫ならではの落ち着きと可愛らしさがにじみ出る。撫でられて気持ちがいいのか、目を閉じる様子はまるで温泉に浸かったおじいさんのようだ。可愛らしいのは子猫ばかりではない。そんなことを思い出させてくれる「しぐ爺」なのだった。
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