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小出恵介、役者として生きていく覚悟「70歳を過ぎてもやりたい」 “直談判”で映画復帰

渡米経て感じた日本の良さ「もっともっと伝えていきたい」

 18年6月に前事務所との契約が終了し、その後ニューヨークで生活する道を選択した小出。「昔からアメリカのエンターテイメントへの憧れがあり、留学ということも含めて生活してみたいとずっと思っていました。自分を見つめ直す時間ができて、この機会しかないと思って決意しました」と移住した理由を話す。

 現地での生活はまさに“学生”で「英語の勉強から始めました。週5日、朝9時に学校に行って、スーパーに行って帰ってきて、ご飯を作って…。留学生のような暮らしを半年くらいして、演技の学校に移りました。これは学校を2校かけもちしました(笑)。高校受験のときも勉強しましたが、それ以来の勉強でしたね」とひたむきに学びの時間を作っていった。
 ニューヨークでの暮らしは、なじむまで1年ほどかかったといい「人が多くてスピードが速い。街にいるだけで、目が回る感覚があり大変でした」とするも、徐々に考え方に変化も生まれていった。「20歳になる前から芸能界で活動させていただき、それ以外の世界を知りませんでした。海外に行ったことで、自分が日本人で、どういう特色があり、どう思われているか知ることができたのは大きな発見でした」と日本という国や日本人という人種について深く考える機会になったという。

 「日本人で良かったというのはすごく感じます。細やかであるとか、一つひとつに丁寧。こういうことができるのは日本人だけと感じる機会がたくさんありましたし、この良さをもっともっと伝えていきたい」と情報発信にも意欲を見せる。そして、日本人の良さは“演技”にも通用するといい「アメリカは、ダイナミックさや感覚的な良さがありますが、緻密さであったり整然としている良さ。それは日本人は的確にできる」と演技の世界で勝負できる部分も感じ取っている。

 ただ、当初は「オーディションもガチガチでした(笑)。せりふもボロボロでした」とアメリカで挑戦する難しさもあったという。それでも「おこがましいかもしれませんが、こういう機会が得られた以上は、向こうで挑戦を続けていきたいと思っています。『アメリカから帰ってきました!』という感覚ではなく。オーディションを受けて、引き続きトライしていきたいですし、日本の俳優をアピールしたいですね」。

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