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Hey! Say! JUMP山田涼介の“ヒーロー”は滝沢秀明「どん底にいた僕を救ってくれた」【インタビュー】

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する山田涼介 (C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

 暴れ狂う大怪獣がある日、突然、死んだ。だけど、倒された怪獣の死体処理は、果たしてどうしたらいいのか――。そんな、ありそうでなかった、「誰もが知る“巨大怪獣”の、誰も知らない“死んだ後”の物語」を史上初めて描く映画『大怪獣のあとしまつ』が2月4日に公開を迎える。主演を務めたのは人気グループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介(28)。数々の実写映画作品で主演を務め、グループでは“絶対的エース”を務めてきた彼の作り上げた新たなヒーロー像、また自身にとっての“ヒーロー的存在”についても語ってくれた。

映画『大怪獣のあとしまつ』大怪獣ビジュアル(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』大怪獣ビジュアル(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

芯のあるヒーロー像に共感 グループ活動でも意識「俺がブレちゃいけない」

 山田が演じるのは首相直属の戦闘部隊であり、科学・戦闘のエキスパートである特務隊に所属する帯刀アラタ。無骨で動じることも少なく、大怪獣の死体処理にてんてこまいになる政治家たちとの比較もまたクスリとくる。山田は「精神的にオトナな役。今までそういった役はあまり演じてこなかったので、新しい役だなと感じました」と客観的に捉える。
 「アラタは絶対に信念を曲げない。大臣たちは(信念を)曲げて、ひっちゃかめっちゃかななかでも、アラタだけはそれはだめだ、とはっきり言うし、唯一曲がっていないし、そこはブレてはいけない、と。僕もグループのなかで『俺がブレちゃいけない』と、常日頃から意識してきたので、入り込みやすかったです」と共感する。

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演するオダギリジョー(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演するオダギリジョー(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

 黒の革ジャンに身を包み、大きなバイクで疾走する姿はこれまでになかった山田のクールな一面を引き出す。「バイクはカッコよかったですよね。普段乗らないですし、またがったことも今まではなかったかな。乗るのが大変だった。アラタのバイクは特撮っぽくて幅が大きい。初めて見た時は男としてテンションがあがりました。こんなにカッコいいのに乗るんだ、ちゃんと似合うかな、と」とまるで少年のように瞳を輝かせる。

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する(左から)濱田岳、西田敏行(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する(左から)濱田岳、西田敏行(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

 「今作のアラタは圧倒的ヒーローポジションですから、カッコよさを引き立たせるアイテムとして抜群に効果的。強くなった気分。ただ、この映画は戦わないので(笑)ひたすら死体をどうするかみんなで考える…。でもああいった格好するとスイッチは切り替わりモードに入りますね」と役を作る上でも手助けになったようだ。
 ドラマ「時効警察」シリーズなどで知られる三木聡氏が脚本・監督を担当。三木監督とは初タッグだが「脚本も書かれている分、細部へのこだわりが強かった。『セリフも一字一句変えないでほしい』と言われるのは初めてです。僕は結構変えるタイプだったので難しく、新鮮でもありました。三木さんにしては珍しい特撮モノ。異色が集まって、こう来たか。と。ごらんになればわかると思いますが、三木さんワールドがさく裂しています」と化学反応に確かな手応えをにじませた。

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する(左から)濱田岳、土屋太鳳(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する(左から)濱田岳、土屋太鳳(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

役作りのため“硬派”な髪型を提案「芯のある男でなければいけない」

 “一字一句セリフを変えない”という監督のこだわりに沿いながらも、キャラクターを固める作業は自らも積極的に行った。「髪型は自分で提案しました。僕が台本を読んだイメージで。大臣側がまじめにやってるけどふざけたことを言っている分、アラタは主人公として絶対にブレてはいけない、芯のある男でなければいけないので、硬いイメージの髪型の方がいいと、横を剃ったりしてオールバック気味でやりたいと。
 監督から明確にビジュアルの指示はありませんでしたが、ただ、黒髪にはこだわりがあった。僕の地毛は真っ黒ではないんですけど、アラタは漆黒くらいがいい、という要望に答えて真っ黒にしました。アラタのイメージにも合うと僕も思ったので真っ黒に染めて。声色はそこまでイメージすることはなかったですが、多分アラタのしゃべり方や回りの空気感を踏まえたらああなりました」。

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する(左から)ふせえり、土屋太鳳(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する(左から)ふせえり、土屋太鳳(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

 今作ではグリーンバックの撮影でCGなど“想像で補う芝居”が多かった。そもそも「人生において、そういう役が多いので抵抗はなかった」としながらも「ただ、思ってた何倍も怪獣が大きくて。全長380メートルと言われてはいたんですけど想像はしていても、映像で観ていると『想像よりデカイ』と。セリフでもあるんですけど。確かにこんなのが街なかにあったらどうするってなるよな。と。撮影自体は楽ではないですが『こうなるんだ』と思うところも予想通りのシーンもありました」と撮影に臨んだ。

映画『大怪獣のあとしまつ』(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

 なかでも特に大変だったのは「怪獣の上で作業するシーン」と紹介。「現場では、怪獣の表皮を再現した場所で撮影しているんですけど、景色が変わらず、予想で動けないので。でもイメージ通りにいきました。僕が関わったシーンはCGが多く、どれくらいの規模になるのか楽しみだったんですけど、予告を観た時点で『思っていたものと違うぞ!? 想像よりもデカイ!』とワクワク感はすごくありました。想像の何倍も大きく“空想特撮”ならではだな、と。本当に想像の斜めを行く映画ですし、結末にはみんな驚かされると思うので純粋に楽しんでもらえれば、と思います」と自信をみせる。

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する六角精児(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

映画『大怪獣のあとしまつ』に出演する六角精児(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

 キラキラとした目で、これまでになかった斬新な撮影を振り返る山田。アイドルとしてファンにとっての“ヒーロー”であり続ける彼だが、自身の“ヒーロー的な存在”はというと――「タッキー(滝沢秀明)じゃないですか。僕を拾ってくれたのはタッキー。タッキーが『この子がいい』と言ってくれたから今の僕があります。ヒーローかな、と思います。タッキーは、どん底にいた僕を救ってくれた人です。恩返しをしていかなければいけないのはタッキーだけではないけれど感謝しています」と恩師への想いを口にしていた。

映画『大怪獣のあとしまつ』本予告

【映画『大怪獣のあとしまつ』公式情報】https://www.daikaijyu-atoshimatsu.jp/(外部サイト)

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