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「“100均”ではない」ダイソーの真意、「安物買いの銭失い」と言われた過去を経て新業態に受け継がれる品質への挑戦

渋谷のマークシティにオープンした『Standard Products』店舗

渋谷のマークシティにオープンした『Standard Products』店舗

 今年3月に東京・渋谷マークシティに1号店が開業した大創産業の新ブランド『Standard Products』。洗練されたデザインと300〜1,000円の手頃な価格で、オープン当日にたちまち品切れとなった商品も続出し大盛況だった。大創産業といえば100円ショップ「ダイソー」で知られているが、100円ショップの“高額商品”が定着するなか、均一価格をイメージさせない店舗名からは"脱100均"の流れも感じさせる。実際はどうなのか、大創産業に話を聞いた。

“100円均一”ではない、100円ショップの本質とは

 『Standard Products』には、日々の暮らしに馴染むデザインのアイテム約1300品が揃う。価格帯は300、500、700、1,000円(税別)で構成されており、店舗名からも大創産業がこれまで展開してきた「〜円ショップ」といった"価格縛り"を想起させていない。

 こうした『Standard Products』の価格設定を"脱100均"の流れとみる向きもある。大創産業広報課の後藤晃一氏は、「あくまでコンセプトや提供する価値の違いであり、『ダイソー』も毎年約150店舗の新規出店を続けています」と答える。さらに、“脱100均”というと100円ショップである『ダイソー』での“高額商品”の定着を指していわれることが多かったが、後藤氏は「そもそもダイソーは"100均"とは謳っていないんです」と述べる。

 「あくまで“100円の商品を中心としたバラエティショップ”として『100円ショップ』という表現をさせていただいています。100円以上の商品はだいぶ前から扱っていまして、たとえば5,000円の卓上ビリヤード台を販売したこともありました。大切にしているのは100円での提供ではなく、『感動価格、感動品質』を追求すること。均一価格に縛られないことで扱える商品の幅が広がり、その上で大創産業だから実現できる品質とお値頃感をご提供し続けてきたのが『ダイソー』です。業態は異なりますが、その点については『Standard Products』の商品開発にも通じていますね」(後藤氏)

 例えば、テレワークやリモート授業が増えたことから需要の伸びたパソコン関連商品。「ダイソーではシンプルな黒、Standard Productsではインテリアに馴染む木目調の1,000円のPC用モバイルバッテリーを扱っています。品質はもちろん、『1,000円で充電器が買えるの?』という感動も含めてご提供できているのではと考えています」(後藤氏)

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