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山田涼介インタビュー『大きな背中を追いかけていつか先輩たちのように』

アイドルグループ・Hey! Say! JUMPのメンバーとして活動しながら、日本アカデミー賞新人俳優賞の受賞など俳優としての評価も高く、多くの話題作に出演する山田涼介。最新主演映画『暗殺教室〜卒業編〜』への向き合い方とともに、俳優としての自身を振り返ってもらった。

“山田涼介”っぽくなる事件が発生

――前作から約1年ぶりの続編となりますが、ひさしぶりに主人公・渚を演じてみてどうでしたか?
山田クランクインするまでに前作のDVDを何度か見返して、渚がどういう感じだったのか思い出しておきました。なので、撮影が始まってからはわりとスムーズに役に入れたと思います。

――DVDを観て気づいたことはありましたか?
山田原作だと渚の髪がストレートなんですけど、前作ではけっこうクルクル巻いていたんです。あらためて映像を観て“これは違うな”と思ったので、今回の続編ではストレートにしました。そうしたら、まさかの“山田涼介”っぽくなるっていう事件が発生しました(笑)。

――前作を経て、殺せんせーとE組の生徒たちの絆がかなり深まっていますよね。渚はどんなふうに成長しましたか?
山田前作のE組は、言い方は悪いですけど“底辺”の人間が集まっているクラスで、やる気もない感じだったんです。そのなかでも一番かよわい渚くんは、本当にボ〜ッとしていて、どっちかというと女の子っぽい男の子で。でも、卒業編ではわりと男らしい部分というか、成長した部分を演じようと意識していました。なのでアクションはもちろん、ところどころ凛々しい表情をはさんでいます。

――原作はまだ連載中なので、原作者・松井優征先生が監修した映画“卒業編”の台本をひと足早く読んだときの印象はどうでした?
山田まずは結末を誰よりも早く知れた優越感がありました(笑)。“卒業編”ってこういうことか! って思うような卒業のしかたで、やっぱりさみしさはありますけど、素晴らしい終わり方でしたね。原作ファンとしても大満足です。

――どんな“卒業”になるんでしょう?
山田卒業式は誰もが通る道ですけど、『暗殺教室』の卒業のしかたって、誰も経験しないものだと思うんですよ。単純な“卒業”じゃない、タイトルに込められた深い意味が、観ていただいた方には伝わると思います。本当にハンカチは持って行ったほうがいいですよ!(笑)

同世代だけど尊敬している俳優

――前作よりも人間ドラマの要素が強くなっているそうですが、演じる上での気持ちも変わりましたか?
山田感情でお芝居しなければいけないシーンが増えたので、ワンカットワンカットにかける集中力はみんな大切にしていました。ラストシーンや、業(菅田将暉)との対決シーンなどはとくにそうですね。業との対決シーンは、カット数が多かったので、本当は2日に分けて撮るはずだったんです。でも、僕と将暉が熱を持ってやっているから、スタッフさんたちが1日で撮ろうと判断して。シーン的に夕方までしか撮るチャンスがなかったので、朝から夕方4時くらいまでで60カット近く撮りました。

――あのアクション、すごい迫力でした。
山田撮影前、アクションのスタッフさんに「ガッチガチでいきましょうよ」って言ったんです。そうは言ってもそこまですごいことにはならないだろうと思っていたら、本当にガッチガチで(笑)。しかも、撮影当日はすっごい寒かったんですよ。みんなで白い息をはきながら、巨大扇風機にさんざん当てられて、砂ぼこりのなかでアクションをやって。目もほとんど開いていない状態で、手探りで一生懸命やっている僕たちを見て、スタッフさんが1日で撮ろうって言ってくれたんです。

――菅田さんとの再共演はどうでしたか?
山田アクション以外はあまり1対1のやり取りがなかったんですけど、将暉は「また一緒に演技して、もっとガッツリぶつかってみたい」って言ってくれました。もちろん僕もそう思ってます。同世代だけど、尊敬している俳優さんなので。

――前作以来、プライベートな交流もあるんですよね?
山田よくメールしています。年末のカウントダウンライブを大阪でやったときは、将暉の実家が大阪なので「実家に来いや」って声かけてくれて。「いや、無理だよ」って返しましたけど(笑)。昨日と一昨日もメールしていましたね。将暉は髪を切ったみたいで、謎の写メがきて。見たらかわいい前髪になっていました(笑)。

アイドルを天職だと思っている

――“卒業編”には、前作で殺せんせーの声を担当した二宮和也さんも出演していますね。
山田ニノさんのクランクイン初日に現場に行ったんですけど、邪魔したらいけないと思って、挨拶だけして外で待機していたんです。だから撮影は見ていないんですけど……。実は僕、前作で殺せんせーの声をニノさんがやっていることを知ったのが公開初日だったんです。アフレコで声を聞いて「二宮くんみたい!」って思っていたので、知ったときは「本人かーい!」みたいな(笑)。でも今回、続編への出演が決まった後は、ニノさんからメールをいただきました。僕はありがたいことに前作でアカデミー賞新人俳優賞を受賞させていただいたんですけど、そのときもメールをくださったんです。「本当にすごいことだと思います」って。

――アカデミー賞新人俳優賞を受賞してどんな気持ちでしたか?
山田初主演映画で、まさかこのような賞をいただけるとは思っていなくて……。マネージャーさんに呼び出されたとき、絶対怒られると思って行ったら、「受賞したよ」って言われてビックリしました。授賞式にはニノさんも岡田(准一)さんもいらっしゃっていて、僕もその大きな背中を追いかけて、いつか先輩のようになれたらいいなって思います。

――E組の生徒たちは、殺せんせーをめぐって“究極の選択”をしますが、ご自身は究極の選択をしたことってありますか?
山田今の事務所に入ったことですかね。僕はこの仕事を天職だと思っているので。

――どんなところが天職だと思うんですか?
山田実際に仕事しているときはわからないんですけど、ライブDVDとか観ていると「オレ、アイドルだな」って思うときがあるんですよ。家でボッサボサの髪で観ているんですけど(笑)。今、Hey! Say! JUMPのセンターとして活動させてもらっているなかで、なぜ自分がセンターなのかわからないときもあるんです。でも、メンバーが一番それを認めてくれているから、堂々とできる充実感というか。このメンバーだからこそできているんだなって思います。そうやって自分を見つめ直したとき、本当に自分にはこの仕事しかないなって。僕、この仕事がなくなったら何にもできないんで。パソコンとか触れないですから(笑)。

――最近は、メンバーの中島裕翔さんや知念侑李さんも映画主演デビューをされて、俳優業で活躍していますよね。
山田すごくうれしいです! 自分のことのようにうれしい。メンバーは家族ですから。僕がこうやって映画とかドラマをやっているとき、他のメンバーはこういう気持ちだったんだなと思いました。裕翔は『暗殺教室』や『グラスホッパー』を観てくれていますし、一緒に演技のことを話したりもします。知念の『金メダル男』も、バラエティでご一緒させていただいている内村光良さんが監督で、今から公開が楽しみです。
(文:加藤 恵)

暗殺教室〜卒業編〜

 1年後の地球破壊を宣言するも、なぜか椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラス3年E組の担任教師となった謎のタコ型超生物、通称・殺せんせー。潮田渚(山田涼介)ほか3年E組の生徒たちは地球を救うため、マッハ20の超速度で動き回るその超生物の暗殺を政府から託されているのであった。そして、彼らの前にひとりの暗殺者が正体を現す。それはE組の一員である茅野カエデ(山本舞香)。茅野の正体に衝撃を受ける生徒たちは……。

監督:羽住英一郎
出演:山田涼介 二宮和也 菅田将暉 山本舞香/桐谷美玲(友情出演) 竹富聖花 優希美青 上原実矩/橋本環奈 加藤清史郎
知英 成宮寛貴/椎名桔平
2016年3月25日公開
(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社
【公式サイト】(外部サイト)

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