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「好きな男の子と結婚したい」ある同性愛者が10代の頃に抱いた“素朴な夢” 実現に向け前進する今、知ってほしいこと
「いつしか隠してしまった気持ち」を表現した過去の作品たち
昨年の展示では、ゲイの男の子が成長しておじいちゃんになるまでを描き、普段の生活や叶ってほしい日常の風景を新作として飾られた。今回も基本的なコンセプトは変わらず、自身の思いはまだ続いていくという意味で、「life goes on」と題した。
「フレーズに含まれる“なんとか生きていこう!”という意味も、とてもこの時代に合っている気がして『Life goes on』というタイトルにしました」
年間を通して、「結婚」「家族」そして「晩年」という3つのメインテーマに分けてテーマごとに個展で発表し、最後にすべてのテーマをまとめた展示を行う予定だ。
自分では考えられなかった「結婚」が現実的に…さまざまな形式による“結婚式の情景”を作品に
「僕自身は、結婚願望を持てないまま大人になってしましましたが、僕が描くイラストを見て『将来同性でも結婚できるかも!』とか『将来同性婚したい』と思ってもらえる人が増えたり、若い世代や子ども達がそんな夢や希望を持って育ってもらえたら…という思いで、第1弾は結婚の象徴的なセレモニーである“結婚式”をテーマにしました」
以前、キスをする男性カップルのイラストに反響が寄せられた。今回は、その2人や、ウェディングドレス姿の女性、おじいちゃんになってやっと同性婚が認められた老カップルなど、様々なカップルが結婚式を挙げる様子を描いた。結婚の象徴的なセレモニーで、一番おめでたい瞬間である“結婚式”の情景を新作として6作品を描き下ろした。
「イラストの人物のいろんなストーリーや、バックボーンなんかを頭の中思い描いきながら描きました。例えば、この2人は同性婚が認められるまで養子縁組せずに長年待っていたんだよね、とか、家族を持つことが小さい頃からの夢で切実に結婚したかったから思わず泣いちゃったんだよね、とか…。そうすると、自然と描く思いも強くなっていきました。そんな思いが見ていただく方にも伝わればいいなと思っています」
メディアを通じて浸透するLGBTQ+だが“遅れ”も…さらなる理解促進を
「僕自身の生活の中で、変化を感じることはまだそんなにないです。でも、それこそ同性カップルが式を挙げられる結婚式場が増えていたりしますし、この数年で“同性愛”をテーマにしたメジャーな映画やドラマ、CMなどを目にすることも増えました。メディアにより広く一般的に可視化されてきているので、それを見たり聞いたりして育っていく若い世代の感覚は、確実に変化している気がします」
今後の同性婚成立に向け、前進してほしいという思いが込められた同展。少しずつ平等な社会実現がなされているとはいえ、認知度はいまだ低く、さらなる理解促進が待たれるところだ。
「先日『チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー』というドキュメンタリー映画を見て激しくショックを受けました。真っ先に思ったのが、どうしてそんなにまで同性愛に対して不条理なヘイトが人々の心に植え付けられているのか? という思いでした。宗教上の思想もあるとは思うのですが、生まれ育つ環境の中、見聞するもので価値観は形成されていきます。LGBTQ+への差別やヘイトを払拭できるような作品をこれからも描き続け、もっと若い世代や子ども達にも作品を見てもらえる活動を、今後はしていけたらと思っています」
※LGBTQ+は、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性別に差がある人)、クエスチョニング・クィア(性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていない人)の頭文字を取ったもの。
INFORMATION
・開催期間:〜3月20日
※営業時間はまん延防止等重点措置の延長によりイレギュラーのためSNS等で確認を
・住所:東京都中野区本町4-19-6「changing moods cafe and diner」
・HP http://www.changingmoodscafe.com/(外部サイト)
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